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2017 ロクフェス9 レポート

2017年7月9日

大阪府 プラザ阪下


関西で夏の耐久オフロードレースを復活させようと始めてはや9回目。プラザ阪下の夏の名物もうそんなになるのですね。
9回目ともなると前にはアレやった。今回は違う事を考えよう。そんな事を思って今年のロクフェス企画をスタートしたのですが…
当初は2DAYでやろう、土曜日も貸切や!土曜日も走って、最新バイクの試乗会もやって、某有名?歌手も呼んで前夜祭を盛り上げて、真夏の祭典やー。
はい、全てポシャりました…
欲張りすぎですね。そして9回目やったし。そんな気運が何となく最初からありました。プラザ阪下の年間スケジュールにも載ってたのに皆様からイッパイのツッコミを頂きました。すみません。

そんな9回目。昨年は埃だらけの阪下砂漠でやりました。私もモペットクラスで走りました。もうこんなんいやや。来年は水攻めで行ったる。で7月の頭開催です。梅雨末期の豪雨期待です。
でも参加者が集まりませんでした。45チーム。これはロクフェスワースト台数です。反省です。
でもロクフェスはお祭りレースです(アイアンマンクラスを除く)落ち込む実行委員会をよそ目に参加者が盛り上がっています。そんな実況を委員会のケンケンとおやじちゃんに伝えてもらいましょう。






あ、どうも。けんけんです。
いやぁ、今年のロクフェスも暑かった、熱かったですね。
9回目を迎えた今大会、日程調整がままならず、初めての梅雨時開催となりました。
一週間ぐらい前は、天気予報で雨マークが出ていたので、今年は前夜祭も中止かなと、
タカをくくっていたら、どんどん天気は好転するじゃありませんか(笑)
土曜日のコース設営は、1時間動いたら意識が朦朧としてくる有様で、疲れ果ててしまいました。
おかげで、メインのお仕事、ロクフェス前夜祭はグダグダしてしまいました。。。
と、こんなことではダメですね。来年は頑張ろう。

さて、一夜明けて、ロクフェス当日。
今回も予選からスタートです。今回の予選は、制限時間内にフリーでタイムアタックできるようにしました。単純に一番速かった人から、グリッドが決まるシステムです。
朝の進行が若干押してしまったので、予選時間は45分でしたが、30周近くタイムアタックしたチームもあったようで、これから更に6時間走るのになあと、感心(笑)

余興として、アクションレーシングの3人にタイムアタックをしてもらい、そのタイムを上回ったチームに特別賞を出そうかと思ってましたが、一周が短いせいか、あちこちでトラフィックができて、皆さん、思い通りのタイムアタックはできなかったようですね。

結局、アクションレーシングのタイムを更新できた選手はいませんでしたが、45チーム中43チームが予選を走り、スターティンググリッドが確定しました。
で、このスターティンググリッド、いつもはルマン式ですが、今回は予選結果がガチに反映されるロクフェス初の一列5台のスタンディングスタートを採用し、皆さんにレーシング気分を味わってもらおうと思ってました。
そう、あのチームが現れるまでは・・・

まあ、お祭りですからね。ロクフェスらしくて良かったですね(^_^;)

レースレポートは、おやじちゃんに任すとして、ここからはけんけんの所感です。
今年の見どころは、やはり「STOP辻谷」
アイアンマン5回の優勝経験を持つ彼を負かすのは誰か。今年は、「はもコース」お食事券が掛っているだけに、いつもより注目度が高まりました。
そして、3人衆、4人組には総合優勝を狙う布陣のチームがずらり。

例年の傾向ですが、短いスティントでハイペースラップを刻むツインズ、3人衆や4人組。
淡々としたペースながらも、一時も気を(身体も)休められないアイアンマン。
同クラス内の戦いもありますが、やはりロクフェスは総合順位が気になりますよね。
けんけんは、毎年興味深く見ています。

毎年、複数ライダーで走るチームには、ハイスピードゆえに、やはりマシンに無理がくるのか、トラブルに見舞われることが多いのですが、今年はトラブルが少なかったようですね。
マシンの信頼度が上がってきた(新しいマシンが多い)のに加えて、皆さんの経験値が上がって、事前の対処がきっちりできているのでしょうね。
総合優勝のチームも、タイヤ交換を前提にしていましたし。

