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2007 関西ガルルカップ アクションエンデューロ
第5戦 レポート

2007年12月16日:開催

大阪府 プラザ阪下モーターランド:会場


2007関西ガルルカップアクションエンデューロに参加して頂きありがとうございました。
今年は、冠に「ガルルカップ」が付き、年間5戦を行いすべてにおいて大勢の選手とサポーターで大盛り上がりの1年間でありました。
この「アクションED」シリーズは関西のオフロードバイクレースの牽引役であると共に、この関西地域のオフバイクレース文化を続けて行かなければならない責任もあると感じています。

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さてさて、やって来ました最終戦。
今回はこの第5戦の約1ヶ月前に会場のプラザ阪下閉鎖のセンセーショナルなニュースが飛び交い、一時は愕然としたものの関西オフバイクレースFUNの熱い会場存続嘆願運動も始まりひとまずは落ち着きを取り戻した。
そんな状況の中、現状でのプラザ阪下での最終レースと言う事もあり、あれよあれよ言う間に開催2週間前には募集定員いっぱいになってしまいました。
締切後、エントリーを泣く泣くお断りしました方々に深くお詫び申し上げます。

アクションED始まって以来の 総勢230台 のエントリーである。
こんなに多くの台数がこの阪下を走るのは何年ぶりだろう。
はたして本当にこれだけの台数が走れるのだろうか?
期待と不安が入り交じる。だがその熱い想いに応えなければという使命感にイベントオーガナイザーとしての喜びもある。
がんばろう!

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受付、集計、コース管理、救護の各スタッフも今までにない数と精鋭で臨戦態勢を組む。
コースは現状のプラザ阪下での最長レイアウト。しかも出来るだけこの思い出をしっかりと参加者の脳裏に焼き付け、体で覚え込んでもらう為にあえてこのプラザ阪下らしさを打ち出したコースレイアウトとした。

会場のピットは前日より多くのテントが立ち、これも今までにない盛り上がりの様相を呈している。
それぞれの楽しみ方、それぞれの想いを込めた夜が過ぎて行く。

明けて当日。きりっと冷え込んだ12月の朝、天候はやや雲が多いながらも晴れている。
これは絶好のレース日和と言える。
本部前の広場は各社協賛の店舗テントが立ち、ここも今までにない盛り上がりである。
本当に大勢の選手とサポーターで身動きが取れない賑わいである。
こんな関西のモータースポーツ文化は決して無くしてはならない。
さあ、気合いを入れてがんばるぞー!!

まずは1時間のクラスから。出走90台
今回は台数が多いので練習走行は無し。
スタートはおなじみル・マン式だがこれも台数が多いので2列の2段階で行う。

そしてそのライブ中継は「オイラは来年もココでみんなをいじりたいねん」 oyajichan です。

1H
 

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1周目・飛び出したのは#21辻谷。後ろがまったくついてこない。びっくりするくらいのぶっちぎり。
ソレを追いかけるのが#47河本と#32中西。そして#4が引っ張るその後ろにはKTM950を駆る#10辻本を先頭に9台のグループが走行。

トップの#21辻谷、すごい意気込み。逃げ方がハンパない。3周目にはオフィシャルDVDで後ろとの差が長すぎて編集されてしまうほど。

8周で終わったこの1時間、2位との差は半周以上、そのまま逃げ切った#21辻谷が今年最終戦での優勝を飾った。


午後からの3時間レースは130台の出走。
はたしてこれだけの台数がいっきに走れるのかの不安。
スタートはクラス別大迫力のヘルメットタッチスタート。

今回のスゴイのがオープンAクラスの面々。
全24台の内、招待選手は4名。

#7杉本選手は現役モトクロスIA。2008年からはモトクロスをスポット参戦に切り替えJNCCに全戦参戦を布告。さてその実力は全日本XCレースで通用するのか期待大である。
#20吉川選手。2007年度は春先の怪我に苦しみ2008JNCCランキングを4ポイント落とし再スタート。しかしこのプラザ阪下を一番走り込んでいる関西実力No.1
#21内山ヤスオミ選手。来期JNCCはランキングを16ポイントも上げ、人気も年棒もアゲアゲのおとぼけチョイデブ。そんなのでなんでそんなに速いのかエンデューロ界の妖怪?
#23尾崎選手。もういまさら語るでもないSSER3連覇ヒーロー。関西ED最強伝説男。現在は膝の故障でリハビリ中。復活近し。
そして、自費エントリーで一般参加の#18田中太一選手。なんと彼は全日本トライアルスーパーA級#3の実力者。世界でも10人の内に入るとか。はたしてスピードEDでその実力は?のお固いトライアル界のピアス風雲児!

