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2015 ダートスポーツカップ アクションエンデューロ
第3戦 レポート

2015年12月13日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


もはや世界共通語となった「MARUTA MATSURI」は今回で8回目。みなさん、今年の丸太はいかがでしたか?

 冠タイトルがダートスポーツカップになってからの初めての丸太祭りとなりました。
今回も自称丸太職人世界一と調子に乗る川口が持ち込んで来た企画は…




丸太ちゃうやん!



 そうなんです。参加者はもちろん観戦者までもドン引きさせたその名も「丸太痛」セクションとなりました。
しかしまーなんであれだけの丸太セクションネタが出来るのか…ある意味流石です。


 今年の冬は暖冬の予報。それを裏付けるかのようにこの日は12月とは思えない暖かさの朝を迎えました。そして天候は晴れ、言う事無しのレース日和ですね。
今回の招待選手は豪華メンバーです。ED部門からは矢野和都選手、石戸谷連選手、吉川和宏選手。そしてTR部門からは吉良祐哉選手。吉良選手はトライアル一筋で今回が初のエンデューロ挑戦です。

 1年を締めくくる最後の忘年会レースでもありスポンサー出店関係もかなりの賑わいを見せています。特に人気だったのがプラザ阪下初出店の「走麺屋」さんこと奈良の屋台ラーメン屋さんであります。
ボリュームもあり一杯でお腹イッパイ。特に4時間煮込んだチャーシューは絶品でしたよ。これからも宜しくです。

 そんな食い気よりもレースをスタートさせなきゃならないですね。エントリーは1時間が45台、3時間は68台の参加となりました。それでは1時間クラスからのスタートです。もちろんこのクラスは丸太セクションは無しのビギナークラス。
理由があってのオープンクラスに出場の歴代優勝者の方々は賞典外となって頂きみなさんの模範になる走りをしてもらいましょう。
ではでは12月生まれのMCおやぢちゃん、DJポリス以上の活弁で実況をしてもらいましょう。よろしくでーす。


1H
 

DJポリスて。。。。ナニを周回遅れなコトを言うとるんですか。。。と思ってたら今年もハロウィンのときにテレビで取り上げられてたそうで。。。

いやいや、なんの話しや(笑)
本題に入りましょう。


 スタートからはスーパーレディース#3石本が先行スタートの利を活かして序盤から飛ばしていく。逃げ切れるかどうなのかというところが注目されたが4周目に男性陣トップ争いの#29平田・#17玉岡に捕らえられる。
その際に平田と玉岡の順位が入れ替わり玉岡がトップに立つ。しかし翌周には再び平田がトップを奪い返す。

 その後は平田がトップの座を奪うことなくレースは進む。平田・玉岡の2台だけが6分台で走り続け後続を引き離し、最終的には同一周回が6台しかいないという形で圧倒。平田が玉岡の追撃を4秒差で振り切りトップでチェッカーを受ける。

総合3番手に後退した#3石本は前の2台からはじわじわ離されていくものの4番手以降を逆に引き離していく。前も後ろも差がある単独走行となる。しかし圧倒的な速さで同クラスの選手すべてを周回遅れにしてクラストップとなる。


FUN-Aは#107林が序盤に後続を引き離しにかかるがミスをしたタイミングで#103小谷が追いつきそこから終始トップ争いを続ける。一時はトップを譲ったもののすぐに取り返した林がかろうじて逃げ切る。

FUN-Bは#201吉田が序盤からトップ。2番手の#206大浦が30秒前後の差で喰らいつき続けた。しかし終盤まさかの水没。これで吉田が磐石でトップをとる。

レディースは序盤に抜け出した#301東條がそのままいくかと思われたが#302田中が9分台連発で猛追、5周目に東條をかわしてそのまま差を広げて逃げ切る。

スタッフも誰も予想していなかった水没騒ぎ。
知らない方のために↓こちらをどうぞ。



天候も良く気温もヨシとなればおのずと怪我人も無しなんですね。1時間クラスは無事終了です。そしてこのクラスに出場したライダーの楽しみは何て言っても3時間レースの丸太痛セクションの観戦です。
「あんなとこ行ける訳ないわ」と思ってみてると段々自分が行ける気になるのですねー。きっと次回はこの丸太セクションにチャレンジしてるはずですよ。

今回その丸太職人が持ち込んだ素材は「板」です。元は丸太やし文句無いやろと気を吐いてましたがやはり丸太ぢゃないでよね。なので痛にしましたよ。

そんなセクションは垂直な壁です。難易度に合わせて高さは変えてありますがやはり板壁です。失敗すると痛いですねー。

そんなセクションをライダー達はどう攻略するのか見ていて楽しみですね。さあさあ8回目の丸太祭りの始まりでーす。
3H
 

スタート直前、エントリーリストに載っていない28番のゼッケンがグリッドに現れる。サプライズゲスト、田中太一。スタッフですら一部しか知らなかったゲストの登場でさらにゲストライダーバトルが盛り上がっていく。


 今回初採用のゲスト+希望者のヒューム管チャレンジ先行スタートの混乱を抜け出てトップで戻ってきたのは#28田中太一と#011矢野カズト。以降#24後藤英樹・#11山田太陽・#14松田勝司と続く。

 2周目以降も矢野と太一のバトルは続く。#14松田・#11山田・#2野口#・03石戸谷#20河瀬・#8吉川あたりが第2グループとして毎周回ごとに入れ替わる激しい順位争いが続く。

