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第22回 デュアルスポーツ in 小豆島 レポート

2015年5月30〜31日:開催

香川県 小豆島:会場


今回のレポートは代表の奥村と初めて参加したレース部門担当藤岡の二人のレポートをお届けします。


代表 奥村編

 第22回デュアルスポーツin小豆島は無事終了しました。

この文面を書くとき、私のデュアルスポーツの1年の区切りが出来るのです。そしてその次の日からは次回開催に向けての妄想を巡らせるのです。
 20回目で区切りが付き、21回目で新しい乗り越え感が出来、そして今回の22回目は安定感が出来ました。なんだか当たり前のデュアルスポーツが目の前にあるのです。安心安定のモーターサイクルイベントなんです。 これは私の生涯イベントなんでしょうね。私も今年で60歳の還暦を迎えてしまいました。なんだか感無量です。そんな中,毎年の参加者でいつものXL125Sが数台もいるのです。昔からずっと。聞けばこのデュアルスポーツ専用だとか。
なんだかこのXLの部品が無くなるのが先か、私が継続不可になるのが先かある意味張り合いと言う目標がが出て来ました。まだまだガンバらなくっちゃです。

そんな今年の22回目はなんだか全てが順調です。やっぱり安定期?

その1
事前調査隊が訪れたのは3月中頃。今回は新規開拓は止めてレギュラーコースの確認でしたが倒木が非常に多かった事。しかし通行には問題ナシ。本番のルート設定も特に別な事も無し。
その2
エントリーがコンスタントに来るのですが新規の方が多いのが特徴。募集は弊社ホームページでしかしてないのですがみなさん気にして下さってるのですね。
その3
天候に恵まれた事。準備も当日も。しかも気温がこの時期らしくて朝晩の気温差があり湿度も低い。その結果かも?ですが熱中症の方がおられなかったです。これは事前周知の結果でもあります。
その4
参加者のみなさんのマナーが非常に良くなった事。一般車両の多い公道ではゆっくりとそして無謀な自己主張のような派手なライディングがなかったです。そして林間区間では率先したライダー同士の助け合いが素晴らしかったです。
その5
デュアルスポーツではセレモニーが一切ありません。これはあくまで個人&グループのツーリングの集合体であるイベントだと言う事。なのにタイムスケジュール通りの進行そしてトラブル無し。参加者の意識の高さを感じます。
その6
太陽の丘より粟地ダムに至る林道水切りの修復協力募金は皆様の愛ある協力により29000円が集まりました。ご協力ありがとうございます。これは粟地ダム付近の山林地権者管理組合に役場を通して渡します(修復費は年度によって異なります)

本当に今回はなんだか普通に開催して普通に進行してアッと言う間の2日間が過ぎました。主催してる方もほんとに拍子抜けた感じで当たり前で楽しくにこやかに終わってしまいました。

何事にも熟成と言うのがありますが正にこのデュアルスポーツは20回目を越えてその域に達したと言う事なんでしょうか? でもこれは何も私達側の事だけでは成り立たないのです。この小豆島という風土そして島の皆さんのライダーに対する理解があってこそ成し遂げられることなんでしょうね。本当に素晴らしいデュアルスポーツだと言う事です。全てにありがとう。

そんな順調な中にも不安な問題はあります。

その1
day2のスーパー上級でのコース設定での迷い道。たった1本のコーステープでの区切りが無かった為のミスコース。何人かの方が迷い込みしました。
コース全部にテープを張る事は出来ません。その為に間隔を置いて右側は赤色、左側は青色のテープを短冊型にして立木に結んでいます。間隔があるのでライダーも見落とします。そして迷い来んだその先にもDSのオフィシャルの付けた事の無いテープが存在したのです。だから参加者は信用して走行不能な地点まで進んでしまったのです。
結果原因はきちんとした下見調査の不備そしてその存在したテープは過去に行われたツーリングトライアルイベントの時の物であろうとの事。全く持って申し訳ありませんでした。救われたのはライダーの「このルートはおかしいヘンだ?」の判断で引き返して元ルートに戻った事でした。その判断に救われました。
その2
一般道単独転倒事故。
林間区間での転倒による怪我はほぼ自己責任で済まされる場合があるのですが今回の事例はほぼ全ての林間ダート区間が終わり舗装道路になった時点で起こりました。一般道路だったために警察も事情徴収に来た次第です。当初骨折が疑われましたが軽めの脱臼で済みました。
速やかな治療処置ののおかげで夕方には回復して帰途に着かれましたが、初参加の方でもあり心のダメージが心配です。このデュアルスポーツは自宅に帰ってエンジンを止める時が終了です。
楽しい思い出はそこから始まります。


