a
TOPレポート>2005 柴田ファームファイナル
2005 柴田ファームファイナルフェステバル
思い出いっぱいの柴田ファーム
img
思い起こせば20数年前。私が初めてレーサーに乗ったのがこの柴田ファームでした。
その頃は進入路からでこぼこのオフロードで、会場は今のように設備や建物もなく、緩やかな起伏のつづく元牧場といった感じのモトクロス場でした。
乗ったバイクは中古で買った当時3万円?だったかな?水冷になったトコの赤いエンジンのCR125でした。 もちろん初心者なのでフルパワーを使い切れるわけもなく、それでも暴れるCRに振り回されながら柴田のコースを走っていました。そして私の手に余る頃、その柴田のモトクロスコースも閉鎖されアウトドア系の観光施設になっていったのです。そしてまた数年。空前のバイクブームが起こり、私も元ウイズランドを手伝っていた頃、この柴田ファームのモトクロスの時代を思い出し交渉に行った所、冬場のオフシーズンに限り使わせてもらう事になりました。

これが今に続く柴田ファームのエンデューロコースの始まりでした。そう、今の30代から40代前半の方達がオフバイクに乗り始めた頃ですね。

img
そんな歴史のあるコースが諸般色々な事情により今年限りで閉鎖されます。地域的にも地形的にも環境的にも非常に惜しまれるとてもいいコースなだけに残念でなりません。でも仕方がないこと。
最後に思いっきり走って私達の記憶の中にそしてDNAの中に残そうではないか!と企画し募集したところ、やはりいましたオフバイクFUNの皆さん。熟年ライダーは親子で、ベテランライダーは仲間と、ビギナーライダーは師匠先輩と共にこの柴田ファームに集まって来ました。その数なんと250台。ギャラリー応援も含めると400人近い参加者となり、最後に相応しい賑やかなレースイベントになりました。そうです最盛期の柴田ファームの雰囲気が戻りました。

今回は2DAYSで。しかもいろんな乗り方、走り方を楽しんでもらうべく、スピード系、ぐるぐる系、テクニカルハードサバイバル系とそれぞれのタイプの3つのレースを用意しました。またコース設定もそれぞれの担当者を決め、各人の特性を生かしたレイアウトです。

まず最初の土曜日はぐるぐる系とスプリントスピード系からです。日曜日のコースの準備の都合もあり、まず4時間のぐるぐる系からです。このコースはTACBONこと片桐氏が担当しました。コンセプトは渋滞のない気持ちよく走れてしかも柴田ならではの林間のシングルトレイルをも使ったサーキットEDらしいコースとなり、約10分前後での周回を目標としました。スタートラインには75台が揃い、いざスタートです。
実況はすっかり関西のオフエンデューロではおなじみになってしまった「男性巨乳アイドルMC、oyajichan」こと川辺が行います。
4H DAY1
 
img

img
 1周目、ダンゴ状態の中#5平岡選手がオープニングラップを飾る。
しかし2周目にトップで帰ってきたのは#7杉山選手。そのまま後続を引き離しにかかる。
5周目には#14小田選手が2位に上がり、#5が3位を走る。
 このとき後方からモーレツダッシュで追い上げてきている選手がいた。
なんと先頭から1分以上遅れて8列目からスタートした#108金井選手と#120山内/大野組。
先頭よりも1周10秒以上速いペースで#5をかわしそれぞれ3位と4位につけ猛追。
しかし8周目に#108が後退。#120は#4を交わして一気に2位に浮上する。
さらに10周目にはトップにたち、後続を一気に突き放してゆく。
 2位争いは#7と#14が抜きつ抜かれつの大接戦。レース中に前後の順位が入れ替わった回数は8回を数えるアツい戦い。しかしこの戦いを尻目にまた新たな1台が後方からキョーレツな追い上げを見せていた。その選手は13列目(60番手)からスタートした#131当日エントリーの“5コイチ”XLRを駆る#131福山ハリー選手。
周回を重ねるごとにぐいぐい順位を上げ2時間経過時点で9位、さらに3時間経過時点ではなんと4位にまであがってきていた。
 しかし勝負は最後までわからない。レースは終盤に差し掛かり、残り1時間の時点でもトップは依然#120。2位との差は3分半。このまま逃げ切りを見せるかと思いきや23周目にまさかの脱落、トップ10からも姿を消してしまった。
 代わりにトップに立ったのが#7。終盤#14に10秒差まで詰め寄られるが最後にもう1度引き離してDAY1の優勝を飾った。

