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2009 関西ガルルカップ アクションエンデューロ
第4戦 レポート

2009年12月13日:開催

大阪府 プラザ阪下モーターランド:会場


2009年関西ガルルカップアクションエンデューロ 最終戦 丸太祭り

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なんだか長ーい名前になってしまったんです。
アクションEDを始めて6年が経ちました。ガルルカップの冠が付いて3年が経ちました。丸太祭りと言うスペシャルな名前が付いて2年目です。
そうなんです。丸太なスペシャルセクションを設定すると定員一杯の満員御礼なんです。
今回も泣く泣く参加をお断り致しました皆様。本当にスミマセン。

2009年世の中は昨年のリーマンショック以来の世界不況に見舞われなんだか元気の無い1年でしたが、関西オフバイクレース界はものすごく元気でしたね。
3月の淡路での700台イベントから全国各地での盛況なレース話しをを聞くとオフバイクレースFUNはまだまだ走り足りないのでしょうね。
そんなこんなで不況をぶっ飛ばせと今回もスペシャルな丸太セクションをご用意しました。
昨年の反省を踏まえ今回はセクションの増設と難易度の見直しを行いより楽しく面白くしてみたのですがいかがだったでしょうか。

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今回はゲストライダーも充実です。
関西を代表するそれぞれのオフロードカテゴリーの強者の集合です。
エンデューロ界より(JNCC#7)吉川和宏選手
モトクロス界より(JNCC#17)杉本高規選手
トライアル界より(JNCC#46)田中太一選手
そして全日本クロスカントリー選手権代表で新潟より(JNCC2010#8)真田治選手
のそろい踏みです。
さてさてこの4人のガチガチバトルが楽しみです。

今回も会場ののプラザ阪下さまの協力を得てとっても自由なライン設定と人工障害物の丸太セクションが完成しました。
これはマーシャル長川口の何と構想6ヶ月!模型まで作ってのスペシャルな丸太セクションの設定です。どうでしたか?
私としては過激な設定構想を押さえるのに必死?だったのですが(笑)
またコース半ばの砂山セクションは吉川選手プロデュースによるもの。見た目は過激だが走れば簡単な設定だったそうですがこちらの方もいかでしたでしょうか?

当日12月13日は寒波がまだ来ない穏やかな日曜日。
金曜日にしっかりと雨が降ったため路面状態は最高のコンディションです。
この最終戦は1年の締めくくりと言う事もあり、近畿のみならずかなり遠くからの遠征組も大挙来場の大盛況です。うれしいなぁ。

そんな1時間クラスは72台の出走。
もちろんこのクラスに丸太の設定は無し。スームーズに走れるプラザ阪下最長設定です。
FUNクラスは台数も多く恒例のル・マン式スタートも今回は2回に分けてである
先行スタートはスーパーレデイスから。何と今回は7台の出走激戦区である。ここで2009年度のスーパーレディスの女王が決まるとなれば気合いと迫力が違う。

そんなライブレポートは今年も関西のみならずJNCCで全国でしゃべりまくったおやーぢチャんでドーゾ。

ちょ、ちょっと、“おやーじちゃん”は・・・・・ええのか?

ま、知る人ぞ知る、ってことで、まぁエエか(笑)
それでは今年最後のレポート、いってみましょうか。

1H
  1周目のトップはスーパーレディース#6菅原。
つづいて#18松井・#35古賀/古賀組#32西村と続く。
先行スタートのアドバンテージを守ったのは菅原ただ一人だけ。
1周目終了時点でのトップ10と前とのタイム差
 12345678910
 #6菅原#18松井#35古賀/古賀#32西村#1井藤#13貝田#41静間#31中山#39知花#27小林
-+00:28+00:33+00:38+00:41+00:57+01:01+01:04+01:18+01:27

2周目以降、#39知花のペースが群を抜いて速い。2周目には8位、3周目には5位と勢い良く前に出てくる。
3周目に#35古賀/古賀組が交代したのか転んだのか後退。10位まで落ちる。
#13貝田がじわじわポジションアップ。4周目には3位に浮上。
トップ争いには変化なし。逃げる#6菅原と#18松井の差は30秒前後を保ったまま周回が続いていく。

4周目終了時点でのトップ10と前とのタイム差
 12345678910
 #6菅原#18松井#13貝田#32西村#39知花#古35賀/古賀#21脇田#31中山#41静間#19清水
-+00:31+01:09+01:12+01:14+01:39+01:43+01:49+01:53+02:39