 5周目、トップは矢野。田中太一に1分差をつけて引き離す。このときの上位4台は矢野・田中・石戸谷・吉川とすべて招待選手。
 もうひとりの招待選手、#014吉良は初クロスカントリーとあって苦戦を強いられるが1時間でようやくトップ10圏内に入ってきた。

 一般参加(?)の選手では#20河瀬がトップ。#24後藤・#8野口と続く。


1時間経過時点での総合トップ15
順位 No 名前 タイム差
1 11 矢野和都 8LAPS
2 28 田中太一 01:01.7
3 3 石戸谷連 02:30.7
4 8 吉川和宏 03:36.2
5 20 河瀬亘 04:19.4
6 24 後藤英樹 05:48.6
7 14 吉良祐哉 06:23.6
8 2 野口久友 06:37.5
9 21 斎江知興 +1LAP
10 14 松田勝司 +1LAP
11 11 山田太陽 +1LAP
12 52 巽裕起 +1LAP
13 16 田川浩生 +1LAP
14 9 井川武志 +1LAP
15 42 川上龍司 +1LAP



 丸太の難易度もあってか小排気量の選手たちが思うように走れていない。
序盤4番手だった山田太陽(KX85)もトップ10圏外、#10阿久根(KX85)、#24川上(YZ85)、#12中井(KX85)#103楠本(RM85)も苦戦を強いられている様子。#105松本(EZ-9)は早々にパンクのためリタイヤ。

 11周目を終えたところで2番手の#28田中太一がピットヘ。フロントサスペンションのシールがダメになってしまいオイルが漏れだす。それブレーキディスクにかかり止まらなくなってしまう。修正・修復は難しいと判断、リタイヤとなる。

単独トップとなった矢野はすでに独走体勢。2番手の#03石戸谷に4分以上の差をつけている。

13周目。一般エントリーのトップ争い、トップの#20河瀬に#24後藤が接近。その差は3秒にまで近づく。
翌14周目に後藤が河瀬をパス。ココから後藤が逃げにかかる。

矢野・石戸谷・吉川・後藤・河瀬・野口。ココまでの上位6台がしばらく順位が変わらずでレースが進む。しかし7〜10位は#014吉良・#21斎江・#11山田・#14松田が毎周回ごとに順位が入れ替わる激しい展開。この中でトップの#011矢野は3位の#8吉川を周回遅れに。全員LAPするために残すは#03石戸谷ただ一人。

2時間経過時点での総合トップ15
順位 No 名前 タイム差
1 11 矢野和都 17LAPS
2 3 石戸谷連 05:18.4
3 8 吉川和宏 +1LAP
4 24 後藤英樹 +1LAP
5 20 河瀬亘 +1LAP
6 2 野口久友 +2LAPS
7 21 斎江知興 +2LAPS
8 11 山田太陽 +2LAPS
9 14 吉良祐哉 +2LAPS
10 14 松田勝司 +2LAPS
11 52 巽裕起 +2LAPS
12 9 井川武志 +2LAPS
13 42 川上龍司 +3LAPS
14 10 阿久根芳仁 +3LAPS
15 16 田川浩生 +3LAPS


 順位に大きな変動はおきずに終盤が過ぎていく。総合6位〜10位の野口・山田・斎江・松田・吉良あたりが時折順位が少し入れ替わるのみ。動きが出てくるとすればこのあたりからと思われていた。

 22周目、先のとおりに動きが出る。招待選手#014吉良が脱落。トップ10圏外へ。一方トップを走る#011矢野は全員周回遅れに向けて2番手の#03石戸谷をロックオン、周回遅れまで後20秒差に迫ってきた。さらに一般選手トップの#24後藤がまさかの大失速。河瀬・野口に交わされて総合6位に後退。もう取り返せる差ではない。万事休す。

 24周目、石戸谷は周回遅れをなんとか回避できるかと思いきやL2の掲示直前に矢野がパス。これで全員周回遅れ達成。過去にも全員周回遅れというレースはあったが、複数のゲストライダーが出場したレースでははじめてのデキゴト。そのまま矢野が26周でチェッカーを受ける。

一般参加(?)ライダーのトップは終盤まさかの大失速をかました#24後藤に代わって上がってきた#20河瀬。

 終わってみればED系招待選手の1234フィニッシュでした。さすがです。TRの吉良選手も頑張っていただきましたが初めて乗るED車なので少し残念な結果となりました。

 そんな中でのダークホースは#11山田太陽選手。弱冠14歳の中学生。これからの活躍が楽しみな選手が出て来ました。彼とは2016年全日本MXにサポートとして私も付いて行きます。じっちゃんと孫の関係で暖かく見守りますよ。宜しくです。

 そして丸太祭りの表彰としてももう外せなくなりましたチエンソーアート芸術家の久保さんにその場で作成して頂いた特大丸太カットの表彰楯です。これはダートスポーツカップの年間チャンピオンに送られます。昨年度のチャンプの川口選手に贈られた丸太楯は返還後その場でリニューアルされて今年度1位の野口選手に引き継がれました。1年間大事に持って置いて下さいませ。


これにてオフィスアクション主催の2015レースイベントは全て終了しました。
2016年度も企画盛り沢山でオフバイクFUNを楽しませます。スクランブル、オンタイム、タイムアタック、ロングエンデュランス、ハードアタック、モトクロス、ツーリング、MARUTA.

オフバイクの楽しみ方を全て提供出来るのは世界広しと言えども我々のオフィスアクションだけです.2016年どうぞ御期待下さい!!!


次回開催は2016年1月31日
2016ダートスポーツカップアクションエンデューロ 第1戦 でスよー。参加舞ってまース!



尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

文/奥村善武  写真/奥村善武・MCSニュートン  レポート/おやじちゃん