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第23回 デュアルスポーツ in 小豆島 レポート

2016年5月28〜29日:開催

香川県 小豆島:会場


 そうなんです、23回目と言うなんの節目もない回数なんですね。
なのでこっそりと参加募集を始めたところ出足が凄かったのです。早かったのです。
コース下見レポートも出してないのに正直なんで?でした。それだけみなさんが気にして注目されてたのですね。その結果締め切り日を待たずに満員御礼となってしまいました。

 本来の定員は200台を予定していたのですがコース内のキャパシテイなどを考えれば150台が適正と判断して早期締め切りとなった次第です。ありがとうございました。そして今回はその台数が走行すると言う事で大幅なルート見直しを行いました。下見開拓レポートにも書いてますように山間部のルート全体が非常に荒れてきています。これはイノシシなどの動物が食べ物を探すのに地面を掘り返します。そして雨が降り土砂が流れて石が残る。又は豪雨で山の浸食作用が起こり深い溝が出来て路肩が崩れる。などなど。これらは全て自然の輪廻転生な行為なのですね。仕方がありません。でもそこに私達がモーターサイクルで轍を作りその作用を加速または増長させていることもまちがいありません。

 この小豆島のコースは人間の生活範囲以外の道路補修とかはせずに自然のままを楽しむ事にこのデュアルスポーツの意味もあると思います。なので今回から今までの上級コースが走行に適さなくなったところはルートから外しました。そしてオリーブコースと太陽コースの日にち設定も変えました。舗装路や島の人達の生活範囲の道路ルートも少しづつ変えてあります。
これはこれは小豆島と言う場所土地人々が私達のモーターサイクルと共存するための譲歩案としています。御理解よろしくお願いします。

 今年は天候がパッとしない曇り時々小雨という気象状況になりました。そのせいでもありますが熱中症の方がおられませんでした。これは気温が低いからと言う訳でも無くライダー本人の意識の高さでもあります。ありがとうございます。

 今年のエントリーは今までにない早期から始まりました。通年なら5月の連休後ぐらいに本格的に応募があるのですが今回は4月の初旬から多くの応募を頂きました。リピーターの方々はのんびり構えておられますのでそのほとんどの方が初参加の方でありました。また本来は土曜日のみの参加は受付けていなかったのですが余りの要望の多さに急遽土曜日のみのエントリーを受付けた次第です。次回からは正式に設定したいと思います。

 そして初参加も多かったのですが参加車両も個性豊かな車両がありました。過去にGSの参加はあったように聞きましたが今回なんとBMW HP2での参加です。まさかの冗談でしょと思っていたのですがその彼の本気度は半端じゃなかったです。
「ここで止まったらあかーん」と叫びながら全ての上級コースを走破して行きました。かなりの手練者と見ました。ただし、私が亀岩ルートに入った時は亀岩の手前から数珠つなぎの渋滞。てっきり亀岩チャレンジの順番待ちかと思えばその先のトンガリ岩でその出っ張った水平対向エンジンが引っかかって塞き止めていたそうな。しかしあのコースをしかも上級コースを全て走破するとはただ者ではないですね。
 そしてその究極の対抗馬はシャリー、モンキー、dax、CD90などの原付軍団。いざとなれば担ぐ覚悟での参加。コチラも全員上級コースを全てクリア。いやはや参りました。それぞれの様子は写真集からご覧下さい。


 今回スタッフ反省会での話題になったこと。やはり150台の参加となれば初めての方やリピーターの方も含めていろんな事柄が起きるだろうと予測を立ててました。

その1
迷子。ありませんでした。なんせこの島からは船に乗らなければ絶対にこの島の中に居るはずですから。全員時間内に帰着
その2
怪我、事故。参加者のライディングマナーの良さを強く感じます。これも無し。
その3
熱中症。気温が低くかったのとライダー自身の意識の高さ。これも無し。
その4
コース短縮 走行台数と時間、シングルルートでの渋滞などでタイムスケジュール通りの進行などいろんなことを想定しましたが全て上手く収まりました。ありがとうございます。


少し気になったこと

その1
オフロード用のブーツと膝パッドの着用。一部の方に見られました。ここは一番にケガをする所です。見ていてもヒヤヒヤします。次回からは必須にしたいと思います。
その2
技量に合ったルート選び。グループに連れられて入ったビギナーの方の上級コース。自身の技量で走行して下さい。キッパリと仲間に意思を伝えましょう。結果コース内での車両故障や体力不足によるトラブルに繋がります。
その3
車両の改造。必要最小限に留めましょう。オフロードを走る為の装置や装備はOKですが威嚇的な改造と大きな音量サイレンサーは島の方々の反感を招きます。折角続いたこのDSが中断にならない様に。DSのルートは全て公道で島の人々の生活圏の中を走らせてもらっています。よろしくお願いします。



