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第17回 デュアルスポーツ in 小豆島 レポート

2010年5月29〜5月30日:開催

香川県 小豆島:会場


第17回デュアルスポーツです

オフィスアクションが開催主催者となって5回目です。
ようやくDSがわかって来たと言うか堂々と主催出来るようになったと思います。
だって今まででイチバン楽しかったんやし。

こんな事を書き出しに使うと怒られるかも知れませんが今回は本当に面白かったです。
準備の段階から当日まで4日間全部晴れ、しかも快晴。空気はカラッとして海も空もピカピカに輝いている。
参加者もスタッフもみんなニコニコ笑っている。ほんとこの小豆島にきて本当に良かったと全員が思っている。これは絶対に間違いが無い事実であった。

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5年目開催となるといろんな事柄がわかってくる。
DSはツーリングイベントなので走って楽しんでナンボ!なのでその企画の充実が必要なのではないだろうかと試行錯誤を繰り返して来ました。

まずはコースレイアウト。
この小豆島にはそれはそれはいろんな道がぎゅぎゅぎゅっとコンパクトに詰まっているでしょ。のどかな農道や豪快な山岳ワインディングロードコース。ここは島なのにええっと思うぐらいの長ーい林道やどこまで連れてってくれるの?ちょっと不安になる山岳獣道などなど。これは17回目という集大成なのです。ある意味これ以上も以下もないというすばらしい設定でしょうか?これは私が引き継ぐ過去12回で形成されたものではありますが、今回から更にひとひねりの新ルートを加えました。いやいやこの小豆島にはまだまだ未知なるルートもあるのですよ。次回以降にまだまだ加わりますので期待してもらっていいのです。ほんとこの島はライダーパラダイスかも。

ウエルカムパーティと言う名のスタッフの歌いたがりの出しゃばり宴会
私が開催するまでのDSの夜はそれぞれの参加者がそれはそれは静かに何もせずに夜は更けるだけのキャンプでありました。それはそれでいいのではありますが、スタッフのHARiが「毎年集まる小豆島でみんな同窓会みたいなものじゃん。賑やかく再会を楽しもうぜ!」と始めたのですが、最初はスタッフだけの宴会だったのが次第に参加者が増えて走りだけでなく宴会の一発芸まで披露するまでになって、いよいよ今年は鳴り物持参の参加者まで登場したのですよ。ほんと。ですから18回参加予定の方は今から技を磨きましょう。もちろん静かなキャンプ場の夜も約束します。ほんの一時でいいので騒ぎませんか?これも小豆島DSなんです。
いやーしかし、今年の夜の星空めっちゃ綺麗でしたね。思わず見上げてぼーっとして夜空に吸い込まれてしましました。

新企画ファンテック試乗会
日本ではまだ知る人の少ないメーカーのファンテック。このDSなんかにはピッタリのその特性を知ってもらう為の試乗会と言う名の好きに乗ってもいいよ体験。提供は大阪のスクーデリア ラナさまです。
日曜日に蛙子池周回コースで行いましたがいかがでしたか?何人かの方がが興味ビンビンでしたね。もう注文されましたか?
そのバイクをFUNライディングして頂いたのが関西のEDライダーの☆吉川和宏氏。DS参加者にはその知名度は知られていない?ですが日本を代表すると言ってもいいスゴイ人なんですよ。余りにも気さくでフレンドリーなので気付かなかったでしょう。その彼が曰く。この小豆島のコースは世界選手権の6DAYSにも匹敵する楽しさだとか。なんだか嬉しい〜

なんだかイチバン楽しんでいたようなスタッフのHARi
スタッフ福山改め、ゴコイチハリーのごく個人的なDS小豆島レポート

土曜日
今日も晴れ。
朝、主催奥村氏改め、だいまおーの不快な独り言によってスタッフ一同が目覚める。

本部テントに行くとトンネルからエントラントの車やバイクが出てくるのが見える。こちらのテンションも上がる。
ぞくぞくやって来るエントラントの楽しそうな準備風景を眺めていたいが一足先にマーシャルチームのコースクリア出動である。
一本目のダートに入るなりモーリさんのTLRのリヤフェンダーが割れ落ちた。
コーステープで縛って修理。

