a

2016 ロクフェス8 レポート

2016年8月21日

大阪府 プラザ阪下



ロクフェス8回目。
いやーすごかった。ナニが?

参加のみなさまお疲れさまでした。そして大会史上もっとも過酷でした。
ロクフェスの基本理念は「暑い夏は耐久レースだろ」からはじまった次第です。オフロードバイクレースが最盛期の頃、それはうーんと昔みたいな10数年前にはいろんな耐久レースがあったのですね。
それを久しく聞かなくなった7年前にオフィスアクションが初めたのです。きっかけは「暑い夏は耐久レースだろ」の前にプラザ阪下会長の「あの一日中走るレースはやらんのか?」が元々のはぢまりだと記憶します。
暑い夏の真ん中で汗まみれ埃まみれになりながらしかもエントリーフィーまで払って誰が走るの?で初めたのが7年前。本当に皆さん好きですね(笑)またそれを続ける主催者もオカシイダローのノリで続けています。

そんな今年の8回目はと言えば…
ロクフェスと言えば一番に浮かぶのがここ数回の荒れる天候でした。台風!土砂降り豪雨!とっても夏らしくないので今年は思い切って真夏に近いお盆後に設定しました。
おかげ様で読みは当たり。カンカン照りの猛烈な砂塵でしたね。ほんまにもーで嬉しかったです(汗
内容はここんとこずっと同じ。前夜祭も何のヒネリもないモギコースレイアウトなのに、なぜウケる?

出場台数(チーム)は68組!さあ頑張って行きましょう(笑)
まずは実行委員2号、藤岡けんけんのレポートから。


あ、どうも。ロクフェス実行委員の「けんけん」です。
実行委員のノリで始まったロクフェスも、もう8回。今年は過去最多エントリーをいただきました。
もうすっかり夏の風物詩として根付いてきたかな ?だとしたら嬉しいですね。

昨年は、仕事の都合でどうしても参加できませんでしたが、今年はその分も楽しんでやるぞと息巻いていたロクフェス。
いや、正確に言うとロクフェス前夜祭ですね(笑)
息巻いていた割には、事前練習が出来ず、ぶっつけ本番です。まあ、練習したところでどうにかなるわけではないので、いいんですけどね。
でも今年は多くの人が参加してくれて、とても盛り上がりましたね。飛び入りしてくれる人がいなかったは、ちょっと寂しかったけど。
来年は、みなさんも一緒にステージで弾けましょうね。(夜のビンゴ大会のことは割愛します 笑)

さて、一夜明けて、ロクフェス本番。
今年は約70チームのエントリーですが、やはりアイアンマンクラスが一番多い。モペットアイアンマン3名も居るし・・・なぜ?(笑)
次いでツインズ、三人衆、4人組といったエントリー数ですが、耐久レースならではの混成チームがあるのが楽しいですね。
ライダースミーティングが終わり、いよいよレースとなるわけですが、その前に今年もあります、予選。
今年は、各チーム一名選抜の、1タイムアタックでの予選方式とし、予選結果そのままでスターティンググリッドを決める、ガチな方法を採用しました。
予選の内容については、発案者のおやじちゃんがレポートしてくれますので、苦情は彼にお願いします(笑)

予選も終えて、成績順にスターティンググリッドにマシンを整列、ル・マン式での一斉スタートとなりますが、一斉にスタート出来ない人もいるわけで。。。
この辺りも、おやじちゃんのレポートをお楽しみください。

 で、けんけんとしては、この6時間の耐久レース。暑い熱い非常に厳しい環境の中、各チームがどのようにレースを展開するのか注目していました。
その中でも、特に注目をしていたのが、野口&謎の外国人チームと、アクションレーシングのキッズたち。
また、もはや、いぶし銀と言っても良い、アイアンマンの辻谷。4人組では真田、吉川&謎の美女?チーム。
あと、モペットクラスに出場して、ぶっちぎりで優勝するとのたまわっていた、だいまお〜が何周でリタイヤするか(笑)
 
 ロクフェスの傾向としては、ツインズや3人衆で速いライダー同士が組んで、短いスティントで回していくスタイルがレースをリードするようです。
ただ、全体のペースが上がるので、マシンやタイヤへの負担が増え、マシントラブルが発生する。
ピット回数が多いので、ミスをする可能性が高くなるなど、リスクもあります。
この対極がアインアンマンで、いかにマシンとライダーへの負荷を減らし、ロスを最小限にするかといった作戦が大事になってきます。
もちろん総合優勝を狙うには、それなりのペースが必要なのですが、この戦いの構図はとても面白いので、みなさんも注目してみてくださいね。
 