レースは中盤戦、10位にポジションを下げた#35古賀/古賀組、それはもうモーレツな勢いでリカバリー。全出走車の中で唯一6分前半のタイムを連発。
6周目、あっという間に2位まで浮上し、さらにはトップの#6菅原をロックオン。翌7周目には菅原もかわしてトップに立つ。
4周目に3位だった#13貝田は6周目にトラブル。12分のロスを出してしまい22位に後退。
そして#32西村も徐々に遅れだし7周目には6位に下がる。
代わって今年レースデビューしたという#21脇田が少しずつ順位を上げてきた。

7周目終了時点でのトップ10と前とのタイム差
 12345678910
 #35古賀/古賀#6菅原#18松井#39知花#21脇田#32西村#31中山#40川原#41静間#29井上
-+00:12+00:23+01:17+01:55+02:08+02:53+03:29+03:58+04:24

レースは残り2周。最終的に2位以下を1分以上引き離してそのまま#35古賀/古賀組がトップでチェッカー
3位の#18松井に13秒差まで詰められたものの#6菅原は2位をキープ。スーパーレディースクラス優勝、そしてシリーズチャンプとなる
Aクラスは#113伊藤・Bクラスは#201大場。そしてレディースは#306牧野がそれぞれクラス優勝を果たし、それぞれ次回エントリーは1カテゴリアップとなる。

終了時点でのトップ10と前とのタイム差
 12345678910
 #35古賀/古賀#6菅原#18松井#21脇田#32西村#39知花#31中山#40川原#41静間#1井藤
-+00:43+00:56+02:06+02:33+03:13+03:56+04:54+05:01+05:36


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と、いう感じの1時間でした。

#6菅原選手、来年はトップのまま逃げ切りチェッカーも夢じゃなさそうですねー。期待したいですねー。
そして#21脇田選手、実は普段は裏方さんとしてJNCCやCGC、自転車レースの集計をされているんですねー。
今回はジョシライダーが2クラスあわせて13人とたくさんエントリーしてくれました。
もっともっと増えてくれたらすごくうれしいですね。男性と混走じゃなく、女性だけで走るクラスが作れるくらい。

3時間レースの今回の最遠方賞は勿論アメリカ在住の#102田島選手。彼は毎年このレースに出る為に帰国されるそうな。私なんかアメリカに行ったことも無いのに凄いやら羨ましいやら・・・
昨年は丸太に体当たりマシントラブルで残念でしたので今年はガンバッテクダサイ!!
そして今年一番元気だったチームは静岡から毎回遠征してくれました「FiveStar ウィッシュ組」です。今回もタノシンデクダサイ。

出走は106台、ゲストライダーのガチンコバトルは見物。昨年は吉川選手のマシントラブルリタイアだったが今年の勝負の行方は如何に・・・オー!タノシミデス。
スタートは迫力満点のクラス別3段階のヘルメットタッチ式スタートだ。
さあさあ今年の締めくくりメーンエベントの始まりです。

おやーぢチャんよろしくねー


3H
 

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オープニングラップを取ったのは#12吉川。その吉川にぴったりついてきたのは#46田中太一。
20秒離れて3番手は#15真田。以降#22野口・#17杉本と続く。

一気に飛び込んできた集団に丸太セクションは大混雑。
見た目のインパクトほどの難易度はない、という事前情報とは裏腹に滑り落ち、飛び、転ぶ。大変な状態。
しかし不思議なことに渋滞でにっちもさっちもいかない、という状況にまでは陥らなかった。
トップの#12吉川は早くも後続を離しにかかる。4周目には#46田中太一に39秒、3位の#15真田には130秒の差をつける。
そして#17杉本が野口をパス。#14浜田が後退。

1時間経過時点での順位
 オープンAオープンBオープンC
    1231212
 #12吉川#46田中#17杉本#22野口#3吉田#20平岡#74齋藤#54大西#156梅田#161中山/Ocky/小林
-+01:39+03:04-+01:19+03:51-+00:59-+01:48

レースは中盤へ。9周目に#46田中太一が大失速。まるまる1周分の時間をロスして5位に後退。
#20平岡は少し順位を下げ、代わりに#6田中茂司が上がる。しかし転んだのかトラブったのか、すぐに順位を下げてしまい、再び#20平岡が元の順位に戻る。