ここから先が「第22回デュアルスポーツin小豆島は無事終了しました」と書くべきなのでしょうがこれは本来なら次回以降に続く言葉として使うべき。 本当に全ての事柄が絡み合って協力して継続して行くのが23回目からのずっとなんです。今回来れなかったリピーターの方、初参加でこのデュアルスポーツにハマってしまった方、以前は参加したけどヤッパリ久しぶりに行ってみるかの方、みんなみんな待ってます。

第23回はたぶん5月28と29日。この日にまたお会いしましょう。参加者、スタッフ、ウエルカムな島の人達、そして小豆島、そのみんなで貴女と貴男なライダーを舞ってまース!


追伸
スタッフリーダーゴコイチXLRハリーの一言「島だからいいんだよね。フェリーに乗って行くからいいんだよね。やっぱりデュアルスポーツは旅気分でいい気分だよね!」 ひょっとして全てを表した名言かな?


続いては裏方として初参加の藤岡編です。

「あ、どうも。けんけんです。 いつもは、オフィスアクションのレース部門総合雑用係としてスタッフをしていますが、今回、初めてDS小豆島に参加させていただきました。

今回は、そんなDSスタッフ初心者としてのレポートを書かせていただきます。 実は、数年前にも一度参加するチャンスがあったのですが、季節外れの台風に見舞われ、キャンセルになってしまいました。 今回は、その時の分も楽しんでやると、意気揚々、小豆島に乗り込みました。

いや〜、小豆島、いいですね〜 フェリーで着いた途端、島特有の空気感があって、一発で魅了されました。 バイクでツーリングするだけでも楽しそうなのに、林道まで走れるなんて、DS参加者が羨ましい(笑)

会場に着いたら、すでに参加者の方がテントを張ったり、談笑したりして、会場が良い雰囲気に包まれてました。 大会本部で受付準備をしていて気付いたのですが、レース会場では当たり前にやっているアナウンスなどは、 ここには無く、必要事項を掲示板に貼りだすのみなんですね。 むむ。ツーリングイベントとは言いながらも、なんだか玄人っぽい雰囲気。参加者の方が、自然に掲示板をチェックしに来られる姿が大人のイベントっぽく感じました。

今回で22回目のデュアルスポーツとのことで、熟成したイベントなんだなあと、あらためて思った次第です。 初参加の方もたくさんおられましたが、同じように感じられたのではないでしょうか。

スタート時間を迎え、飲料水と携帯電話のチェック。タイム記入とCPスタンプを押して皆さんを送り出します。 うん、ラリーっぽくてかっこいい(笑) 飲料水の量が規定より少なかった方が若干名おられましたが、林道に入ってしまうと自動販売機はないですからね。 ちょっと厳しくチェックさせてもらいました。

バイクは、トレール・エンデューロ・トライアル・モタード・ミニバイクなどバラエティに富んでました。 年に一回、このDS小豆島を走るためのバイクで来られてる方も。 個人的には、ランドネがかっこよくて、欲しくなってしまいました(笑)

皆さんを送り出してからは、本部で緊急の事態に備えて待機です。 ほどなくして、マーシャルスタッフが一名帰還してきました。 どうやらチェンジペダルを無くしたようです(汗) 手持ちの工具とパーツで応急処置を施して、無事に任務に復帰することができました。 うん、ラリーメカニックっぽい(笑)

