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2015 ダートスポーツカップ アクションエンデューロ
第1戦 レポート
2015年2月2日:開催
大阪府 プラザ阪下:会場
アクションエンデューロが始まって11年目に冠スポンサーが変わりました。そうなんですねもう10年経ったのです。そんなに年月は感じなかったのですが本当に月日が経つのは早いです。
そんなんで11年目の心機一転で弊社オフィスアクションの内部改革も進めて行きます。そしてそれの第1弾としてダートスポーツカップの始まりです。
毎年のこの時期、そうです2月の上旬に第1戦を企画するのです。そしてとても寒いのです。
今年は2月の1日に開催です。やはり小雪の舞うこの時期のこの時期らしい天候となりました。
エントリーは85台、例年に比べると少し少なめです。
これは近隣にレースイベントが集中してしまったからでしょうか?そして肝心のコース状況はと言えばベストコンディションとなりました。ただし金曜日の雨でところどころに深ーい水溜りがあるのを参加者は知らないですね。
そしてコースレイアウトなのですが、今回は思い切って大胆な設定にしてみました。新たに開拓したところが何カ所かあります。思いも付かなかった草むら斜面での激下りとか、バンクコーナの裏側からアプローチする土手越えとか、モトクロスコースのテーブルトップ横切り上がったり下がったりの見た目90度の壁とかを用意してみました。さてさてどうなることやらですよ。
それでは1時間クラスの始まりです。このクラスは難しいトコロはありません。フツーに周回出来るようにかんたんにしてあります。さてさてはじまります。実況は10年前からずっと続いている「おやぢちゃん」です。たぶんここはこれからも変わらないでしょう。
1H |
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1周目、早くもスーパーレディースを飲み込みトップに立ったのは#21川上。すでに2番手には18秒の差をつけている。
その川上に置いていかれまいと続くのは#27桑原・#22吉田・#28京谷・#14西本の順。
2周目、トップ川上は47秒とさらに差を広げて逃げる。そしてまだまだ差を空けていく。
これからアツくなってくるのが2番手争い。#27桑原・#22吉田・#11田中・#14西本・#28京谷・#16中村の6台でのサバイバル。
毎LAP順位が入れ替わる激しい争い。
しかし、順位が入れ替わるごとに1台ずつこの2位争いから脱落していく。 4周目、最初に脱落したのは#28京谷。この周7番手だった#16中村が一気に3番手まで浮上。逆に2番手だった桑原が6位に後退。
次の5周目には5分台のタイム(この日の5分台はトップの川上と中村の2人のみ)を叩き出して2番手に上がった#16中村、7周目にまさかの大失速、
ここで脱落。
代わって2番手に上がった#11田中、後ろに40秒の差をつけており、これで決まるかと思われた。 しかし田中の後ろで3位争いを行なっていた#22吉田・#14西本・#27桑原の3台が田中よりも1周10秒ほど速いペースで追いついてくる。
残り2周で40秒。逃げ切れそうなタイム差だった。 トップの#21川上は100秒の大差をつけてファイナルラップへ。2番手の#11田中も30秒差につめられながらもラスト1周に入る。
#21川上がチェッカーを受け、2番手の田中を待つ。
待つ。
待つ。
あれ?
こない。。。
田中、まさかの失速。
混戦の2位争いを取ったのは#27桑原。3番手には#22吉田が入る。田中は6位でのフィニッシュとなった。
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無事?1時間クラスがゴールです。
ですが全員なぜかドロンコです。 空は晴れてコースはしっとりウエットでベスコンなのに。
ある一人のライダーに聞いてみれば「途中に深ーい水溜りがあって自分の跳ね上げた泥でこの有様」と言ってました。やっぱりです。 そして1時間30分のインターバルを置いて午後からは3時間レースの始まりです。
このクラスはアノ手コノ手でいっぱい仕掛けをこしらえました。ホントに走って楽しいですよ。それでは始まります。おやぢちゃんよろしく。
3H |
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昨年度チャンピオン#1川口が負傷欠場したものの、そうそうたるメンバーの集まったオープンAクラス。
昨年復帰して早々、台風の目となるのか#2野口が1周目のトップを飾る。
しかし野口にぴったりとついているのが#3足立。少し空いて#10松田、#7五天・#4山本とつづく。
2周目、野口に代わって#3足立がトップに。足立はトップに立ったあと、快調に飛ばし、どんどん2番手以下を引き離していき、5周目には野口に50秒 の差をつけた。 そして2位に後退した#2野口には#7五天がぴったりと食らいつき野口にプレッシャーをかけ続けながらレースは中盤戦へと入っていく。
8周目、トップ足立が給油。ここからめまぐるしくなってくる。
1時間経過時点(トップ8周)での総合トップ10
