a

2009 6(ROKU)フェステイバル in プラザ阪下
レポート

2009年8月30日:開催

大阪府 プラザ阪下モーターランド:会場


img

ここんとこ長い時間のぐるぐる系のレースやってへんよなぁ?
セクション系苦手なライダーもおるし。ほんでそろそろ夏も来るけど夏らしいレースイベントゆうたらやっぱり耐久レースやなぁ?
プラザ阪下で耐久やってたんいつ頃やったかなぁ?

ほならやってみる?
けど、いまどきそんなん誰が走るん?
ええやん、夏祭りの感じでやろうや!おっさんライダーには懐かしいし。いまどきの若モンには新鮮なんちゃう?

そやな!ほないっぺんやってみるか。

スタッフの雑談の中のそんな会話からこの企画は始まったのでした。
度重なる企画会議(飲み会?)を重ねて、前夜祭付きオフロード6時間耐久レースが実行されることとなったのである。
まずは今までにない企画レースイベントであるので実行委員会を立ち上げ、協力者を募り募集を始めた。
題して

「6(ROKU)フェステイバルinプラザ阪下」!

さてさて募集を始めたところ最初の立ち上がりはよかったものの中盤はなかなか集まらない。
しかし関西人の特性なのか締め切り間際になってどっと集まり、その数60チームとなった。
しかも一人で走り切るアイアンマンクラスが26チーム。そのうち女性が1人。なんだかみんな自分をいぢめたいのね。

img

レース当日は台風も来ず猛暑でもなくなんだか普通の夏模様。
まずは前夜祭から始まります。
この前夜祭はギリギリまで調整の結果、1週間前にその内容が決まる。
題して「スタッフの歌いたがり一発芸大会飛び入り大歓迎」となったのである。
もちろん鳴り物持参大歓迎で、ギター、エレキ、ドラムセット、バイオリンにトロンボーン、ハーモニカにウクレレまで。
最優秀賞はHWKのブレストガードという豪華景品である。
最初は観客が10名程。お開きの21時直前には30名程が集まりなんだか夏の夜の宴会気分。
しかもアノ人がそーんなコトやこーんなコトが出来るのなんてこれまた驚きであった。みなさん芸達者やなぁ?

前夜祭が終わった後も続々と明日の参加者が集まって来る。そしてそれぞれのテントでキャンプが始まる。プラザ阪下のこんな夜は今までになかったのでは?
やっぱり夏祭りだ、フェステバルなんなんだ。

一夜明けていよいよその当日。天候は普通の夏模様。

スタートは午前8時30分。
ル・マン式でアイアンマンクラスからこの先6時間後のゴールを目指してスタートが切られた。

そしてその実況はいつものおやぢ茶ンなのであるが、今回は実行委員としてoffice tielapとしてこの6時間を盛り上げてくれます。

とっても有頂天なMC☆おやじちゃんです。

その昔、某バイクショップがやっていたころの6時間耐久レースでフラッグマーシャルのアルバイトをやっていました。当時、オイラはまだ高校生でオフロードバイクには全く興味のないころで、まさか10数年後に主催者として再びやるなんて思いもしませんでした。
そんな感じで若かりし頃を振り返らせてもらえたオイラのレースレポート、いつもとはちょっと違う感じでお届けしましょう。(※アイアンマンクラスは選手名、それ以外のクラスはチーム名で紹介していきます。)

午前8時38分、ピストルの合図でスタート。選挙だイモトだなんだかんだいろいろあるなか集まってくれた63チームが6時間のなが〜い旅に出て行きました。

イチバン最初に帰ってきたのは#18辻谷選手。そして#15北村選手・#16佐久間選手と続きます。

ツインズ男子は#62CRキャブ、3人衆は#101・4ec Aチーム。4人組は#206森永隆弘とシャーク団がそれぞれトップ。

しばらくの間、上位陣に動きはありません。

1時間が経過したとき、トップの#18辻谷選手は「もう終わろ!」と言い残して次の周回へ。早っ!(笑)

ちょうどそのころ、本部ではとある事件が発生。事件は現場ではなく集計室で起きました。
集計システムにトラブル? しかし、サブ機に換えてシステムは復活。かくして集計室での6時間も再開です。


2時間経過時点での各クラス上位陣は(なぜかツインズ男女は省略)
順位アイアンマンツインズ男子3人衆4人組
1#18辻谷#64猪名川仲良し&キッズガレージ#1014ec Aチーム#210TEAM MONEY with スカルと山賊
2#15北村#62CRキャブ#108焚火仲間          #208チームKAME マックスハート
3#16佐久間#56OSHOW SPORTS#1024ec Bチーム#205シャーク団被害者の会+2

