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2011 関西ガルルカップ アクションエンデューロ
第3戦 レポート

2011年12月11日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


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2011年の総決算???
本当に今年はいろんな事がありすぎました。
東北太平洋沖地震、それに伴う福島原子力発電所の崩壊、紀伊半島集中豪雨などなど・・・日本中が、そして人々が揺れました。
モーターサイクルレースイベントは直接に人々の生活に影響は少ないものの、社会的情勢や不要不急な立場から中止及び延期が相次ぎ日本中が暗く落ち込んで行きました。
しかしいつまでもネガティブな気持ちでは復興も出来ません。頑張る気持ちが沸き起こる事も無いです。そんな中、レースイベント屋が出来る事は何だろう?の自問自答を繰り返しながら時間が過ぎてきました。
きっとレースFUNは元に戻るはず。そう信じて地道にこのアクションのモーターサイクルイベントを続けて来ました。そして世の中がポジティブに元気になるに連れ次第に以前の元気を取り戻しつつあった頃。
2011年12月11日、オフィスアクション最後のレースイベントは大盛況となる。参加定員オーバーの満員御礼事前締め切りとなったのであります。やっぱり日本は元気だ!もうこれで大丈夫!モーターサイクルレースイベントFUNの皆ありがとう。

毎年恒例となった丸太祭り!正式には関西ガルルカップアクションエンデューロ第3戦です。誰が付けた名前か知らないけれど丸太祭り!
そうなんです。この丸太祭りだけは毎回募集定員いっぱいになるのですね。
そんな丸太セクションですが今回で4回目なんです。毎回丸太の期待度?いや難易度が上がり、これでもかの思いで今までいろんな丸太組を作って来ましたが今回は基本に戻りごくシンプルにしてみました。(ネタ切れとも言う)いかがでしょうか。

今年は秋以降の天候が安定し、この12月11日も初冬の穏やかな朝を迎える。
今回はプラザ阪下のEDコースと下部MXコースに限定したために総定員を150名と少なめにした。1時間は61台、3時間は85台のエントリー。
もちろん1時間クラスには丸太は無しで、ややこしいセクションの設定はありません。FUN-Bクラスには5台のMX車が参加しているがこれは小学生限定の特別ルールである。キッズとフルサイズMXの間なのであるが該当するクラス分けが無いので仕方の無い事。このクラスの設定も必要なのだろうか?未来のEDライダー育成の為にも一考しなければ・・・

1時間クラスのスタートはこれも恒例と言うか定番のル・マン式。その前にはスーパーレディスの先行スタートである。路面状況は少しマディ。昨夜の雨の影響である。

それではいつもの実況中継はED界の定番「おやぢちゃん」からドーゾ


1H
  最初に戻ってきたのはスーパーレディース#3菅原。つづいて#6丸山。以降、#29伊藤・#28大場・#30池口・#27稲葉と続く。
2周目、#29伊藤が2番手に上がる。#3菅原はトップをキープしたまま。伊藤との差は89秒。先行スタートのアドバンテージを全く消費せずに走る。3番手には#26中村が8位からジャンプアップしてきた。翌3周目には#18脇田が13位から7位へと順位をあげる。

5周目、上位陣に動き。3番手、#26中村が#27稲葉に捕まり4位後退。その翌周には#13大槻にもかわされ5位へ転落。

一方、総合トップをひた走る#3菅原は6周時点で2位の伊藤にまだ55秒差をつけている。翌7周目は二人のタイムがほぼ同じ。
その差は変わることなくラスト2掲示。

なんとか#3菅原に追いつきたい伊藤、しかし8周目に遅れを取ってしまい、差が76秒まで開いてしまい万事休す。第2戦に続いて総合トップでチェッカーを受けたのは#3菅原悠花。

オープンクラスは#29伊藤、Aクラスは#113寺島がトップ。Bクラスは#207下村がクラス全員を周回遅れにしてぶっちぎりのトップ。レディースは学生最後のレース、#301鍵本が優勝。

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さあさあお待ちかねの今年のメーンエベント!3時間クラス丸太祭りの始まりです。

今回のゲストは
吉川和宏選手、彼はこの丸太セクションの産みの親!(「奥村さんとこ木材業ですよね。丸太の手配が出来ませんか?」2008年第5戦レポート引用)この一言、全ては彼から始まった。今年は怪我に苦しむが・・・
真田 治選手、「丸太は嫌いだ」なんて言いながらはるばる毎回新潟からやって来る。そしてその人柄は誰もが彼を愛するJNCCのベテランライダー。
田中太一選手。その彼はもはやトライアル選手ではなく世界を相手に闘う、世界一のエルズベルグに日本人選手の存在を知らしめたスゴイ奴!走りは増々光るアメリカ仕込み?今やナニがなんでも凄い存在!関西が生んだ我らの希望の星。
そんな3人はどんな走りを見せてくれるのだろうか?