 詳しいレース内容は、おやじちゃんのレポートを参照してください。ですが、
下馬評ではぶっちぎりの優勝と目されていた野口組が、あれほどキッズたちに苦しめられるとは、主催者も思ってもみなかった展開で、最後まで手に汗握りました。

 そして、やはりアイアンマン辻谷は、自分のスタイルを崩さず、終盤までショートシフトでマシンを労わりながら見事、クラス優勝を飾りました。
これで5度目のアイアンマン優勝です。
彼がすごいのは、常に順位やライバルの前後のタイム差を把握しながら、いつでもペースを変えていけるところなんですね。
終了30分前に、一気にペースを上げて勝った時もあったし、今回のように最後まで一定のペースで走ることもあります。
一歩及ばずだった伊藤選手が、レース後に悔しそうに「辻谷に勝てない」と言っていましたが、納得です。
もっとも辻谷本人は、修行僧のような気持ちで、このレースに出ているそうですが(笑)

 そんなアイアンマン辻谷も、実は一人でレースを戦ってるわけではなく、ピットに共に戦ってくれる人がいるから、このような走りが出来るんですね。
これはもちろん、各クラス同じですが、耐久レースはライダーだけではなく、チームの総合力が試される場です。
いかに戦うか、いかに楽しむか。
ロクフェスはチームや友人、家族の絆を深めるには、もってこいのレースです。
これからも、もっとみなさんにエンジョイしてもらえるように、実行委員会は色々なことを考えます。

来年は、(特に)チームが楽しいですよ(笑)

はい、主催者3号、おやじちゃんです。
前夜祭では2年ぶりに前足バンドをやらせていただきました。
例年ならオレにも歌わせロー!と乱入者が現れるのですが今年は来ませんでした。さみしいじゃないですかー。。。その分好き放題やらせていただきました。おまわりさんまで見に来たとかナントカ。。。
いや、すみません。いささか騒ぎすぎました。

夜中までキャッキャウフフが続いた前夜祭を終えていよいよレース当日。カンタンにではありますがふりかえっていきましょうか。



まさかのタイムアタック予選

昨年はタイムアタックでグリッドについてもらったはいいもののスタートはじゃんけんに勝った人からという変則スタートでした。同じようなことをするとさすがに今年は怒られるのではないか、という小心者の実行委員会、スタートはちゃんとやろうということになりました。
でも、それじゃロクフェスらしくない。どうしようかと考えていたところにプラザ阪下がなにやらセクションを作ったとの情報。

本戦のコースは固定なので変えるわけにはいかない。

どうするか・・・・

予選で使うか!そういう話に。

しかしあのぶっ刺しセクションは難易度が高すぎる!


だよな。。。。難しすぎる。

でもせっかく用意されたものを使わない手はない。どうすればみんなが通過できるセクションとして使えるのか。。。

と、下見でセクションの上で考えているところに別のスタッフが上がってきました。

「歩いて登るのもしんどいな、コレ。」



!!!!

それだ!


と、いうことで歩いて登ってもらえばいいよね、となりました。

歩いて登るにはバイクを置かなければいけない。
歩いている人とバイクが交錯しちゃいけない。
歩く区間で時間がかかって進行に影響しちゃいけない。

その辺を考えたら今年のように5台ずつのアタックとなりました。



ふたを開けると若いライダーが元気。バイクの区間よりこのセクションの区間でタイムが決まる、そんな予選となりました。

ポールポジションは#104チームKAME&Brat's。セクションでスパッと中学生を抜き去る姿にオトナの本気を垣間見る予選となりました。

いざ、決勝

とあるライダーからあるコトに対する協力の依頼。
あのハッピ着た3人組のバイクにイタズラするのでその時間が欲しい、という依頼。

主催者がやると問題ですがな、そんなん。好きなようにしはったらエエがな、と好きなようにやってもらいました。そしたらこんな感じに(笑)




と、いうわけでレーススタートです。

まず戻ってきたのはショートコースのモペットアイアンマンの3台。
続けて#106CRキャブ、#105アクションレーシングが戻ってきました。ここでようやくチームワッショイがスタート。トップから1周遅れ。時間にして270秒。
ま、6時間(21600秒)の中の270秒ですから、取り返せる差ではあろうとおもいます。

2周目、はやくも#105アクションレーシングがトップに立ちます。全員中学生で挑むロクフェス、早くも逃げにかかっていこうというのでしょうか。すでに2番手に13秒の差をつけてきました。そんなペースで85ccのマシンは最後まで持つのかどうなのか?