スタートから2時間半が経過したころ、レースが動きました。
17周目。トップの#18辻谷選手が捕まります。
変わってトップに立ったのは#15北村選手。
どこまで逃げるのか、辻谷選手はどこまで食い下がるのか。

続いて、3位争い、21周目に静岡からエントリーの#16佐久間選手にトラブル発生。ココでリタイア。ざんねん。代わって#25浅浦選手が3位に浮上。

総合上位陣もさることながら、おもしろかったのはツインズ男子の上位陣。
2時間経過ごろから、2位から5位までの順位が一周ごとに入れ替わり立ち替わり。
その間にトップの#64猪名川仲良し&キッズガレージはどんどんと後続を引き離していきます。

そしてレースは折り返し点、ちょうど半分の3時間が過ぎました。

3時間経過時点での各クラス上位陣は
順位アイアンマンツインズ男子3人衆4人組
1#18辻谷#64猪名川仲良し&キッズガレージ#1014ec Aチーム#210TEAM MONEY with スカルと山賊
2#15北村#62CRキャブ#1024ec Bチーム#208チームKAME マックスハート
3#25浅浦#56OSHOW SPORTS#103ちーむどかっ亭 本店営業部#205シャーク団被害者の会+2

いつものならこれでレース終了、という時間になるのですが、まだまだもう半分残っています。
オイラのレポートにももうしばらくお付き合いいただきます。

ザ、スタンダード。プラザ阪下の基本的なレイアウトをそのままコースにしたコトもあり、難易度は低く、軽快に走れるコースでした。
そのためか、以外に体力消耗は激しかったようです。
そして、朝晩は涼しくとも、日中はまだまだ気温が上がります。
この頃から、「キツイ」という言葉とともにスタッフにも疲れの色が出始めました。

ちょうどそんなころにやってきたのがレッドブルサンプリングチームのおねえさん。翼を授けにやってきてくれました。スタッフも翼を授かり、気合を入れなおして職務に戻ります。

3時間を過ぎてほどなく、アイアンマンの3位争いが動きました。
#25浅浦選手が約6分のピットイン。その間に#14高田選手が3位に浮上。序盤で大きく遅れてしまった分をここで取りかえします。
ツインズ男子ではまだまだ順位ががめまぐるしく入れ替わります。
24周目に2位だった#62CRキャブが遅れて4位に後退。
そして27周目には#57 OSHOW SPORTS が#56の同 OSHOW SPORTS をかわして2位に。
3位へと後退した#56 OSHOW SPORTS は翌28周目、どうやら大きなトラブルに巻き込まれたようで、この周回、58分かかる。これで#56は表彰台争いから脱落。#53 TEAM MAEKAWA が代わって3位にあがってきました。

5時間経過時点での各クラス上位陣は
順位アイアンマンツインズ男子3人衆4人組
1#18辻谷#64猪名川仲良し&キッズガレージ#1014ec Aチーム#210TEAM MONEY with スカルと山賊
2#15北村#56OSHOW SPORTS#1024ec Bチーム#208チームKAME マックスハート
3#14高田#53TEAM MAEKAWA#103ちーむどかっ亭 本店営業部#205シャーク団被害者の会+2

ほかのクラスは上位陣に大きな動きがなくレースが続き、レースはいよいよ終盤、残り1時間となります。
5時間を越えてもテンションの高い走りを見せていたのは#101の4ec Aチーム。
4時間経過(32周目)ごろからじわじわ詰めだして37周目に#18辻谷選手を捕らえて総合2位に。しかし40周目、#101ピットインの間に再び抜き返す。

しかしこのピットイン後の#101、4ec Aチームの追い上げがスゴイ。
上位陣の平均ラップタイムが7分30秒前後の中、終盤なのに唯一6分台のタイムで爆走。

ひょっとして、総合トップを狙ってる?

42周目からモノスゴ〜イ勢いで追い上げます。43周目には再び#18辻谷選手をかわして2位に浮上。この時点でトップの#15北村選手との差はジャスト4分。
計算上残り周回数はあと5周。40周目から43周目までに4ec Aチームはトップとの差を3分つめていたのです。
そのペースで行けば・・・・・ひょっとして、と思われたものの、そこはベテラン北村選手。最後まで手綱は緩みません。
それ以上差が詰まることはなく、48周目に#15北村選手、トップでチェッカーを受けて“ロクフェス”初代勝者となりました。

ウチのオヤジとほぼ変わらない年齢の北村選手、すばらしい!
誰かが言ってましたね、「東の石井・西の北村」なんて。
今後もガンガン頑張っていただきたいですよね!