はい、では午後からの3時間レースの中継もよろしくです。



3H
  まずトップで戻ってきたのは#13田中太一。いきなりのぶっちぎり。41秒差で戻ってきた2番手は#11真田治。その後ろをついてきたのは#12ぱみゅぱみゅ尾仲と#4丸太の申し子足立。足立の後ろには#18山岸が来たが、太一を除いて全員が丸太を左レーンで行くなか右レーンでチャレンジ、そして玉砕。7位で通過。

2周目には#12尾仲がAA食い、#11真田をかわして2番手で戻る。#4足立は遅れてしまい、7位にダウン、代わって#18山岸が4位に上がってきた。
#12尾仲は4周目に遅れてしまい#11真田に抜きかえされ、さらには#2小田に真後ろにつかれてしまう。小田と尾仲は2周にわたるバトルの末#2小田に軍配、3位に。さらに#18山岸にもかわされた尾仲は5位に転落。
9周目、今度は#2小田がこの周遅れを取ってしまった#11真田をとらえる。これで小田は2位浮上。

トップの#13田中太一は序盤では唯一6分台を出し続け、どんどんと後続を引き離す。なんと1時間経過時点ですでに3位以下を周回遅れにする、という異次元の勢い。

1時間経過時点での各クラストップ3
OPEN Aは #13 田中 → #2 小田 → #11 真田
OPEN Bは #63 上田 → #64 北村 → #60 長田
OPEN Cは #126 須崎 → #129 白澤 → #104 森下


レースは中盤戦。
10周目、トップの#13田中太一は2位の小田を周回遅れにして、全車ラップを早くも達成。
翌11周目、#11真田が#2小田を抜き返し、再び2位に復帰。そして4位争いでは#12尾仲が#18山岸をパス。
上位はまだまだ入れ替わりが続いていく。

この周、ヒューム管+横置きタイヤのセクションがカットされる。これがあとでレースを動かすことになる。
この恩恵を受けたであろうと思われるのが#4足立。1周目こそ4位だったものの9位まで順位を落としていたが、セクションカット以降、12周目には7位、13周目には6位、そして15周目には5位にまで順位を上げてきた。

15周目、#12尾仲がピットインしたのか遅れる。6位に後退。

一方、トップの#13田中太一はそのペースを全く落とすことなく走り続け、2時間経過時点で全車2LAPが目前に迫っていた。

> 2時間経過時点での各クラストップ3
OPEN Aは #13 田中 → #11 真田 → #2 小田
OPEN Bは #63 上田 → #64 北村 → #61 井村
OPEN Cは #129 白澤 → #126 須崎 → #104 森下


いよいよレースは終盤。19周目、#13田中太一、全車2LAPを達成。アクション史上初。
20周目、#4足立が4位に浮上、#18山岸が失速、21周目には9位にまで後退、上位争いから姿を消してしまう。
代わって5位には#12尾仲が再び上がってきた。
top5は田中-真田-小田-足立-尾仲の順。尾仲はさらに前を行く足立を捕らえようと、30秒以上ある差を15秒にまで詰めたが再び足立が逃げ、追いつくことが出来ず。

そしていよいよ3時間が経過。28周目、全車を2周遅れにした全周回で6分台という異次元の早さで#13田中太一がトップでチェッカーを受ける。
オープンBでは#63上田が一度も1位のポジションを明け渡すこと無く、オープンCでは中盤からトップに立った#129白澤がクラス優勝を決めた。


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【リザルトはこちらから】

そしてそして今回のもう一つの画期的?なセクションは?
それは丸太ではなかった・・・それは名付けて「パンダの遊び場」その経過はこうである


奥村「最近の丸太セクションはエスカレートし過ぎで少し危険度が増している。何か楽しめるモノは作れないか?」
川口「いいアイデアがあります。楽しくて安全で罠にはめられるモノですね。竹とタイア使っていいですか?」

普通人工的なセクションは下で地面にあるもの!でもそれは上から空中にあった。どんな頭で考えたらこんな事思いつくねん!


川口「ギャラリーもライダーも笑っていますよ。大成功!」
奥村「いいや、ライダーのアノ目は怒っているで。タイアは当たると痛いしとんでもない方向から揺れながら飛んで来てるやん。」

現場にはもげたフロントフェンダーがあちこちに落ちている。余りにもアホらしくて呆然と立ち尽くすライダー。見た目にはめっちゃ受けてるギャラリー。まあ成功としよう。しかしライダーの皆さん、ほんとは怒っていたでしょ。

いかがでしたでしょうか。
2011年も全てのイベント予定が終わりました。大きな怪我やトラブルも無く(DSの台風2号襲来!延期開催はありましたが・・・)無事終了です。
2012年は復興の年です。日本中みんなが元気を出してもっとポジティブに笑って居られますよう願います。そしてライダーが出来る事、それはライダーは走ってナンボ。レースにツーリングに日本中を駆け巡って元気を出しましょう。

2012年、会場のプラザ阪下も元気なイベントスケジュールでいっぱいです。
 2月12日 関西ガルルカップアクションエンデューロ第1戦開催!
 3月 4日 JNCCキックオフはサザンハリケーン関西大会開催!
 3月25日 JECライト関西第1戦開催!


さあさあ1月はたっぷり練習をしてこの先のレースイベント全てに参加しましょう。
日本の元気は関西から!

2012年も皆さんの参加、舞ってまース!!!

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

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文・写真 奥村善武、レポート おやじちゃん