Bクラスではトップを走る#74齋藤がカナリスゴイペースで爆走。1周目は17番手だったがあれよあれよというまに順位を上げ、12周目には6位にまで順位を上げてきた。この勢いで行くと通常エントリーライダーの中で最上位を狙えるかもしれない。
この時点で招待選手を除いて前を走るのは#22野口ただ一人となった。
この齋藤選手、富山在住でまだ10代。北陸、信越地方のレースではAAクラスの選手たちとも凌ぎを削るほど。
来年は赤いゼッケンを獲得すべく頑張るとのこと。将来が楽しみな選手である。
その齋藤になんとかしがみついているのが#54大西。しかしじわじわと引き離されてしまう。

Cクラスでは#156梅田が#161チーム4ecに代わって2位に上がった#144川上を引き離し、4分を超える差をつけた。

2時間経過時点での順位
 オープンAオープンBオープンC
    1231212
 #12吉川#17杉本#15真田#22野口#14浜田#20平岡#74齋藤#54大西#156梅田#144川上
-+06:38+06:56-+03:29+04:24-+01:40-+04:46

さて、いよいよレースは大詰め。すでに丸太・砂山・ヤチセクションでの停滞も序盤と比べれば少なくなってきている。
そのあたりのことからほぼこのままの順位で終わるのではないか、と思われた。
が、しかし。まだまだレースは動きます。

Aクラス、#20平岡、19周目に#14浜田をパス。これで一つ順位を上げる。しかし翌20周目、#3吉田が平岡と浜田をまとめてパス。
そのまま逃げ切り、クラス2位。

Cクラスでは、唯一の3人パーティー、チーム4ecが最後に追い込む。
#105上田をまず蹴散らし、さらには#140荘田をラスト2周でかわして3位を奪う。

後方でのそんなバトルを尻目に24周目、ブーッチ切って#12吉川がトップでチェッカーを受けた。彼と同一周回は#17杉本ただ一人。

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【リザルトはこちらから】

如何がでしたでしょうか。

今回の丸太セクションは投げる飛ぶひっくり返るの派手な観客受けするアクションパフォーマンスは無かったのですが、その分はテクニカルな設定になっていました。ライダーにしてみればその技量が勝敗の分かれ目だったのではなかったでしょうか。

#102田島選手、今回はマシンが自身に合ってなかったとかで丸太にヤラレ途中戦意喪失だったそうな。来年も懲りずに帰国参戦してくださいねー。
FiveStar ウイッシュ組はなんだかリザルトの下の方にお名前が・・・でも帰られる時に挨拶に来られた時は笑顔満面でしたね。2010年も来て下さいねー。

ゲストライダー組は吉川選手のスタート&フィニッシュぶっちぎり独走で総合優勝!ひょっとしたら全員周回遅れ!のギリギリまでいってましたね。マジで気合い入ってました。2010JNCC開幕戦優勝間違い無し!!!
そしてあの丸太セクション設計者の川口マーシャル長も驚きの特別賞は#103トータス松本組の貝田美弥選手!ご夫婦で出場ですが3時間でただ1人の女性選手。丸太バンクは走るわ丸太沼もスイスイ行くわのかなりの手練者。男性選手全員脱帽物の参りました。ほんと凄いテクニックでした。

今回の丸太祭りは如何でしたか?簡単でしたか?それとも物足りない?でしたか。
終わってみればあーしたらこーしたらの反省がイッパイですよね。これは参加者も主催者も同じ事。これからもより良いサンデーレースを目指します。

選手及び観客のみなさま、楽しんでもらえましたでしょうか。アクションエンデューロは2010年も関西ガルルカップの冠のもとに全4戦を予定いたします。
どしどし参加して盛り上げて下さいませ。
そして2010年はオフバイクレースFUNに朗報!
会場のプラザ阪下モーターランドは1月から3月に掛けて大規模リニューアル工事に入ります。
閉鎖された4輪ダートラコースは上級モトクロスコースに生まれ変わります。今回が最後の使用となった一番奥の竹やぶから頂上部分も変わります。
エンデューロコースも一部短縮の上、新規部分も開拓されるようです。日々どんどん変わって行きます。どうぞ期待して下さい。

2010年JNCC開幕第1戦(3月7日)は新生プラザ阪下で開催。これには今回より改良?
テクニカル?な丸太セクションが登場します。ちょっとだけ期待してもイイかもです。

そして

「2010関西ガルルカップアクションエンデューロ 第1戦」は

2月14日開催です。


こっちは丸太は無しのチョコレート大歓迎大会!女性ギャラリーの大挙来場熱烈大歓迎で舞ってまース

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

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文・写真 奥村善武  
写真 おやじちゃん