所々マーカーを直しながら亀岩コースへ。一発目の左折ステアも角が削れて最初のことを思えば楽になった。
元々はワダチ根っこラインしかなかったから、引っかかると後が大変だった。
実はさらに奥にエスケープが有るが黙っておこう。

コースクリアの時、景色の中にニンゲンが僕とモーリさんしか居ないのでそんな事をしてネクラに楽しむのだ。

去年、笹が視界を覆ってラインが見えなかったので、だいまお―に草刈りを頼んでおいたら刈った草がライン上になぎ倒されたままで、落とし罠のようになっていた。
否、あれはきっとだいまおーが罠のつもりでやったに違いない。
今年は綺麗に草どけといてね、といったら、どけ役の山口さん改めウーさんが草についていたと思しき毛虫にかぶれ病院へ。
だいまお―がカブレれば良かったのに。

そんなモーリさんとのコースクリアが終わってふるさと村に戻る。
すでにエントラントはスタートし終わって居ない。

今年は車に乗り換えてウーさんとバックマーカー兼、コース撤収作業へ。
例年のようにもう一周同じコースをバイクで回っていた事を考えればとても楽だ。
しかも助手席にはウーさんが居るので、僕は、「ウーさん、あそこ」「ウーさん、ホラそこにも」
と運転席から電柱にくっついたマーカーを指差していればいい。

一本目ダートの出口でエントラント追いついてしまった。まだ”超上級ゲキ下り”で盛り上がってるようだ。
最後尾を待っている間にFブレーキのマスターシリンダーからのフルード漏れで困っていたエントラントが居たのでフルードを足してあげる。
完璧なエア抜きまでは出来なかったけれど、バイク弄りに長けた感じのライダーなので大丈夫だろう。

亀岩上級コースの出口に行くと、冒険を終えたエントラントがふらふらになって出てくる。
水を切らしてガタガタになってるエントラントに、ただの水だが差し出すと一心不乱の一気飲みである。
こう言う光景が僕は好きだけど、やはりキケンなので水は切らさぬようにね。
その後自走できない参加者を助手席に乗せてふるさと村へ。

日曜日
朝、バンガローの下で寝ていた、だいまおーの不快な、
「おい、みんな起きろー」
の声で目が覚める。
ああもうそんな時間か…だけど今日はひときわ眠いや、でも起きなきゃあ…。
と体を起こしかけた所でだいまおーの横で寝るウーさんの、
「こんなに早ョ起きるンでしたっけ?」
と言う声がし、
「そういえばそや。時間早すぎや、みんなもう一度ねろ。」
とだいまおーが言った。

小豆島のスタッフはライディング技術云々の前に、氏の理不尽な言動にも黙って耐え忍ぶ(ツッコミを入れると喜ぶだけなので)忍耐が必要なのである。

本部に行き、マーシャル間の軽い打ち合わせの後、直ぐコースクリアに出動。

ある年、モーリさんと僕で十分なアドバンテージをもって走っていたにも関わらず、上級コースの途中でエントラントに追いつかれてしまった。
コースクリアしているマーシャルがエントラントにツツかれてるのはあまり格好よろしくないので、
「焦らずのんびり来てください」、「景色の良い所も沢山ありますよ〜」、「急いでもソーメンの準備がまだですよ〜」
などと思いつく限りの表現で、
「あおらないでね」
と言う意思表示をしてみたのだが努力空しく、我々が走り出せば彼はまたピタリと背後に吸い付いてきた。
結局、僕とモーリさんとそのエントラントの3台で下り上級コースのガレ沢をひたすら全開走行したと言う顛末もあり、今年は少々急いでコースインしたのであった。

所々「行ってみたけどダメでした」と言う感じの轍が残っているのは、僕が下見のときにイケイケで走った挙句、ゴメンナサイしてきたラインである。

ふるさと村に戻ると車に乗り換えてバックマーカーに変身。
マーカー回収作業中にクランクケースを割ったセローさんを乗せ、後ろにセルスタートが出来なくなってしまったSLさんを従えて一旦ふるさと村に戻り、再びコースへ。