この中学生チームに勝負を挑むべく上がってきたのが#201YSP真田。10秒後ろまで近づくがライダー交代のため後退。
つづいて仕掛けてきたのは#103CHARGER。7周目にアクションレーシングがライダー交代を行なっている間にトップを奪い逃げまくる。一時は90秒近い差にまで広げた。
しかしこのあと互いのチームがライダー交代を行い、アクションレーシングが猛追。15周目にあっさりとトップを奪い返す。

アイアンマンでは#3辻谷が「毎年コレは修行ですねん」と近年はこのレースにだけしか出ていないというものの、今年も狙うでクラス優勝、といわんばかりに総合3位を走行。しかしすぐ後ろには#26川口がピタリとついている。今年は楽はできないのか。。。


ヤツらがキタ!前編

レース開始から90分、19周目。トップは#105アクションレーシングで変わらず。後には#3辻谷>#26川口>#116MOTOWIN RACING>#65RG3 SHINKO>#59ティスレーシング>#103CHARGERとつづく。
その後ろにはなんと#110チームわっしょい2016。1周遅れのスタートから90分でここまで上がってきた。3人の顔ぶれを見ればそろそろこなくちゃね、というメンツではあります。さらに翌20周目には2つ順位をあげて6位に浮上。さらに26周目にはトップの#105アクションレーシングをパスして周回遅れを返上、同一周回となる。さらに2番手の#3辻谷をロックオン。28周目にはとうとう2位に浮上。
この時点で残り3時間30分。逆転は充分にありえるのです。さあ、どうなる?

CHARGERの巻き返し

チームワッショイ2016が猛追を見せる後ろで全体のトップタイムを連発して追い上げるチームがいた。
序盤にトップに立っていた#103CHARGER。25周目にライダーが冨田に代わって以降モーレツな追い上げを見せ、12位から8LAPで一気に3位まで上り詰める。
今大会のベストラップ上位3チームはこんな感じ。
1 #105 アクションレーシング 阿久根 KX85 4:28.38 51周目
2 #103 CHARGER 冨田 TT-R250 4:32.81 30周目
3 #201 YSP真田 真田 YZ125 4:33.30 3周目


さすがは全日本ライダー。TT-Rでこのタイムを出すんだからスゴイ。JNCCのAA2人とJECのIAを完全に抑えちゃってます。
このスティントでどうやら冨田の走行は終了のよう。残った二人でどれだけこの順位を守っていけるか?


3時間経過(TOP36周)時点での途中経過
Pos No Team Name Laps 前差 TOP差
1 105 アクションレーシング 中井/阿久根/楠本 36 - 3:01:14.56
2 110 TEAM ワッショイ 2016 野口/Resler/Hatch 36 +2:49.76 +2:49.76
3 3 jerry'sてっちrry's 辻谷 和伸 35 +2:36.99 +1LAP
4 103 CHARGER 川崎/重政/冨田 35 +1:03.73 +1LAP
5 65 RG3 SHINKO 新田/榎本 35 +0:59.36 +1LAP
6 201 YSP真田 太田/真田/吉川/丸山 35 +0:59.04 +1LAP
7 15 あきちゃんwith NewTon 伊藤 英明 35 +0:47.33 +1LAP
8 26 team ORAS+高橋部屋+Jerry´s 川口 英靖 35 +0:1.66 +1LAP
9 59 ティスレーシングチーム 奥川/麻生 35 +0:47.16 +1LAP
10 104 KAME&Brat's 山岡/高木/山岡 34 +1:30.22 +2LAP


Who can stop Tsujitani?