と、言うわけでオイラのレポートは以上です。

では、オクムラさん、あとよろしく〜っ!

そうそう、有頂天だった理由はレッドブルサンプリングチームのおねぇさんに「すごくいい声してますね(はぁと)」といわれてしまいました。たとえウソでもウレシイじゃぁないですか。もう少しオイラが若くてスリムならゴニョゴニョ・・・・
・・・・・・すいません、余計なこと書きました(笑)


スタートをしてしまえば私としてはすることがない?
いやいや、今回はその6時間の間にしなくてはならない事が・・・
そうです。夏のイベントに欠かせないのはもちろん「かき氷」でしょう。
その準備やらに奔走してくれたのがこれまた実行委員の garage BLD のけんけん&さいちゃんです。
このときだけはチョー若い男女に大モテでしたよね。
実際にこのイベントの仕掛人として関わった感想や実感はどうでしたでしょうか?聞いてみましょう。

img

あ、どうも。けんけんです
普段、プラザ阪下では「ぱお〜ん」を持ってチーム員のお尻を叩いているのですが、縁あって今回、実行委員を勤めさせていただきました。

エントラントの皆さん、長くて暑い6フェスはいかがだったでしょうか?
前夜祭からゆる〜いムードで始まった6フェス。
けんけんも、ベースギター片手に一発芸大会に出場しました。
6(ROKU)はロックと係っているとかいないとか(笑)

しかし6フェス本番は「お祭」と銘打っても、そこはやはりレース。
始まってしまえば、皆さん真剣に熱い闘いを魅せてくれましたね。
カキ氷をガリガリしながら、横目で様子を観させてもらってました。

シンプルなコースレイアウトでしたが、長丁場のレースでコンディション変化、コースの小変更などもあり、集中力の維持が鍵になったのではないかと思います。

また、耐久レースのもう一つの鍵、給油やライダーチェンジのピット戦略も、みなさんのチームワークの良さが光っていました。
と、ついつい本業?のチーム監督目線で見てしまいますがその中で、とても素晴らしいと思ったのは、ピットレーン出口の一時停止と安全確認を、みなさんがきっちりと行ってくれて安全にレースが進行できたことです。

レースというのは、選手のマナーとモラルの上に成り立っていることを改めて実感しました。
6フェスをすばらしい大会にしてくれたのは、まぎれもなく選手の皆さんです。
本当にありがとうございました。

今回、チェッカーフラッグを振らせていただきましたが、皆さんのゴーグル越しの達成感のある眼が忘れられません。
来年も、またそんな眼を見せてくださいね。

img

こんにちは、ストッカー付カキ氷機探しに奔走したさいちゃんです。(ガリガリした氷を溜めておけるストッカー付タイプを、関西で貸してくれるところは一軒だけでした(;´Д`))この真夏のレースで少しは涼しく感じてもらえたでしょうか??
アイアンマンの方は残念ながら、カキ氷を食べる暇も無かったですね。

私は、いつも朝の受付をやっているのですが、今回はちょっと普段とは違う雰囲気が・・・

まず驚いたのは、新規MFJ会員になる方の多さです!
いつものレースより少ないかな?と思っていたら、大勢いました。それも、四人組で参加の方全員が入るというチームもちらほら・・・
競技クラスを多めに設定したおかげで、初心者の方も気軽に参加しやすかったのだと思います。MFJエンジョイ会員は一年間有効なので、今後も適用されるレースにどんどん参加してカッコいいライダーになってほしいですね。

そして nakata Arts さんから提供して頂いた水素還元水を受付時に渡したのですが、冷た?い水にライダーのみなさんとても喜んでいました。
私も先日阪下に走りに来ましたが、持参した飲み物だけでは全然足りませんでした。

真夏のスポーツでは、自分が思っているよりもどんどん水分が失われるんですね。

シンプルな模擬コースグルグルレースで、セクション好きの方にはもの足りないかもしれませんが、それを6時間走り続けることもエンデューロの醍醐味。
アイアンマンの方の根性と忍耐力は本当に素晴らしいし、またチームで参加された方も、いろんなドラマがあってと??ってもいい思い出になったのではないでしょうか?

