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山編デュアルスポーツ in 信州八坂 レポート

2006年6月4日:開催

長野県 信州八坂:会場


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2006年度デュアルスポーツは初夏に2回開催というスケジュールで行いました。
そのうちの後半の部「山編デュアルスポーツ in 信州八坂」は6月4日の1DAYで行いました。
この大会、第2回となっていますがこれは過去2000年度に試行錯誤しながら一度開催しているのですが諸般の事情問題に遭遇して一旦中止。
そしてあれから6年・・・八坂の自然は何も変わらずにまたこのデュアルスポーツを迎えてくれました。
今回は日本におけるデュアルスポーツの本家本元の(株)オカザキ様のシステム導入と MC-JAPAN.NET 様のスポンサーを迎え、新たに仕切り直しの上開催の運びとなりました。

今年の冬、再びデュアルスポーツ開催のため2月より地元協力者の「TEAM YAMA」の田中氏と協議を重ねる。
信州長野八坂と言えばそこは雪国、冬の段階では地図上での予定コースの確認及び昼食用メニューの考案などに留まる。
そして春の訪れとともに雪解け。いよいよ現地実走調査となりおおよその輪郭が見えてきた。デュアルスポーツに適した林道&廃道の調査の途中、ふと北アルプスに目を向けると残雪の残る雄大な山々。
「なんてすばらしい景色なんだ」思わず声に出されずににはいられない。
小豆島の四方指し展望台からの瀬戸内の景色には目を疑い、ここでは声までも自然の素晴らしさに奪われてしまった。

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こんな日本でデュアルスポーツを開催出来る事は主催者冥利に尽きる。
いやいや、自分だけではない。もっと沢山のオフロードライダーにこの感動を与える為にも今回の山編を成功させなくてはとの使命感に燃える!
山編は1DAYの開催。距離は60〜70km。その中に程よいアタックセクションと爽やか林道のバランスを考える。
調査時は豪雨上がりのぐちょねちょ状態。果たして当日の天候条件は?上級と初級コースのバランスは?そのへんのさじ加減がこのデュアルスポーツの成功の鍵である。
さすがに地元ライダーの案内とノウハウが無ければ設定は出来ない。しかも無数と言っていい程のオフロードコース。それらを組み合わせる。
これなら毎回違ったレイアウトが取れる。次回以降の設定にもうワクワクしている。いや〜八坂って本当にオフロードパラダイスである。

そして迎えた開催当日。
心配していた天候は晴れ!気分うきうきである。
しかし、主催者としては新たなる心配?
コースが乾いている!簡単に通過しちゃう!!
デュアルスポーツでの主旨である参加者同士での助け合いでのセクションクリアが無くなる?
最初の振るい落としセクションは無いに等しい。薮コギ沢下りセクションに至っては参加者から
「ここ上りの方がよかったのにぃ〜」
うーんその意見に私も賛成!でもそんなに急に変更出来ません!かんにんして。
思ったよりペースが早い。
昼食ポイント&CP2の鷹狩山展望台には11時にほぼ全員が到着してしまった。
ここ、調査の時は北アルプスの雄大な山々がはっきりくっきり見えたのに今日はガスってます。
ごめんなさい、私が言っていることは決して嘘ではありませんからぁ〜

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やっと届いた八坂村商工会、青年部?の昼食サービス。メニューはおにぎり(おやきの予定でしたが)とたけのこみそ汁(コレ前回でも大好評)そして揚げたて山菜のてんぷらなんてたってこのてんぷらの素材がすごいんです。私と一緒に走っていた友人の山菜ハンターの山崎氏(開田高原ロッジのあのあオーナー)ですら驚く始末。
たらの芽から始まり、はちく・山うど・せり・アカシアの花・こしあぶら・くわの葉などなど見聞始めてのモノばかり。最後には蚕の気持ちになっちゃいました。
これ都会では食べられないし、もしあったとしてもトンデモない値段になるんですって。
私にはよく解りませんでしたけどめちゃめちゃ旨かったのは嘘のない事実でした。

さてさて、見て食べて気持ちもお腹もいっぱいになった面々は午後の後半コースへ!
途中レイアウト上、コースマーカーの見にくいところがあって迷子ライダーがあったものの順調に進んで行く。

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TEAM YAMA の練習コースである「八坂モトクロス場」でしばし楽しんだ後はハンドル幅いっぱいの林間シングルトレイルの上りに入る。
このセクションはひとたび雨が降ればちゅるにゅるのロメン!ここで参加者をいぢめてあげようとスタッフ一同手ぐすね引いて舞っていたのにほとんどスルスルとクリア一発!
当日変更で初心者コースにすればよかったと少し反省。
ちょっとだけ疲れたあと3CPを過ぎれば新緑トンネルの超爽やか林道クルーズをこなして舗装路リエゾンで最後の上級者コースへ。
ここもロメンはドライ!こんなんやったらホイールベースぴったり脱出不可能倒木セクションをもっともっと増やすべきであった。ここでも反省。
山を下りればもうすぐゴールのさざなみである。ここでもうひとひねりの全員絶対楽しいコースがあったのですが諸般の事情で泣く泣くカット!
次回には必ず登場?するかも?それまで、ひ・み・つ!!


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全員ゴールで怪我人ナシ、事故ナシ、迷子ナシこれ当たり前。
そのあとはお約束の MC-JAPAN.NET 提供による大参加賞の大抽選会です。
例によってアチャルビス・シニサロ・アクソーなどの豪華賞品多数!モトパン・ジャケットはもちろん特別ステッカーセットまでの大盤振舞いで参加料の元取りOKで終了しました。

しかしぷちトラブルが一件発生!参加者の○○さん、昼食後うきうき気分でデジカメ、ケータイ、財布、クレジット各種カード、大事な鍵10個の入ったウエストバッグのチャック全開。おまけにコースの中でアクセル全開!そこまでは気分爽快!その後3CPでお口を全開にして顔面蒼白!すべての個人財産を八坂のお山に捧げて来ました。いくら楽しくてもそこまでしなくていいのに!
結果、スタッフ、ご本人交えての大捜索線が張られる。そして本部には次々と無事発見された品々が。しかし最後に鍵が見つからナイ!帰れナイ!お家に入れナイ!明日から生きていけナイ!
その後本人単独での執念の捜索3時間!夕闇迫る八坂の山々を隅々まで知り尽くしたその時、参加者のバイクに蹴散らされ踏まれ八坂の土になろうとした鍵発見!!

本人曰く。「1億円宝くじ当たった感動に近いかも?」

Gさん!あなたに「今回八坂を一番楽しんだ人で賞」を贈呈します。
スタッフ曰く。こんな賞もうやめてね。

今回「海編・山編」両方に参加された方は5名に留まりましたが次回はきっと増えるはずです。
なぜなら海編は島国日本を象徴したようなな海と島が見える風景、山編は日本列島の骨格を形成するフォッサマグナの象徴である日本アルプス3000mクラスの山々が連なる風景。
こんな大自然をバックに日本の山でデュアルスポーツが出来るなんて他には経験出来ないモーターサイクルイベントだからです(断言)

2007年度もデュアルスポーツ「海編・山編」は今回の成功を受けてよりパワーUPした企画でオフロードバイクFUNをお待ちします。
どうかあと1年、首を長〜くしてこの日が来るのをお待ち下さい。
そしてスタッフ一同も皆さんのおこしを待って・マッテ・舞ってまース!!

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文・写真 奥村善武
写真 福山末石松本