ロクフェス3のアイアンマンウィナーの#3辻谷。#3は彼の固定ゼッケンとなりロクフェスが続く限りは永久招待選手なのです。
永久招待選手になるにはアイアンマンで勝つこと。しかし、永久招待選手は過去7回で4人だけなのです。
開催年 ウィナー
2009 北村一基
2010 森川清彦
2011 辻谷和伸
2012 辻谷和伸
2013 辻谷和伸
2014 辻谷和伸
2015 丹羽洋介
上記のとおり7回開催中4回を辻谷が制する形となっています。
辻谷の5連覇を阻んだ丹羽は今年はエントリーしておらず、辻谷がV5を決めるのか、5人目のウィナーが出るのか?

そんな辻谷、ライディングギア一式を忘れてくるというなんともオマヌケなハプニングからはじまったがスバラシイ奥さんの手によって無事に会場に届けられレースに挑む。

年に1回、このロクフェスにしかでないという辻谷。それでもクラストップを快走、3時間を過ぎて2番手の川口に5分近い差をつける走りをみせる。川口はさらにこの後ペースが落ちてしまい、ついには周回遅れとなってしまう。このまま辻谷が逃げ切ってしまうのか?


そういえばウチのシャチョー。。。

存在を忘れていました(笑)
 今年は走る!とこぶしを振り上げ、「抜けるもんやったら抜いてみぃ!」啖呵をきってしまったオクムラシャチョー。ヨソのイベントでちょっと成績よかったもんだから気をよくしてしまったんでしょう。本人のレポートは最後に紹介させていただきます。

 モペットアイアンマンクラスはエントリーが3台。超がつくほど若い小学生ライダーとオジサマ2人。スタートしてから3周くらいは3人隊列を組んでの走行。4周目から遅れだしたのは#91奥村シャチョー。

 MXチームであるアクションレーシングの完全協力体制で優勝を厳命していましたが・・・・・たったの8周でコースから消えてしまいました。

どうしたかと思えば救護チームJOMSから「おたくのシャチョーが怪我したからちょっと来てくれる?カメラ持ってw」とのこと。何事かと救護所に向かえば転んで肘をすりむいたとそれはもう大騒ぎ。
もうオレはひじをすりむいたからアカン。とその後は食堂で休憩してるし。。。

あーあ、あれだけデカイコト言ってたのに。

 




ヤツらがキタ!後編

レースが4時間を経過しようというころ、レースが動こうとしていました。
スタートから追い上げ続けてきた#110チームわっしょい2016がトップ#105アクションレーシングとの差を一気に詰めてくる。アクションレーシングより20秒以上速いペースで追い上げてくるラリー・レスラーの勢いになす術はなく、47周目、4時間を経過したところでトップの座を明け渡してしまう。
しかしここでアクションレーシング再反撃、49周目、わずか3周でトップを奪い返す。再び引き離しにかかる。60周終わりで2台の差は2分弱。残りは1時間。このままいけばアクションレーシングは逃げ切ってしまうか、と思われたが再び#110チームわっしょい2016が反撃開始。どんどん差を詰めていき65周目、ついにアクションレーシングに追いつく。この周回、アクションレーシングがピットイン、楠本から中井にバトンタッチ。ラストスティントに向かう。この間にトップが入れ替わりチームわっしょい2016に。その差は18秒。残り32分。
 #110チームわっしょいのライダーは野口。追いかける#115アクションレーシング中井の方がペースは早く、わずか3周で追いつかれてしまう。

 野口はどう抑えるか、と思いきや残り20分を切った68周目にピットへ。この間にアクションレーシングがトップに返り咲く。
チームわっしょい2016はラストスティントをサイトウユウt・・・もとい、スティーブン・ハッチに託す。その差、6秒。

 さすがはGNCCを走ったこともあるライダー。69周目にはもうトップの背後、そして70周目には再びトップへ。さらに引き離されてアクションレーシング、万事休す。

そして長い長いレースはいよいよフィニッシュへ向かう。





いよいよフィニッシュ!

 残り時間が30分を切り、やれやれようやく終わるぞ、という空気が会場に漂い始めました。
総合トップの#110チームわっしょい2016はそのままトップを守りきり、72周でチェッカーを受ける。同一周回は#105アクションレーシングのみ。3人衆2台での戦いとなりました。

アイアンマンは#3辻谷がトップを死守、2番手は川口が下がってしまった後に続いた#15伊藤英明が追い上げたが5分差にまでしか迫ることができず(それでも終盤で3分縮めた)、さらには辻谷と伊藤の間に総合トップが入ってフィニッシュとなったため1周差のリザルトとなった。

ツインズ男子はこの6時間で8回もトップを奪い合った#59ティスレーシングチームと#65RG3 SHINKOの争い。61周目にティスレーシングチームが前に出るとスパート。そのまま逃げ切った。

ツインズ男女はDiamondFlapが、ツインズ女子は唯一のエントリー#81ドロみとなっちゃんwith NewTonが。

4人組は2番手の#206MBFに5周差をつけ圧勝の#201YSP真田が。
 
モペットアイアンマンは#93吉川が2番手堀沢に10周以上の大差をつけて優勝。

という各クラスのウィナーでした。


【リザルトはこちらから】

オフィシャルフォトはこちらから

いかがだったでしょうか?


