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2014 関西ガルルカップ アクションエンデューロ
第3戦 レポート

2014年12月7日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


日本中の丸太funのみなさま、お待たせしました。今年も丸太祭りの開催です。
過去のレポートを見てみれば何と今回で7回目。もうそんなに歴史があるんやと今更の思いです。
今回は周到に準備をしました。過去最高のぶっ太い原木をたっぷりと用意したのです。こんなんが森の中に立っていた所を想像すればそれは人跡未踏の原始林なのですよ。 丸太を組むのが自称「丸太職人」の大工川口。あえてカーペンターとは言わない。なぜならお調子者のコテコテ大阪人。 丸太を調達するのがわたくし通称「だいまおー」。昔はヘイヘイホーな人でしたが今はマキシすタイヤも売るレースオーガナイザー。格好良く横文字で言う。

今回は世界を駆け回るダートレースカメラマンのジャンキー稲垣も来てくれた。きっと世界配信もしてくれるはず。そうなれば「Maruta Matsuri」は世界共通語になるはずだぜ。 ついこの間まで暑いなーなんて思っていたのに12月になってからはめっきりと空気が冷たくなりました。やっぱり季節は巡るんやなと思います。 日本中はこの冬一番の寒気であちこちで雪が降ったようです。このプラザ阪下もキリッと冷え込みちらちらと雪も舞ってきた。さぶいです。 しかし、今年の丸太祭りは活気が違う。今までにない企画が土曜日からてんこ盛り。そうですアクションED始まって以来の各社バイクメーカーの試乗会(KTM・ヤマハ・べータ・シェルコ)なんてのもやってしまったのです。 仕掛人は「けんけん」こと藤岡一家であります。3年間に及ぶ長野での修行丁稚奉公を終えて関西に戻って来ました。こうしたバイクメーカー各社を引き連れて。さすがです。有難うございます。アクションEDはもう地方ローカルレースぢゃないですね。

今回のエントリーは1時間クラスが52台、3時間丸太クラスが81台でありました。 今回も前週と次週にレースが開催されるので参加者が分散してしまったようです。それぞれ特徴のあるレースイベントなので自分好みに選んで参加しましょう。 さてさて、まずは1時間クラスから。もちろん1周のコース下見練習付き。実質は1時間30分ぐらいのお得なクラスですね。勿論丸太は無しです。 では実況は最近いろいろととっても忙しいいつものおやぢちゃんからお願いします。ちなみにおやぢちゃんは12月生まれ。またひとつおやぢちゃんになりました。
1H

先行スタートで飛び出したスーパーレディス。後続の男性陣に飲み込まれすに#6石本がトップで1周目を終えて2周目に入る。 しかし逃げられたのも1周のみ。2周目に#28若原・#20糸井・#23川上にかわされてしまう。

今回のレースは先行逃げ切り型の体勢ですすむ。すでに3周目にトップの#28若原が2番手の#20糸井に10秒の差をつけ、さらに3番手の#23川上には1分の差をつけた。 2番手の#20糸井はトップ#28若原と同じチーム白水土木。勝手を知っているのかずっと10秒の差をキープしたまま様子を見ているかのようにも見えた。

しばらく続いた上位4台の体勢に動きが出たのは中盤、30分を過ぎたあたり。 6周目に何かしらのトラブルで4番手の#6石本が約40秒のロス。この隙を突いて#34細見が前に出る。 ここからさらに前を追いたい細見、しかし、前を走る#23川上は細見とほぼ同じタイムで周回を重ねおり、その差を縮めることができない。その前を行くトップ2台はラップタイムが細見より10秒速く、これ以上前に出ることは難しかった。

最終的に#29若原が誰も寄せ付けず10周でチェッカーを受けた。 (若原選手は賞典外選手のため、2位以降の選手がひとつづつ繰り上がります。詳細はリザルトをご覧下さい)

天候も路面も良くベストコンディションでしたね。そしてこのプラザ阪下にめっぽう強い小学生達は予想通りの上位入賞を果たしました。がんばれ大人達。

そしてもうひとつの丸太祭りがプラザ阪下の食堂前で始まりました。 今回特別に参加協力をお願いしましたチエンソーアートの久保さんであります。歴代優勝は数知れず。その腕前たるや日本でも屈指の方なのであります。そのルーツはあのねのねの清水国明さんだとか。なんだかどっかで見た事のあるチャンバー仕様のチエンソーでありました。 彫刻に駆使するチエンソーはなんと8台も。私なんか1台しか持ってませんよー。もっとも玉切り専用なのでそんなに使いませんです。