今回初めてのレポートとしていつも参加者の窓口と言うかこのDS小豆島に来られてのファーストコンタクトとなるアクション受付嬢、田中ナツコのベースキャンプから見たレポートがあります。どうぞ御覧ください。

グルメレポーター兼受付係のナツコです。
ワタシが手伝うようになってからでは最多エントリーとなった今年のデュアルスポーツ、神戸港ジャンボフェリー乗り場からすでに賑やかでしたよね。アッチで酒盛り、こっちでバイク談義、留守番を命じられたスタッフの登場など、皆さんのワクワク感が手に取るように分かりました。
フェリーの到着が遅れたために時間は押したものの無事出航。いざ小豆島へ。

翌朝ふるさと村へ到着。ほかの港からも続々とライダーが集まってきます。
各自着々と準備を進め、いよいよDAY1のスタートです。
残念ながら曇り空。青空がなかったのが残念ですがみんな元気いっぱいにふるさと村から出ていきます。

そして全車が出て行きました。イベント中なのがウソのように静まり返るふるさと村。

SOS用の携帯電話が鳴らずにこの静かな時間帯が長ければ長いほど無事にイベントが進んでる証拠なんですよね。

最後まで携帯電話が鳴ることなく初日は無事に終了しました。

日付は変わって二日目、昨日、走り足りなかったのか出発時刻の20分以上前にスタート地点にバイクが並びだしました。もう早く走り出したくて仕方ない、といった感じ。

はやる気持ちを抑え切れずにスタートしていった皆さん。ご安全にー!
そう思った矢先にSOSが飛び込んできました。


原付集団の一台、が動かなくなってしまったとのコト。

スタッフが向かい、無事に引き上げできました。

最後まで走れなかったのは残念。。。。


また来年チャレンジしてくださいね。




という話をしていたら帰還第一号がやってきました。ヘルメットに葉っぱをはさんで。

いちばん最初に帰ってくるのはマーシャルのはずなのにどこかで追い抜いちゃったようですね。


このあと続々と参加の皆さんが戻ってきました。そして、いざそうめんへ。
このときに食べるそうめんがイチバンオイシイんですよね。アタシはシゴトで食べさせてもらえませんが・・・・


ここからは帰りのフェリーの時間とお土産を買う時間を計算すると片づけを焦らなければいけないヒトも多く、あっという間に撤収が始まり、どんどんふるさと村は寂しくなっていきます。このときばかりはちょっと名残惜しくなります。

そのほうがまた来年来るときの楽しみになりますよね。

みんなが撤収作業をしている中、ある方にお話を伺うと、これから足摺岬に向かいます。で、バイクで走り回ります、と。

もう、どれだけバイクに乗るのがスキなんでしょう。そういうの、大好きです。

あっという間の二日間ですがいかがでしたか?また来年皆さんを受付テントでお出迎えしたいとおもいます。
レース志向の皆さんにも小豆島を楽しんでもらえたらうれしいな、とも思っています。おっと口が滑りました。

ではまた来年!


 開催日が近づくにつれてエントリーがどんどん集まりそのプレッシャーで私のチキンハートはドキドキの毎日でした。でも参加者の「こんにちわ」と「ありがとう」。そして「おもしろかった」と「また来ます」の笑顔。
これで私の全ての憂鬱は快晴の空となります。爽やかな初夏の小豆島の風が吹きます。あーやっててよかった。次回も是非開催しようになるのですね。この小豆島でなければ出来ないデュアルスポーツ。まだまだ続けて行く元気が出ました。
島のみなさんありがとう。参加者のみなさんありがとう。そしてこの日本の瀬戸内の小豆島ありがとう。来年の24回目は5月の27〜28日にお会いしましょう。よろしくねー!


※当日募集しました粟地ダム周辺の林道水切り修繕協力募金は、参加者みなさまからの愛のある気持ちで14418円が集まりました。ここにデュアルスポーツからの補助を加えまして山林地権者管理組合様に役場を通じてお渡し致します(修復費は年度により異なります)ご協力ありがとうございました。

デュアルスポーツオフィシャルフォトギャラリー

文 奥村善武 写真 田中ナツコ・奥村善武