1 |
3 |
足立 和磨 |
1:01:07 |
2 |
2 |
野口 久友 |
+15 |
3 |
7 |
五天 翔 |
+17 |
4 |
12 |
河瀬 亘 |
+48 |
5 |
4 |
山本 正 |
+53 |
6 |
10 |
松田 勝司 |
+86 |
7 |
51 |
山田 太陽 |
+143 |
8 |
9 |
奥川 泰之 |
+160 |
9 |
6 |
高橋 信也 |
+253 |
10 |
52 |
巽 裕起 |
+255 |
給油しながらもトップをキープしたままピットアウトしていった足立だが、この周に野口にかわされてしまい2位に後退。
このあと、なかなか野口との差を詰められない。
足立のペースが上がらないのかと思いきやそうではなかった。野口のペースが速い。乗れている、
ということなのか。
さらには3番手の五天もペースが上がってきた。11周目に#3足立をパスし、翌12周目には給油中の#2野口をかわしてトップに立つ。
しかし、野口は即座にピットアウト。トップ五天の5秒後ろでコースに復帰し、わずか1周でトップを奪い返す。五天はこの周給油でピットイン。その間に足立にもかわされて3位に後退した。
レースはいよいよ終盤戦、というところで上位陣に動き。なんと#3足立が戻らない。 どうしたんだ何があったんだと待っているとゆっくりと下りてきた足立。後輪をパンクさせてしまっていた。
うなだれながらもどってきたものの、すぐにピットインし、あっという間にスペアに換装、6位に順位は落としたものの5分ほどのロスでコースに戻っていった。
足立の脱落と五天を引き離したことで展開が楽になった野口、最後まで逃げ切れるのかどうか?終盤編に続く
2時間経過時点(トップ16周)での総合トップ10
1 |
2 |
野口 久友 |
2:01:48 |
2 |
7 |
五天 翔 |
+15 |
3 |
12 |
河瀬 亘 |
+119 |
4 |
4 |
山本 正 |
+236 |
5 |
3 |
足立 和磨 |
+282 |
6 |
10 |
松田 勝司 |
+308 |
7 |
13 |
内田 勝宏 |
+360 |
8 |
51 |
山田 太陽 |
+438 |
9 |
52 |
巽 裕起 |
1LAP |
10 |
6 |
高橋 信也 |
1LAP |
終盤は上位陣に大きな動きはなく、トップ野口も2番手の#7五天に一時40秒ほどの差をつけるなどほぼ確定か、と思われる展開になる。
野口自身も同じことを考えていたのか、LAST1が掲示された周、ペースを落として走っていたという。
それを逃さなかった五天、ラストに猛スパート、一気に縮めていき、MXBコースではいよいよ見える範囲に近づいた。
これは大逆転なるか!と思われたもののあと1歩及ばず。野口の真後ろでチェッカーとなった。
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そして3時間後のゴール間際の北陸の刺客「ごっちゃん先生」と関西一のチャラ男「イケメン野口」のバトルはすばらしかったです。
ゴールしたライダーの言葉は「今までの阪下には無いとっても奇抜なレイアウトでとっても走りごたえと驚きで3時間があっと言う間でした」と大絶賛を頂きました。ありがとうございます。
アクションエンデューロは関西の定番レースを心掛けてます。そしてこれがサンデーレースだ!の定番であるべく昔ながらのスタイルを守って行きます。
これは私が35年前にレースを始めた頃から変わっていません。朝の開会式、午前と午後の2本立てレース、全員に参加賞、豪華景品抽選会、そして関西ならではの爆笑トーク表彰式。これら全てがそろってのそしてライダーの為のアクションエンデューロです。私の受け持ちはこのアクションエンデューロです。
まだまだ続けますのでよろしくお願いします。
ダートスポーツカップになっての特典は?と聞かれれば即座に「今、日本で一番元気のあるオフバイク雑誌でしょう、そしてそこの冠は日本で一番でしょう」と答えたくなりますね。これからは造形社ダートスポーツからの特派員の取材でカラー2ページで掲載されます。これは目立ちたがり屋の関西ライダーには打ってつけですよね。目立ってナンボの精神でどしどし参加して誌面に載りましょう。今回の模様は次回2/25発売号に掲載されます。本屋さんでお買い上げの上ご愛読下さいませ。
オフィスアクション改革第2弾は「マキシスカップ」です。担当はけんけんこと藤岡です。彼の3年間のJNCCでの修行経験が発揮されるレースイベントです。今までに無かったレース形式で午前はショートコースでのタイムアタック。午後は2時間のクロスカントリーエンデューロ。それぞれの競技でポイントを付けてその総合評価で順位を決めます。
どうです面白く楽しそうでしょう。またマキシススポンサーならではの特典も盛り沢山です。是非とも参加して下さい。 開催日は3月22日、場所は奈良県ウッズ下市モーターランドです。お早めのエントリーお待ちしています。
尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。
文/奥村善武 写真/奥村善武・しみちゃん・MCSニュートン レポート/おやじちゃん