次回は開催日をもうちょっと秋よりにしませんか?
なので9月開催!実行委員会のみなさまよろしく!

あれだけの過酷な6時間を走り切るアイアンマンは何者?ほんと素晴らしいの一言です。このようなロクフェスフアンのためにも10周年まではがんばって主催を続けましょう。


又来年9回目でお会いしましょうねー!



おまけ

だいまおーモペットアイアンマン参戦記

全国のロクフェスFUNのみなさーん。グルグルと6時間走りますかー!

なんて主催者はのんきな事を言ってるだけであの6時間の苦しみはワカランのではないか?ずるくないのか?なーんて思ってたら昨年は感動した。
あの雨の中をモペット50で走り切ったと言うよりもバイクを押してゴールで燃え尽きた永長さんと言う方がおられた。

そんなら俺が走ったると思い起こして1年目。
モペットアイアンマンにエントリーした。「負ける気がしない」なんて煽って挑戦状を出したら2人来た。一人はWEXで常勝のちょっとじじい!もう一人は10歳の小学生!
へん!楽勝や。開会式で「俺を抜けるもんなら抜いてみろ」的な発言をしてしまった。

確かにこの時点では敵では無いと思っていた…

いよいよスタート。

モペットクラスはのんびりやなんて思ってたら10歳の子供はもう見えないところまで行ってる。まだそのへんんでもたついとるやろのちょっとお歳をめした方もおらへんやんかー。
もちろん余裕なんて吹っ飛んだ!小学生軽いし早い!ビックリ!ほんまにスゲー走り。追付かない。ストマジのおじさま。お元気ですねー。その年齢の割りには早いしー(私より3つっ年下)
コラあかんと思って初っぱなからフルスロットルで追っかける。ショートカットコースなので他のクラスのジャマ?が無いうちに2周目でトップになった…
と思った瞬間にお子様にスパっと抜かれて、そしてご年配のストマジにもヤラレル始末。もーアカン緊張の糸がキレた。その後はフルコースクラスの車両にめちゃくちゃ抜かれまくり。猛烈な砂塵煙幕と石つぶてが飛んでくる。

1時間経った時点で口の中はジャリジャリ。鼻はほこりで詰まり加減。いややなーと思っていたらストレートに入る所(スタート地点)のなんの変哲も無い所でフカフカの土に前輪をすくわれて転倒!右肘を負傷しました。

これで辞める理由が出来たと思ってピットに帰ればみんな白い目で見てるー。おまけに「なにしとんの?」「走る気ないの?」「あかんなー」「ふーん」と罵声のオンパレード、みんなひどいわぁ。
でも私はそんな褒め言葉にもめげずに休息に入るのであった。

おかげさまでお昼弁当もゆっくり食べたし、汗も引いたし一丁走ったろかーと思ったのが終了30分前であったのだ。うーん4時間もピットインしてたのかー。

コースに戻ればお子様は超元気に走っておられます。おじさまはさすがに応えたのか姿無し。しかしフルコースの皆さんメチャ元気!コースは最初の時からは考えられないほど荒れて来ている。

よーし、ケガの傷みも無く体調も万全だぜと思った瞬間チエッカーフラッグが振られて終了となりました。皆さん6時間後の感動のゴールに浸っておられます。なのに私は燃焼不足。うーん来年は埃がなければ走ろうかな。雨のほうがええな


なんて反省しきりのだいまおーのロクフェス挑戦でした。

追記
もう「俺を抜けるもんなら抜いてみろ」「負ける気がしない」的な発言は二度と致しません。
次回は地味に真面目に6時間走ります。たぶん…


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

        

文 奥村善武・川辺浩和・藤岡建一
写真 モーターサイクルショップニュートン・IKE・川辺浩和