a

2013 JEClites レポート

2013年7月28日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


img

関西でのオンタイムEDの本家で元祖なパイオニアであるオフィスアクションJEClitesであります。

今回で4回目となりました。少しづつではありますが毎回参加者は増えています。

関西では馴染みの薄いオンタイムEDの普及を図ろうと始めたのがきっかけで、そしてその首謀者はJEC全日本IA#7の吉川和宏氏であります。
2013年度はこのJEClitesは全4戦。関東方面で3戦とこのプラザ阪下の関西版が1戦であります。この関西の1戦はオフィスアクションが受持ち吉川氏がコースレイアウトを行うという形です。

img

本家のJEC全日本の雰囲気とオンタイムレースの理解を目的としたこのライツ戦は選手自身のタイムコントロールの部分を省き、北海道なんかで開催される全日本の1周50キロという規模をぎゅーっと縮小してプラザ阪下にポンッと押し込んだレースだと言えばいいのかなと思います。今までの3戦はとにかくタイムアタックの積み重ねで争うという形でしたが、今回はテスト区間はは1カ所(ステージ1と2では走行方角が逆転)でリエゾン(タイム計測をしない区間)を長ーく設定し、本家と同じコースマーカーも使用して最後にヨーイドンのファイナルクロスまでを付けてみました。

どうでしょう。これがオンタイムレースの流れそのものなんですがニアンスはは伝わりましたでしょうか?

ではそんな箱庭的?盆栽な?プラザ阪下でのライツの実況を臨場感たっぷりにご存知「おやぢちゃん」にしてもらいましょう。
なんせその彼は今年の7月の本家JEC全日本夕張戦を見学に行っただけなのに現地で当日に夕張メロンで買収されてMCをやってしまったと言う(見てるだけでは我慢が出来ずに)黙っては居られない実況屋であります。ではドーゾ。

 

img

メロンおいしかったですよー。帰りに立ち寄ったお店のメロンの価格を見てとてもじゃないけど買えない値段のメロンに驚きました。
その話はさておき、ライツのお話をしましょう。

まずは第1ステージ、Aクラスが5LAP、Bクラス4LAP、Cクラスが3LAPで設定。1周目は下見ラップとしてタイム計測は行わなず、2周目からテスト区間のタイム計測を行います。

この下見ラップで本家JECではIA昇格をかけてIBクラスでしのぎを削る高校生ライダー#11前橋がマシントラブル。一度もテストを走ること無く姿を消す。せっかく父ちゃんを口説いてやってきたのに残念。

2周目、いよいよテストスタート。ぶっちぎって速いのは2012アクションエンデューロチャンピオンの#2足立和磨。クロスカントリーだけでなくオンタイムも速い。その足立に続くのは2012年キャンオフ日本一ライダーの#1小川尊史。先日開催されたクロスカントリーエンデューロでもバトルをしていた間柄だけに今回もばっちり火花が飛びそうです。
#2足立は第1ステージのテストはすべてトップタイム。2番手#1小川に23秒の差を付ける。3番手は小川の7秒遅れで#12大垣。
Bクラスは3回のテストが第1ステージに組み込まれる。まずは#62奥川泰之がトップタイムをだす。次のLAPでは#57京谷康志がトップを奪う。トータルタイムではトップの奥川、ステージ最後のアタックでなんとコースアウト。。。20番手というタイムになってしまいトータルで9番手に後退。トップタイムを出したのは74高橋。トータルタイムでも1位になる。#57京谷康志は3秒差で2番手につける。
C/Wクラスの第1ステージのテストは2回。Cクラスでは#103足立が、Wでは#202秋山がトップとなった。

第2ステージは逆回り。周回数は第1ステージの様子を見て決める、ということで発表は第2ステージ開始直前となった。Aクラスは7LAP、Bは5LAP、C/Wは4LAPと決まった。
AクラスはLAP2で#3木下がトップタイム。しかしLAP3では#2足立がトップタイムを奪取。トータルでは#2足立が依然トップをキープ。トータルで2番手につけていた#1小川はLAP3の移動区間で岩に足をヒット、痛みでうまく走れず3位後退、ここでレースをあきらめる。(後日骨折していることが判明)ステージ後半ではその後、全体での最速タイムを出すなど他車を圧倒した足立が、ステージ2もトップで終える。2番手#3木下、3番手に#12大垣がつける。
Bクラスでは#74高橋がトップを守り、#57京谷康志、#58小林が後を追う。4番手には逆回りで一気にタイムアップ、#55清水が7位から一気に上がってきた。Cクラスは#103足立が第1ステージの勢いそのままトップ、Wクラスも#202秋山がトップを守った。