などなど今までにないゴージャスメンバーにワクワクです。

ではその3時間のライブ中継も「私が来年もココでみんなをいじりたおしてやらしたる」と言ったらめっさ喜ぶ oyajichan です。

3H
 

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スタート後、ストレートで前に出たのは#23尾崎。そして#7杉本、#20吉川、#2榎本と続く。
その後、下段MXコースに最初に帰ってきたのは#7杉本だった。2番手は#23尾崎、すぐ後ろには#20吉川。
すこし空いて#2榎本と#18田中太一が4番手争い。

2周目に#20吉川が#7杉本を交わすが翌周杉本が刺し返す。この周に#18田中太一が#23尾崎を交わして3位へ。
尾崎は何かトラブルに巻き込まれたか、順位を10も下げてしまい、トップ争いから脱落。

再び抜き返した#7杉本、ココから逃げにかかっていく。出走台数136台、今季最高の台数を記録した3H。
上位5台は安定しだしたものの、それ以下の順位は毎ラップごとに大幅に入れ替わる。その中で着実に順位を上げてきたライダーが2人。

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一人目は長野県からのエントリー、#11田中拓。JNCCでAクラス優勝も経験しているライダーである。
10位前後を走っていたが徐々に徐々に追い上げ、10周目には5位へと上がってきた。
もう一人はゴコイチXLR#24福山ハリー。前述の田中拓とは旧知の関係で、絶対に負けたくない、と語っていた。
彼も淡々と追い上げ、12周目には田中拓の後ろを走行していた。

一方、シリーズチャンプ争いは、#1広兼が序盤から先行。追う#3玉岡はその二つ後ろ。
決着は意外に早く決まってしまった。6周目になんと玉岡がストップ。リタイヤとなる。この時点で広兼の2年連続チャンピオンが決まった。

レースは終盤へ。13周目以降、トップの#7杉本から#6野口まで、順位が変わることはなく、
今年最後のアクションエンデューロは#7杉本がトップでチェッカーを受けて幕を閉じた。


そして全員が想い多きチェッカーフラッグを受け全てのレースが終了。

そしてそして3時間の招待選手を除く3位入賞選手に想定外のゴコイチXLR250の#24福山選手!なんでなんでの影の実力者?なんですか?

いやいや本当に盛り上がりました。
心配していましたコースレイアウト上でのトラブルも無し。台数の割に怪我人、程度も心配に及ばす。
まだまだ多くの台数が走れる実感を掴みました。
ほんとプラザ阪下最高!です。


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【リザルトはこちらから】

表彰式までのブレイクタイムに何と3時間を1位(招待選手除く)で走り切った#18田中太一選手のトライアルデモンストレーションショウが飛び入りで開催
しかも 2005BIY世界選手権セニアクラス世界チャンピオンの宮岡啓太選手のバイシクルトライアルとのコラボレーションまであって大盛り上がり。
しかし3時間走り切った後の全くジャンルの違うバイクでのあのパフォーマンスは驚きです。
そしてあのウイリー失敗はご愛嬌ですよね(公式DVDにばっちり収録)


最後は懐かしの大ビンゴ大会!ほんっと久しぶり。
ご協賛各社さまのおかげさまでまたまた大盛り上がり。ありがとうございました。


今後のプラザ阪下モーターランドの行方はまだまだ不透明です。
2008年1月末日には一旦閉鎖になります。
でもこのオフロードバイクレースを愛して止まないFUNがいる限りおのずと道は切り開かれます。
日本全国からの熱い応援メッセージ及び嘆願署名があり、そしてそれが追い風となり再開へと繋がって行くでしょう。
本当にありがとうございます。

私達は決してあきらめません。

アクションエンデューロはオフロードバイクレースFUN、そしてプラザ阪下と共にあります。
きっと再開いたします。
それまでもうちょっとだけお待ち下さい。

次回も開催!
2008関西ガルルカップアクションエンデューロ!

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。


特報!
この記事が書き上がったあとにビッグニュース!
プラザ阪下の閉鎖期限が3ヶ月延長!
1月下旬が4月末日に。
これは(株)プラザ阪下の会社決算の期限及び緑地化時期延長によるもの。
しかし閉鎖が延長されたとはいえ、この先の存続問題はまだ解決しておりません。
これから提出される嘆願署名簿が大きなウエイトを占める事には違いない。
全国オフロードFUNの皆様から送られたこの嘆願書がきっと効果を現すことを信じています。

また、この閉鎖期限延長に伴い「2008関西ガルルカップアクションED」は暫定として第1戦をきたる3月30日に開催する事を決定いたしました。
まだまだプラザ阪下は走れます。多くのオフロードバイクレースFUNをお待ちしております。


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文・写真 奥村善武