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第14回 デュアルスポーツ in 小豆島 レポート

2006年5月13〜14日:開催

香川県 小豆島:会場


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2006年度のデュアルスポーツは初夏に2回開催になりました。
開催場所は「海編 瀬戸内小豆島」と「山編 信州八坂」です。
その「海編 第14回デュアルスポーツ in 小豆島」は山藤の花が満開の初夏、5月13〜14日の2日間で行いました。
この14回目という歴史は MC-JAPAN.NET の(株)オカザキさんから引き継いだもので、オフィスアクションとしては2回目です。
今回も現地コース事前調査の段階からこの小豆島を訪れているのですが、本当に自然の花と島の方たちの人情あふれる素晴らしいところです。
調査の時は「桜と山つつじ」開催時は「藤の花」。いや〜ほんとに綺麗!そしてそれらの花のバックには小島が浮かぶ蒼い瀬戸内海。ほんまにえ〜な〜ぁ〜

そして島の方達の人情!今年も甘えさえてもらいました。
いつも私有地を通過させてもらっている果樹園のオーナーさん。コースマーカーを取付けに伺った時、
 
「あの〜明後日ここをバイクが通過したいのですがぁ?」
「えっ、バイク?だめだめ!この先行き止まりやし!えっ?ナニ?毎年の?あれぇ〜もうそんな頃かいねぇ〜もう1年経つの?早いわねぇ〜。ええよ〜使ってちょうだい!」
 
で、快諾していただきました。そのコースの一部ですが草の長けが膝ぐらいまであったのですが当日は刈ってありました。ひょっとして私達の為???ありがとうございます。
ダムサイトで出会った山菜採りの地元のバイクに乗ったおばさんは、
 
「そのマークはバイクのイベントやね。たしかトライアルの」 

えっ!なんでトライアル???普通の人からオフバイクを見ればモトクロスが一般的なのにそんな言葉が出て来るのが不思議?
でも後で納得。このデュアルスポーツは14回目やけど以前地元の方々がやっておられたツーリングトライアルは約20年前からこの島で開催されてたとの事。なんというすばらしい環境なんだろう。
毎回お手伝い頂いている地元の「チームウインピー」さんはトライアルチームやしね。
まだあります、今回もお弁当を注文に行った仕出し屋さんの「はまゆう」さん。

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あのぅ〜今年もお願いしますぅ。出て来られた社長さん。いきなりガツンと握手をされて
 
「やあ1年ぶりですなあ。元気だった?今年も任せてね。」
 
3食分頼んだのですが、毎回同じモノが入ってナイ!島の味いっぱい!イベント当日は忙しいのでスタッフの夕食もここのお弁当にしたのですが、下手な会席なんかぶっ飛んじゃうほどの内容と味!ケチって1200円の頼んだのにぃ。
きっと社長さんの愛情でしょうな。次回からは会場でキャンプされてる参加者さんからもオーダーとりましょうか?是非一度ご賞味下さい。絶対おすすめ!!
もうひとつ、準備の時泊まった土庄港近くのなーんの変哲もないフツーのビジネスホテル「ニューポート」。ここはオカザキの末石さんのおすすめ。
とにかくサービスというかおもてなしがバツグン!フツーなんやけど気が行き届いてます。気取ってないし何でもそろっているしフツーなんです。ところが
 
「いえーうちは建物古いしねー、でもこの島の名物は回りにいっぱいいる魚と醤油やからねー、いっぱい食べてってねー」
 
テーブルいっぱいの温かい料理とどっかーんと盛り上がった鯛や鮃の刺身の舞踊り!
これフツーと違うやん!しかももっと驚きは宿泊料。2食税サービス料などゼーンブ込みで6950円!えっっ!!の驚きプライス。ここだけがフツーじゃなかったです。絶対超おすすめ!
さすが香川県、うどんだけじゃなくて「恐るべし小豆島」です。

すみません、今回もめちゃ前置きが長くなりました。
いよいよ本題。

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いつもは前日の土曜日が快晴、翌日の日曜日が雨というパターンでしたが今年は土曜日からいきなりの雨、雨、で始まりました。
出だしから憂鬱な気分、参加者も心無しか元気がない。しかも試走に入ったマーシャルから半島を縦断する上級コースは極悪状態との情報。
晴れたときでも難しいステップまで掘れた上りのちゅるちゅるシングルラインと後半の谷の轍はクランクケースまで浸かる増水状態。やむなく断腸の思いでコースカットとなりました。
チエックポイントの四方指展望台も霧の中だ。参加者は我慢の雨の中走行となる。いつもより早めに全員が小豆島ふるさと村に帰着。
ついに今日の「太陽コース」で本来の太陽に出会うことはなかった。
会場でキャンプされる方、ロッジや他の宿舎に行かれる方とそれぞれに分かれて1日目が終了。
本部テントをたたむ頃、車のラジオから聞こえてきたウエザーニュースは天候回復を伝えている。どうやら明日は晴れそうだ。今夜は明日に期待を込めて早めに寝よう。今日のコースで話しは弾むが酒盛りは控えめにしよう。寝酒程度に抑えて・・・

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空けて日曜の朝、空には雲が多いものの青空ものぞいている。どんどんその青空の占有が増えている。気分は上々、これは楽しくなりそうである。
午前8時より受付開始。1Day参加者も合流して総勢70台弱のオフライダーが集まった。そして今日のオリーブコースへと走り出す。
ところが今回随一の上りがある果樹園のところで渋滞発生!昨日の雨で路面が滑る、しかしそこはデュアルスポーツ。参加者同士の助け合いで全員が通過。島の北側の舗装路のワインディングを楽しみながら小豆島の最高地点へ。
そしてここからが今回のメインコースとなる上級の林間のちゅるちゅるキャンバーとなる、しかも本日は晴れてはいるもののやはり昨日の雨のせいで路面は極悪状態。コースの途中でクロスする後半の上級コースはカットとなる。ほんまにスゴイ状態。全員が初級コースへと下っていく。
林道に出たところで左は沢下り大石ごろごろの上級コース。右の初級コースは爽やかに林道を下り、山の上から瀬戸内の海や千枚田の田植え風景を見ながらの本部のある小豆島ふるさと村への帰還コースとなる。

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空は晴れ上がり実に爽やかだ。これがもう一日早ければと思うのは私だけではないはず。
また来年に期待を込めてこの初夏の小豆島を走ろう。いや秋の燃えるような紅葉もいいかな。

正午を過ぎた頃からほどよい疲れを見せた参加者が次々と帰って来る。
あとはお約束の小豆島そうめんとメインスポンサーの(株)オカザキさまから提供いただいた、アチャルビス、シニサロ&アクソーのバイクウエアや用品の大抽選会!
コレほんとスゴイ豪華大盤振る舞い。コースもいいけどこっちも最高ね!
全員帰着、本部撤収が済んで普段の静けさが戻った小豆島ふるさと村を出て帰りのフェリーに乗る。
だんだん小さくなって行く小豆島をフェリーの後部デッキから眺めるにつれ今回の想いが巡り回る。なんかいい気分。
ほんとにこの島を走れるのはオフライダーにとっては至福の時。
いつまでもデュアルスポーツがこの地で開催できるように願ってやみません。
この開催に協力及びご尽力頂いた方々、そして参加者。すべてに感謝です。ありがとうございました。

また次回、第15回もよろしくですぅ。

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文・写真 奥村善武
写真 東、福山末石