そして最後は初開催ファイナルクロス。超スプリントなクロスカントリーなのであります。プラザ阪下の恒例、模擬レースさながらの一発勝負となりました。
Aクラスは#2足立がぶっちぎりのトップでトータルでも1位となった。2番手は#4福岡。しかし、トータル順位は変わらず6位。6番手と遅れた2位の#3木下はトータル2位を守る。
Bクラスはトータル1位の#74高橋がなんとスタート100mで転倒、大きく出遅れる。コレで高橋の優勝はなくなったと思われたがなんとトータル2位の#57京谷も遅れている。大逆転のチャンスカードはファイナルクロスで先頭を走る#55清水の手元に。清水と高橋の差はトータルで34秒8、コース場ではちょうど35秒くらいの差になっている。逃げる清水、追う高橋。一斉に走っているのに見えないライバルと戦うことになった2台。
ファイナルクロスは#55清水にトップでチェッカーが降られる。#74高橋は11番手。2人のファイナルクロスでのタイム差は33秒92。トータルでのタイム差は0秒894となり、#74高橋がギリギリのところで逃げ切った。
Cクラスは#106秋田がトップにはいるが第1ステージでの遅れが響き3位でレースを終える。2番手でファイナルクロスを終えた#105高島がトータル1位となった。Wクラスは#202秋山すべてのテストでトップをとり1位となった。

いかがですか?

出場したくなってきたでしょう。
では、ここで吉川氏のコメントもお願いしてみましょう。

  4回目を迎えた、JEClitesプラザ阪下。ご参加の皆さん、スタッフさん本当にありがとうございました。
過去3回は、移動区間が無くタイムアタックだけのレース形式でしたが、より皆さんにオンタイムエンデューロの雰囲気を味わっていただきたくて、移動区間と2ヒートのタイムアタック、最後にファイナルクロスと思い切って内容盛りだくさんにしてみました。ご参加の皆さんいかがでしたでしょうか?
やはり、オンタイムは確実に走破する移動区間を抜け、コンマ何秒を削るテスト区間とのメリハリが楽しいのかと再認識できました。
オンタイムエンデューロって、ルールが難しいって敬遠されますが、実際走ってみると簡単ですぐに理解できるんですよ。しかもLitesは本家JECよりやさしいルールにしています。今はオンタイムオンタイムって行ってる私ですが、数十年前はプラザ阪下で長時間のクロスカントリー形式のレースばかり走っていました。そんな時、ISDEやダカールラリーを経験された、池町氏が今回のLitesに似た「クロスオーバーライド」と言う簡易オンタイムのレースを開催されていました。
なんか面白そうって軽い気持ちで出場したことで、オンタイムに目覚め、少しづつ視野が広まり、東北、北海道、さらに世界ISDEまで行く事ができました。そうです、皆さんも気軽に参加したみてください。新しい世界が発見出来るかもしれないんです。

そんな経験を一人でも多くの方にしてもらいたいと思って、これからも、オフィスアクションさんと吉川は関西でオンタイムエンデューロを開催していきます。
しかも、なんと、アクションスタッフは本物を知らないとレースが出来ないって事で、本家JECの北海道大会まで勉強に行ってます。こんな気合いの入ったスタッフとレースが開催出来て本当に幸せです。
次回は10月27日ですよ。
そこの食わず嫌いの方、常連の皆さんもお誘い合わせの上がご参加お待ちしております!

ありがとうございました。

img

【リザルトはこちらから】

今回はなんと言ってもおもてなし側のスタッフが一番楽しんでいたのかも知れません。
こんな言い方をすれば誤解を招くかも知れませんがスタッフ側が楽しくなければより良いレースイベントは出来ません。現実に7月のJEC夕張には私を含めて5名ものアクションスタッフが参加してその楽しさを体験し学んで来ました。(なにぶん弱小イベンターなのでその費用は各自個人負担でした・・・そんなスタッフの川口は承認Cクラスで優勝しています)
吉川和宏氏とオフィスアクションはこれからもオンタイムEDの普及に努めます。全日本開催も目論んでます。北海道に負けないオープンエリアでの開催も目指します。御期待下さい。(あんまり大きく言い過ぎて・・・出来なかったらごめんなさい)


JEClites in プラザ阪下の次回開催は
2014年秋の10月27日ですよー。



尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

img img img img
img img img img
img img img img
img img img img
img img img img

文・写真 奥村善武、レポート おやじちゃん