暑い中本当にお疲れ様でした。

是非、またこのお祭をやりたいですね!

img

まだまだあります。
今回のサプライスは「レッドブル」のサンプリングサービスです。
レースも中盤のその時、翼をまとったミニのレッドブルサンプリングカーの登場です。
サンプリングチームの綺麗なお姉さんがレッドブルをエナジーチャージ(無料配布とは言わない)をしてくれましたね。
おっとそこには鼻の下を伸ばした男性が行列を作っているではないですか(私もその一人!)
調子に乗って2缶も頂いてしまいました。

そしてそのレッドブル効果は?皆さん気が付きましたか?
(スミマセン、アイアンマンの方はエナジーチャージする時間無かったですね)

レッドブルさんありがとうございました。
参加者の皆さん。これからはレース会場に来る前には必ずコンビニに寄って「レッドブル」をクーラーBOXにたっぷりとチャージしましょう。あらゆるアスリートにレッドブルは有効なエナジーチャージです。

さらに今回の参加賞もアクションエンデューロとはちょっと違ったでしょう
そうなんです。夏らしいモノをと提供していただいたスポンサーが付きました。nakata Arts さんから水素還元水を SANKO SPORTS さんから MUDDOFF うちわをご提供頂きました。

そして大抽選会にはご協賛各社より各種賞品をご提供いただきました

これらは実行委員会ネットワークの成せる技でしょうか。
ご協賛各社のご協力に感謝します。ありがとうございました。

img
img

【リザルトはこちらから】

この夏の6時間を走り切った選手の表彰式
まずはアイアンマンクラスの1位であり総合でも1位の北村選手。
なんでこんなに走れるのですか?
お孫さんがいらっしゃる今年58歳(あえて年齢を出させて頂きました)
これはもう東の石井、西の北村と言っても過言ぢゃないでしょう。
次回からは永久にゼッケン1番。無料招待シード選手。お孫さんと一緒に走れるその日まで引退はしないでくださいね。
若者よもっと奮起せよ!

続いて女性でただ1人。アイアンマンクラスで22位、総合57位、21周を走り切った#3福井選手!貴女はもう「へなちょこ」なんて言わせませんよ!

そしてのツインズ、3人衆、4人組、各クラスの入賞者のみなさまお疲れさまでご苦労さまでした。
きっといい思い出が残ったことでしょう。

さらにクロスオーバー賞と特別賞。
いつもの EZ-9 の#6松本選手はラスト2周のサインの出た集計前をヒヒヒと言って通過しましたね。ある意味恐かったです。
いちばん小さいKSRで走り切った#20大池選手。バイクは無事でも自身の体はこわれませんでしたか?
仮装大賞は走る前から話題騒然の#2池田選手のショッカーは誰もが認めるかぶりモノナンバー1でしょう。ピットクルーの手下もショッカーの仮装という徹底ぶり。
いつものライダースミーティング後の集合写真を撮るときのかけ声は、今日もガンバルぞー「おおっー!」が何の打ち合わせもしてないのに参加者全員が「今日もガンバルぞー」、「イーッ!」はなんなんですか?
しかもこのショッカー池田選手は16周目に大転倒全身打撲でリタイア!(お大事に)

主催者側のこの6時間という間に起こる一番の心配事は熱中症と怪我。
幸い熱中症は事前の予防対策アピールが効いたのか一人の方が軽い熱中症に。
ただこの方、救護班がその熱を冷ますのにウエアを脱がせたのですがあまりの重ね着に驚いてました。
服装での防御は大事ですが夏のレースではほどほどに。
そしてやはりこの6時間のロングデイスタンスは誰もが経験したことのない時間。
自身のペース配分と疲労度により何でも無いようなポイントでの転倒怪我が多かったです。こちらも幸いに大きなダメージは無く全員が快方に向かいました。
もちろん私達主催者側にもとても貴重な経験となりました。これからの開催に反映してまいります。
また、常に臨戦態勢で協力頂いているJOMSの医療スタッフの迅速な対応に大いなる感謝をしております。

如何でしたでしょうか。
関西での10年ぶりの6時間耐久オフロードレースは。
皆さんの希望次第ではこの実行委員会がもう一度集まり、次回からの継続開催も視野に入れて行きます。
開催時期はどの季節がいいでしょうか?
やはり夏ですか・・・?

ではまた2010年のプラザ阪下の夏の日にお会いしましょう!

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img

文・写真 奥村善武