気温が上がると熱中症が心配な上級コースも何事も無かったようで、今ごろは続々とエントラントが帰ってきてはスタッフが決して食べる事の出来ない小豆島ソーメンを食べているのだろう。

全コースを撤収してふるさと村に戻ると参加者の半分ぐらいが帰った後だった。

人間のノーミソとはとても素晴らしいシロモノで、極端に激しい刺激を与えると、回路がツブれてしまわないようその時の記憶を消去してしまう作用があるらしい。
頭を打っていなくとも事故などの記憶が不鮮明なのは、この働きらしいが、毎年デュアルスポーツ小豆島のスタッフをやり終えて帰宅すると、全ての関節がガタミシと悲鳴を上げ、汗まみれ埃だらけの体にシャワーを浴びせる事すら忘れ、居間でヘタリ込んだまま朝を迎える程の疲労をしている…にも関わらず、毎年春も半ばになると、だいまおーから掛かってくる、
「ハリーちゃん、そろそろ小豆島やな。今年もたのんだで〜。」
と言う、何年経っても一語一句殆ど変わっていない電話に心が熱くなってしまうのは、タマに調子こいて山で吹っ飛び頭をぶつけてしまうからではなく、きっとあの島に渡る時の高揚、高地から海を臨む爽快、山深い轍を辿る緊張、そして束の間だけれどエントラントと空気を共有出来たヨロコビという刺激が、疲労の記憶を消去してしまうからだと思っている。


また束の間、皆様とかの島にて出会える事を願いつつ

いつもはしゃべりすぎの奴が黙って走って開口イチバン「ビューエル売ってオフバイク買うわ」のMC川辺
はいっ!そういうわけで呼ばれて出てきました。普段はアクションエンデューロで実況MCをさせていただいているMCおやじちゃんです。
いつもはスタッフとしてお手伝いしていますが、今回は実況ナシなので参加者としてお邪魔させていただきました。
いやぁ、楽しかったですよね!ほんと。
この一言に尽きるイベントでしたよね。みなさんが毎年楽しみにしているのがスゴク良くわかりました。
オイラ的にはふるさと村をスタートしていきなり(ふるさと村を出る前に)パンクが発覚する、というミラクルから始まりました。
助けていただいたのはニュートンの高橋店長とスタッフの田中さん。ほんとうにありがとうございます。
みなさんのおかげで無事にすたーと。ひとりになってしまったのではぐれちゃイカン!ととあるグループの後ろについていきました。
しっかりとオフロードバイクに乗るのはほぼ10年ぶり。ワクワクドキドキで一つ目のダートへ入りました。
そういえばダムのほとりで出会ったおじいちゃん、「いいところだろ?楽しんで帰れよ!」って行ってくれてました。地元の人達にも受け入れられているんですよね。ほんとにありがたい事です。おじいちゃん、ありがとう。
一本走り、昔の楽しさが帰ってきました。調子に乗って上級者コースヘ行き、いろんな皆さんに迷惑かけました。一緒に押してくれたみなさん、ありがとうございました。
そして、オイラに亀岩は100万年早かったです。。。。横に逃げ道があってよかった。
夜の宴会もたのしかったですねぇー。勝手に歌って気持ちよくなってるだけだった気もしないでもないですが(笑)
歌わせろ!という方、来年も熱烈歓迎受付ですよっ!鳴り物ができる方もぜひ!ぜひ!

2日目は吉川選手と一緒に出発。いきなりミスコース。10分くらい走って左に海が見えてきた。それでおかしい、と気づいて戻る。
間違っていた区間で結構沢山の人にすれ違いました。みんな大丈夫だったかな?間違った場所はいちご狩り園の前。そう、ふるさと村の前ともいいます。2日目も先が思いやられるスタートとなりました。
昨日に引き続き調子にのってしまったおいらは吉川選手に「後ろから動画とるよ!」と豪語。しかし吉川選手は15秒でオイラの前から消えました。
修行が足りないどころの話ではないようです。反省。
四方指のチェックポイントを通過して、またまた性懲りも無く上級コースへ。ここもオイラには厳しかったです。途中で初心者コースと交差していたのでそこでドロップアウト。身の程知らずでした。
降りてきたら池のほとりでFUNTIC試乗会。オイラも乗せていただきましたが軽い!楽しい!
本気で手に入れちゃおうかどうか悩み中だったりします。