一仕事終えて、お楽しみの昼食です。お昼ご飯は、DS小豆島といえば、はまゆうさんのお弁当! 初めて食させていただきましたが、とても美味しかったです。 美味しいだけじゃなくて、この日の気温を考えて、少し塩気を強く味付けされてました。 細かな心配りが嬉しいですね。

スタッフも昼食を終えて、バックマーシャルが出動しようとしたタイミングで、大幅に遅着した#104さん参上。 なんでも三宮まで来て、受理書を忘れたことに気付いて、琵琶湖県まで取りに戻ったそうな・・・ まあ、事故が無くて何よりと、何とかスタート出来ました。

午後2時を過ぎた辺りから、少しずつライダーの皆さんが戻ってきました。 皆さん、晴れやかな笑顔で戻ってこられて嬉しかったですね。 ちょっと顔面に傷を負った人もいましたが、それはそれで何だか楽しそうにされていて(汗) まあ、そんなこんなで、一日目は無事に終了しました。 すこーしの雨が降りましたが、気温が下がって良かったんじゃないかなと思います。 翌日のコースコンディションも良くなるだろうし。 翌日の準備を終えて、スタッフも撤収。夜のエンデューロ・・・もとい、スタッフミーティングの時間です。

晩御飯もはまゆうさんの豪華お弁当を戴きました。 小豆島には、おいしい食べ物が沢山ありますが、これは絶対お得なお弁当です。と断言します。 いや〜、やっぱり来れて良かったな〜(笑) スタッフミーティングでは、コンディションを考えて、翌日のコースの小変更を検討しました。 走り応えのあるコースも使うということで、楽しくなりそうな二日目です。

明けて二日目の朝は、夜半まで降った雨も上がり、徐々に日が差してきました。 林道区間は程よいグリップで良い感じじゃないかなと想像しながら、1DAY参加の受付開始です。 実は、タイムスケジュールに朝の受付時間を記載していなかったのですが、皆さん、さすがですね。 スタート時間から逆読みして受付に来てくださいました。ありがとうございます。
前日同様、スタートチェックをして、昨日とは違うルートに皆さんを送り出します。 今日も楽しい一日になりますように。

本部スタッフは、ここから抽選会に向けて準備を始めます。 今年は、前夜祭が会場の都合で中止になったので、抽選会は日曜日になったんですね。 抽選で当たる豪華景品は、MCジャパンさん・ジャペックスさん・マキシスタイヤさんのご協力で本当に豪華です。 お昼前ぐらいからライダーが続々と戻ってきました。 走り終えた後のお楽しみは、みんなで食べるそうめんですね。 美味しいそうめんを食べながら、今回のDS話で盛り上がったんじゃないでしょうか。 ちなみに、スタッフは、このそうめんは食べられないということを、今回、初めて知りました(涙)

その後、抽選会が始まり、豪華景品が当たった方・自分ではなかなか買わないであろう、巨大なステッカーが当たった方(笑) 悲喜こもごもの結果でしたが、みなさんやっぱり楽しそう。 閉会式などセレモニーは一切無いイベントですが、参加者同士また来年と手を振って、思い思いに解散していく姿も良いですね。 すべてを通して、大人のイベントって感じでした。

ちなみに、今回、けんけんは一家で参加しました。 妻と、4歳の子供二人は、二日間、島の観光やグルメで楽しく過ごしていたようです。 会場も遊具は多くありませんが、気持ちよさそうなキャンプサイトで遊んだり、昼寝したり、近くの浜で少し早い水遊びをしていました。
行き帰りのフェリーに乗るのもリゾート感があって、これは家族旅行にもぴったりなイベントだと思いました。 気忙しい日常から、ちょっと解放された二日間。スタッフでしたが、とても楽しく過ごさせてもらいました。 みなさん、本当にありがとうございました。また、来年、小豆島でお会いしましょう! 


文 奥村善武・藤岡建一 写真 奥村善武