今回の2DAYSには両日を走る「アイアンマンクラス」の設定があり、それぞれの順位ポイントでの結果で優勝が決まります。今日の結果が良くても明日のサバイバルレースでの逆転が見物です。

午後からはスプリントレースです。今回初めてのビギナーから柴田を知り尽くしたベテランまでの混走となりましたが、このコースは関西のいろんなイベントで活躍している「じゃぱんおやじ」こと庄司氏のレイアウトによるもの。さすがにこの手の設定はお手の物でそれぞれのレベルのライダーが誰もが楽しめるレイアウトです。1周5〜6分のスプリントらしい爽やかなレースとなりました。
1H
 
img
 1周目、勢いよく飛び出したのは#2岸本選手。そのまま後続をぐんぐん引き離していく。
独走態勢になるかと思われたが#20広兼選手が2位争いから抜け出し追撃に入る。
3位争いは#7・#6・#11が引っ張る10数台の集団で2周目、3周目と毎回順位が入れ替わっていく。4周目以降は#2・#20・#6・#11・#7のトップ5がそれぞれ単独走行になる。
 中盤までは#2がファステストラップを連発し、後続を引き離し続け、このまま大きなアドバンテージをもったままトップでフィニッシュすると思われていた。
しかし終盤にかけて2位の#20広兼選手と3位の#6二杉選手が猛追を見せ、タイム差はラスト2周の時点でそれぞれ10秒ずつの差まで縮まる。
このペースでいけば優勝は誰だかわからない接戦になると思われたが2位、3位がそれぞれ遅れてしまい、#2岸本選手が45秒差をつけて優勝

img
さて、初日の全てのレースが終わり一息ついた後は、柴田ファームの焼肉食堂をお借りしての「さよならパーティ」となりました。
ゆっくり昔話しに花を咲かせてもらおうと何も演出はせず、自由にそしてお腹いっぱい食べて飲んでもらうためバイキング形式の食べ放題としましたがいかがでしたでしょうか?
そして用意したン百人分?の料理も無くなる頃、それぞれのピットでパーテイをしていた参加者も集まり久しぶりの大ビンゴ大会となりました。協賛各社&各店の景品が乱れ飛んだのは言うまでもない事?。
そしてそして今日のレースに出場した選手は夜のふけるのも忘れて酒宴が続き、明日の参加選手はいそいそと眠りについた柴田最後の夜でありました。
尚、このさよならパーティにアメニティグッズを提供していただきました「スピードメイツRC」の鈴木様。そして北海道直送の鮭を使ったちゃんちゃん焼きを頂きました「レーシングローズ」の豊山(旧姓宮城)社長様。ありがとうございました。

img
賑やかな一夜が空けて、翌11日日曜日。
この日のレースは前日とは打って変わり、この柴田ファームの18万坪の敷地を目一杯使ったサバイバル型テクニカルセクションの連続技炸裂の非常にハードで厳しい設定です。作ったのはsamこと西田氏及び中村、千種氏の極悪?トリオ。コンセプトは「悶絶&泣かす」だそうな。
1周の設定は約40分。
この競技の性格上、熱中症等を避けるため気温の低い明け方午前5時スタートの予定。でもさすがにまだ暗く1時間遅れの6時スタートに変更!スタートラインに並んだのは116台。こんなに朝早いレースのスタートは初めてです。賛否両論あったもののこんなに沢山の方に参加していただけるなんて。ありがとうございました。
すっかり明るくなった午前6時。柴田の草木、虫、動物も眠るその時間。全車一斉の怒濤のスタートが切って落とされた。
昨夜のアルコールはセクションを進むにつれて蒸発していき、キャメルバッグの飲料水が命の水になる頃、各選手は悶絶し始める。
皆さんこれ限りでもうここは走れなくなります。思いっきり楽しんで下さい!っていいのかな?でも悶絶&泣きの入った選手のヘルメットの中から楽しそうな笑顔が見えたのは私だけだったのでしょうか?
4H DAY2
 