最後は初級コースを走ってふるさと村へ。そして念願のそうめん。これがもうウマイのなんのって。
おととしスタッフをやったときは食べられませんでしたからね。
終わって思ったこと。

もう小豆島はスタッフやりません!!(笑)

ほんとにバイク乗り換えちゃおうか悩み中なおやじちゃんでした。
お世話になったみなさん、ほんとうにありがとう!また来年!

島の味、やさしくてウエルカムな島の人達
醤油、そうめん、オリーブなんかは小豆島の定番。小豆島DSの日曜日の昼食はそうめん。これも定番。でも私はそこに一石を投じます。隠れた島の美味い物。

さぬきうどん。その屋号も「うどん屋」。会場から程近くの民家の裏側の畑の中の地元の方しか行かないお昼の2時間しか開いてない店。スタッフが3日間通い続けて喰い倒しました。そのせいか日曜日には営業終了30分前には売り切れとなり食べられなかった地元の方もおられました。ごめんなさい。参加者の皆さん、この「うどん屋」には行かないで下さい。でないと小豆島とイイ関係が築けたDSが嫌われます。なんてないですよね。ですので詳しい場所は明かせません。自分で探して下さいね。どーしてもなら私に聞いてくださいな。

土曜日昼食弁当の仕出し屋「はまゆう」さん。ここは毎回通るコースの横にあります。そうですイチバンお腹の空くいい匂いのしたところです。ルート設定の際にご迷惑をお掛けしますと挨拶に行ったのがきっかけです。

私「こんにちは、今年も土曜日の昼食弁当よろしくお願いします。」
はまゆう社長「いらっしゃい、今年も待ってたよ」
「はい、今回は土曜日曜と2回も通りますのでよろしくお願いします。迷惑ばかりですみません」
「いやいやそんなことないよ。そんなことよりも奥村さんのおかげでうちは注文が殺到してね、嬉しくて困ってます!」
「えっ!なんでですか?私何もしてませんよ」
「それがね、奥村さんが大会レポートやブログなんかにうちの事書いてるでしょ。それを見た島に来られる方や島に来る観光ツアー会社などから団体注文が来出したのですよ」
「そんなぁ・・・はまゆうさんの料理は本当に美味しくて感動したのでありのまま書いてるだけです。よいしょなんかしてませんから・・・迷惑なら止めますが」
「とんでもない!その事が巡りめぐってこの島のためになっているんですから。レポートもバイク大会もずっと続けてくださいね」
「はっ、はぁ〜。少しは小豆島の役に立っているんですかね〜」
「そりゃもう、十分です。ぢゃ、今年も腕に選りを掛けて作りますからお弁当も島も楽しんでってくださいね」
「はい!わかりました。ありがとうございます!」
なんだかな〜やっぱり嬉しいです。

「日曜日は仕事休みだから好きに通っていいよ」果樹園のオーナー様
「あはは、この時期はガソリンがよく売れるな」草壁港横のGSの店員さん
「えっ!あんな道走れるの?もう何年も車通ってないけど・・・」銚子渓ドライブインの支配人さん
「ツーリング大会?16回無事故?地元とのトラブル無し?なら問題ないね」小豆島警察署の交通課署員さん
「あんた達が来てくれると島が賑やかだわね」地元スーパー「ふたば」レジのおばさま
「また来たな。売り切れたやないか!」笑いながらのれんを降ろしたうどん屋の大将
「あれまあ…よく来てくれましたね。これ食べて行きなさい」4月現地調査の時出会ったおばさま
「ありゃ?あれはなんぢゃい???」KSRに乗ったりんちゃんのコスプレを見てひっくり返りそうになった畑仕事のじいさま

みんな、みなさまありがとう。小豆島万歳!

これで何と言われようとも2011年 第18回小豆島デュアルスポーツ開催決定です。
さあさあ今からわくわくどきどきしましょうね。



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文・写真 奥村善武
写真 福山