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2014 JEClites レポート

2014年11月9日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


 

 2014JECライツ秋 参加者のみなさま満喫出来ましたでしょうか? 今回で7回目の開催となりました。 このJECライツの目的は「オンタイムレースってナニ?」のところから始まるオフバイク乗りの方達をこの競技に感染させる為です。
 現在の日本で耐久系のオフロードバイクレースは大きく分けて3つになると思います。
まず「ヘアスクランブル系」よーいどん的なJNCCなど。
「GERO系」難所走破のG-NETなどです。
そしてもうひとつがこの「オンタイム系」のJECです。 オンタイムはライダー自身の持てる全ての知力、体力、判断力を試される、言うなれば総合格闘技みたいなものなのでしょうか…だからと言って難しい競技では無いのです。 そんなオンタイムレースに対する食わず嫌いを無くする為にもまずは簡単なところからと初めたのです。 このJECライツで基本を覚えてもらってそこからのステップアップとして全日本EDに進んでいただきたいのです。

 さてさて、7回目となると当初始めたタイムアタック的な頃からすればかなりのグレードアップとなってきました。そしてより本戦に近い競技内容になりました。 この方針に初参加の方は戸惑いがあったかも知れません。ライツとしての方向性も見直さなければならないかなと思っています。 競技の性格上100台位の参加が限界なのですが、今回は60台の参加でまだまだ余裕がありました。もっともっと競技人口を増やさなくてはならないですね。リピーターの参加者も増えてはいるのですがまだまだ頑張らなくてはなりません。
 そしてその参加者の中に小学生が3人と中学生が1人そしてその小学生のうちの一人は女の子なんです。どうですそんなに難しく考える競技ではないのですよ。この子達の活躍はどうなんでしょうか?楽しみですね。

 ではそんなJEC全日本EDを目指す子供達の活躍を踏まえた実況をおやぢちゃんに伝えてもらいましょう。

 

ライツ秋場所、小学生、中学生のジュニア組が大活躍のレースになりました。各クラスごとに紹介しましょう。
Wクラスは楠本菜月選手ただ一人のエントリーとなりました。同一周回数のDクラスに換算すると6位に入る成績となります。車両はKTM65SX、フルサイズの大人たち相手にこの成績は素晴らしい。
そのDクラスは3つのテスト中2つでトップタイムを出した#208村上がクラストップをとる。2番手には0.6秒差で#203佐藤がつけていたが残念ながら10分のペナルティで脱落。トップ争いはテストタイム3番手の#202岸本とのファイナルクロスでの争いとなる。#208村上は事前に苦手と語っていたファイナルクロス、#202岸本に40秒強の差をつけられてしまい2位となった。

Cクラスは6つのテスト。すべてのテストでトップタイムを出したのは#114阿久根よしと5年生。ほとんどのライダーが4分30秒以上のタイムを出している中、4分10秒台を連発、2番手の#103中学1年生中井に1分以上の差を付けた。ファイナルクロスこそ中井にトップを取られたものの圧倒的なタイム差でCクラスの優勝を決めた。

つづいてBクラス。こちらは小学生ライダーが活躍。8本のテストとファイナルクロス。8本中6本でトップをとったのは#57小学生山田太陽。2番手の#57井川に72秒もの大差をつけた。さらにファイナルクロスでは40秒の差を作り最終成績で2番手に2分以上の差をつけて圧勝。

11本のテストとファイナルクロスで構成されるAクラスは#11小川尊史、#9足立和磨、#1野口久友の3人に絞られるかと思われた。しかしふたを開けてみればMFJエンデューロIBの#11小川が他を圧倒。トップを取れなかったテストは2本のみ。アクションエンデューロチャンピオンの#9足立が「追いつけん、腹立つー!」といいながら追い続けるが最終的にテストタイムで40秒離される形になってしまう。さらに小川はファイナルクロスでもトップを取り、オンタイムレースへの適用性を見せつけた。

いかがですか?

出場したくなってきたでしょう。
では、ここで吉川氏のコメントもお願いしてみましょう。

 どうも、計画性の無い吉川です。 関西でもオンタイムを! そんな思いにオフィスアクションさんに賛同頂いて始めた、JECLitesも早いもので7回 目の開催となりました、ご参加頂いたみなさんありがとうございました。

当初、タイムアタックを気軽に楽しんでもらいたいと言う事で、簡易方式を取っていま したが、今年の春大会からJEC本戦と同じ1周毎の時間が決まっている、タイムキーピン グ制となりました。 春大会は私の想定が甘く、オンタイム集計で公平性が保てないと言う事で、テストタイ ムのみの結果となっていまいましたが、今大会は早着遅着もしっかりとリザルトに反映されました。 単純に速く走るだけでは無く自分をいかにマネージメントするオンタイムエンデューロ はいかがでしたでしょうか?

 実は受付締切1週間前でエントリー数が20台って事で正直、これまでのこのレースの 意味があったのかな?と珍しくネガティブな発想になっていました。 が、フタを開けてみれば、いつも通りのエントリーを頂き、しかも、みなさんの楽しそうな姿をみていると、やっぱり続けてきて良かったと再認識しました。

 我が代表が言う通り、小学生でもしっかり理解して走ってます。 何度も言いますが、オンタイムエンデューロって言葉で説明すると小難しいのです。でもね、走ってみたらすぐに理解出来ます。それを知ってもらいたくてLitesを始めたんです。
 それでもルールが分からない方のために、今回から私の友人で世界的な大会「インター ナショナルシックスデイズエンデューロ」でも、完走しシルバーメダルを獲得した、通称ヒゲさんにご協力を得て、オンタイムコンセルジュサービスを行いました。
 これはルールを分からず参加して頂いても、専用の窓口を設けて、経験豊富なスタッフ が全て案内させてもらうサービスです。 例えば、次のタイムチェックに何時に入ったら?とか、パルクフェルメって何?、早着 してしまった、などなど、どんな事でも気軽に聞いていただけるようにしています。 こんな事やってるオンタイムエンデューロって世界でも無いはずです! とにかく、少しでも多くの方にこの素晴らしい競技を楽しんで頂きたいのです。

 エントリー締め切り1週間前は、もう潮時かな〜となっていましたが、2015年も継続し ます。 そしてさらにパワーアップの予定をしてます。 ぜひお誘い合わせのうえ、オンタイムエンデューロを楽しんでください。 あっ、今回のレースで、オンタイムエンデューロもありかなって思われた方は、必ずお仲間をつれて来てくださいね。

そうでないとまたスネてしまいますよ(笑)

【リザルトはこちらから】


いかがでしたでしょうか? 当日は朝からのあいにくの雨にも関わらず選手それぞれのモチベーションはかなりの高さでありました。 体験してみて初めてわかるオンタイムレースに魅了された方も多くと聞きました。もちろんリピーターの方達はこのオンタイムの奥深さに増々ハマったとか。
 7回目となると本来のオンタイムレース入門編での役割は果たしたかとも思いましたが、まだまだこれからの競技でもありますのでもう暫くは続けて行こうかとは思います。
 2015オフィスアクションJEClitesはごろっとリニューアルして開催いたします。 是非とも全日本JEC大会を目指してのステップアップとして参加して下さい。


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

文・写真 奥村善武、レポート おやじちゃん