img

img
 早朝6時、昨日のDAY1とは違い、116台が一斉スタートで幕を開けたDAY2
コースもまるっきり変わり,かなりサバイバルなコース。果たしてトップは何周するのか?
 スタートから待つこと約40分、先頭で帰ってきたのは#146金子選手。彼の背後には#121古田選手と#124斎江選手が続くが、少しづつ引き離していく。
 1時間経過した時点で集計通過台数はわずか15台。スタッフの連絡用無線はマーシャル同士がひっきりなしにやり取りをしている。どうやらいたるところで渋滞が発生している様子。しかしそれはスタート直後での事。すぐに解消し適度な 間隔で流れ始める。
しかし、手強いセクションで足止めを食ったライダーはなかなか前に進むことが出来ない。その場でトラブルを抱えた選手はマシンをコースに残し、歩いてピットに戻る姿も見え始めた。
 2時間が経過し、集計通過台数は65台となる。トップは3周で依然#146。40秒遅れで#124が続き、3位には#232亀岡選手があがってくる。#14小田選手が4位を走り、アイアンマンクラス優勝に向け爆走中。
 トップ4台は入れ替わることなくレースは終盤へ。3時間経過で79台が通過。チェッカーまで後30分、トップは5周目で依然#146。2位の#124との差は70秒。しかしこの差はサバイバル系のレースでは充分な差ではなかった。5周目を終えてトップで戻ってきたのは#146。#124は2位に下がってしまう。 残り時間から考えて6周目が最終ラップ。再逆転を図りたい#124だが、逆に6分の差をつけられてしまい万事休す。
終盤の大逆転劇で#124斎江選手が優勝を飾った。
 アイアンマンは#14小田選手がそのままクラストップを守り、DAY1の2位、DAY2の1位で総合優勝を果たす。

img
img
【リザルトはこちらから】
そして終わってみればこのコースを6周もしてトップになった斎江選手。0周で散ってしまった約2割の選手。それぞれの想いを残してこの柴田ファームの特設コースは終わりました。
最後にこの2DAYSをアイアンマンで走り切り優勝した小田浩也選手。おめでとうございます。
走りきれなかったけど充実感一杯のそれぞれの参加選手の皆さん。お疲れさまでした。
柴田ファームでのレースイベントは今回をもって終了します。 でもまだまだ走りたいですよね。いままでのコトはプロローグ。新たなる新章に繋げていきましょう。
掲示板のたなかさんの様に「それまでオフバイク降りたらアカン!やめたらアカン!!」

では皆さん。次回は「柴田ファーム復活祭」でお会いしましょう。(何年先かな?)
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
写真・文 奥村善武
協賛各店(敬称略)
MAXXIS
INTERNATIONAL JAPAN

神奈川県伊勢崎市
TEL 0463-90-2288
川畑商会(MAXXIS)

大阪府東大阪市稲田新町
TEL 06-6745-2048
月刊ガルル(実業之日本社)

東京都八丁堀
TEL 03-5540-6914
DIRT SPORTS

東京都中野区中央
TEL 03-6680-1061
(株)RSタイチ

大阪府大東市中垣内
TEL 072-874-3268
You & My

大阪府河内長野市喜多町
TEL 0721-64-9077
Moose

京都府亀岡市大井町
TEL 0771-22-6866
ジーゼット 高野店

京都府京都市北区
TEL 075-495-3333
アズ・モーターサイクル

大阪府吹田市千里山
TEL 06-6385-0819
レーシングローズ

兵庫県尼崎市浜田町
TEL 06-6412-0050
ちゃねSports

大阪府寝屋川市春日町
TEL 072-826-0077
サイクルショップ168

滋賀県湖南市中央
TEL 0748-72-7363
Motorcycle Shop
New Ton

大阪府東大阪市楠根
TEL 06-6746-9111
MTX Repair

大阪府大阪市旭区赤川
TEL 06-6925-5461