ここで出来上がった特製丸太トロフィーはさてさて誰の手にいくのでしょうか?いよいよ本チャン丸太祭りの始まりでーす。
3H

オフィスアクション1年の集大成、丸太祭。この3時間レースを見るために1Hを走った、という選手も少なくない。

いつにも増して太い丸太を用意した今年のレース、4名のゲストライダーたちの走りにも注目したいところ。
オープニングラップは#24真田。しかも独走。2番手#4吉川が16秒遅れで戻る。吉川のすぐ後ろには#21鈴木が続きトップ3は招待選手3人となる。 一般参加部門トップは4番手で戻ってきた#11尾仲。後ろには#27山本、#15斎江、#8野口の順。

2周目、トップ真田が遅れて3番手に後退、#4吉川がトップに立つ。4番手の尾仲も遅れてしまい代わって上がってきたのは#15斎江。翌3周目には#22前橋が上がってくるなど、序盤は丸太セクションを中心にめまぐるしく順位が入れ替わる。丸太セクションは1度失敗すると30秒くらいの差はあっという間についてしまうので入れ替わりの頻度とタイム差の開き方が大きくなる。入れ替わりの激しい中、#4吉川がトップを守り続ける。

1Hが経過した時点で2番手には#22前橋が上がってきていた。

1H経過時点でのTOP5
4 吉川 和宏 7LAPS
22 前橋 孝洋 +2:47
8 野口 久友 +6:15
2 川口 英靖 +6:48
5 井川 武志 +6:54

中盤、上位2台が吉川・前橋の2台に絞られる。 3番手以降は#8野口・#2川口・#51井川・#11尾仲に絞り込まれてきた。 しかし、どの選手もラップタイムが安定しておらず、1時間の時点で同一周回だった上位6台のそれぞれの差が大きく開きだしたものの順位の大きな変動は出ずに終盤を迎える。 そして丸太セクションが少しづつ表情を変えだして難しくなってくる。

2H経過時点でのTOP
4 吉川 和宏 16LAPS
22 前橋 孝洋 +4:36
8 野口 久友 +1LAP
2 川口 英靖 +1LAP
5 井川 武志 +1LAP

レースは終盤へ。 ここで盛りあがってきたのはAクラスの3位争い。 #2川口が3位を走行していたが、2時間経過以降、#3小田が毎LAPごとに順位を上げて残り30分、18周目に川口をロックオン。 さらには#18五天が小田についてくる形で追い上げてきた。 19周目、ついに川口がつかまる。五天・小田2人に抜かれて5番手に後退。 このタイミングで五天は小田もパス、3番手に上がった。

トップは吉川の独走でチェッカーを受け、地元の招待ライダーとしての面目は保った。

【リザルトはこちらから】

昨日までの寒波もこの当日の日曜日にはやわらぎ12月初冬の穏やかな天気となりました。そして無事終了しました。

毎年毎回回を重ねるごとに過激?いやいやテクニカルになる丸太セクションはいかがだったでしょうか。あくまで丸太セクションはショートカットコースと捉えてライダー自身の技量と好みで選んでもらえるセクションです。無理矢理通過する物ではありません。でも男の子ならチャレンジするのがこの丸太祭りを選んだ理由ですよね。お疲れ様でした。

今回の招待選手は関西のオンタイムレースリーダーの吉川和宏氏。日本一EDライダーの鈴木健二氏。いつも笑顔を絶やさない呑んだくれ真田治氏、これからの期待の星若手ナンバーワンの前橋孝洋氏の皆さんに参加して頂きました。 それぞれの個性それぞれの走り方を間近に見られてとっても参考になったはずですよね。ありがとうございます。

冬の日暮れは本当に早いです。もう薄暗くなった頃には表彰式。関西ならではの笑いの絶えない表彰式。ほんと皆さんコメントで笑いを取ってくれますね。その後は豪華景品抽選会。これは各出店企業さまで成り立っております。ありがとうございます。

そして年間表彰でオープンAクラスのトップになったのは川口英靖選手でありました。彼にはその丸太トロフィーが送られます。なんてったってでかくて重い!その重さが年間チャンピオンなんですよ。 今年最後の締めくくりレースに相応しいとっても賑やかで楽しいサンデーレースとなりました。

アクションEDシリーズは2015年度も継続開催をして参ります。そして内容を大胆リニューアルします。いやちょっとかな?ライダーの目線に立ってライダーの為の本当に走って楽しいサンデーレースを続けて行きます。 これからもアクションEDをよろしくお願いします。跡取りスタッフも出来たし私もそろそろ引退かな?安心してマキシすタイヤ売りのオッサンになれそうです(笑

次回開催は2015年2月1日です。丸太はありません。残念ですが… アクションエンデューロFUNのみなさんを舞ってまース!!!


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

文・写真 藤岡建一、レポート おやじちゃん