しかし、今年は想定外が一つありました。燃費の悪さです。
コース走行中にガス欠になったチーム、けっこうあったんじゃないでしょうか?
これは、なかなか事前に判ることではないので、レースが始まってから、スティントをどう設定するか、チーム力が試されることとなりました。

燃費の悪化の原因は、アクセルの全開率の高さだと思います。
今回は、ストレートをまっすぐ上がるレイアウトでしたし、阪下のコースもかなり改修されているので、そのあたりの影響でしょう。
ロクフェスのコースレイアウトについては、コンセプトがあるので、今後も基本的にハイスピードになると思います。
次は、事前の燃費テストなど必要かもしれませんよ。

しかし、来年は10回大会。
何があるのか、何もないのか(笑)
いや、なんか楽しいことをやってみたいと思います。
レース自体は、もっと耐久レースっぽくしたいなと思ってますので、今年の鈴鹿8時間などで予習をお願いします(^^)

はい、主催者3号、おやじちゃんです。

前夜祭のくだりはけんけんが触れているので割愛しましょう。とにかく練習はせんといかん、ということを肝に銘じて来年に挑むとします。


それではレースレポートです(長くなってもアレなのでざっくりと)。


まずは予選。今年はあまりひねらずにちゃんとバイクで走っていただきました。
まあこうなるよね、といった順位になりました。しかし予選のトップと最後尾の差なんてたったの数分。
6時間の中では一瞬の出来事なのですよ。

準備が整い、スタートエリアに行ってみてびっくり。
これ、ロードレースのグリッドやん!!しかもスプリントの!

たくさんの皆さんが面くらったことでしょう。だってライダーズミーティングでルマン式スタートってワタシが言ったんですから。
ま、お祭り、ということでお許しくださいませ。

そんな中あの2チームが今年も何かやってましたね。
今回はチームわっしょい医科大学付属病院はやられる方からやる方に変わり、吉川和宏率いるアクションレーシング☆シニアがバイクをばらされるという展開。
今年も楽しませていただきました。
来年はガチ勝負で戦いたいというチームわっしょい医科大学付属病院。それはそれでおもしろいだろうしぜひ見てみたいとオイラは思います。

レースはスタートから#207のYYファミリーが飛び出し、エースライダーを擁して最初から逃げにかかろうとするものの、3人衆の#103チャージャー・シンコー・モティーズが50分経過でトップに立つ。

この後、#103はまったく他を寄せ付けることなく独走。バイクさえ壊れなければ間違いない、という状況となる。


ばらばらのバイクで出遅れたアクションレーシング☆シニアは3周遅れてのスタート。もちろんモーレツな追い上げを見せるもののなかなか上位には上がってこれません。3時間を終えて15位までは上がってきたものの上位に食い込むためにはまだまだ追い上げは足りません。

一方、バイクをばらした側、わっしょい医大はスタートライダーの齊藤がスタート直前に半裸にされるという事案が発生するも1周遅れでスタート。そのごは4人の追い上げで3時間時点で2位にまで返り咲くもトップのにはどんどん差をあけられていく。

トップのチャージャー・シンコー・モティーズは昨年勝てなかったこともあってか今年は盤石の態勢なのでしょう。
まったく2番手以降を寄せ付けない。しかもノートラブル。マシンを壊さないよう守りながらも攻め続ける。


レース終盤にはお約束ともいえる雨。しかも雷付き。かなり強い雨が降ってきましたが雨だけ ではレースを短縮するつもりはありませんでした。だってエンデューロレースですから。
ただ、雷が近くなってきたのでこれはさすがに、ということで15分短縮でのチェッカーを決断しました。

最終的に#103チャージャー・シンコー・モティーズが全車周回遅れにしてロクフェス9のウィナーとなりました。

アイアンマンでは辻谷選手が今年も勝ち通算6勝目。また鼻が伸びました(笑)
来年こそは鼻を折ってくれる方を大募集いたします。


レポートをまとめるにあたって、いろいろ考えておりました。ちょっと今年はいつもと違う感じで。

3人のレポートをまとめて形にしている中、先述のけんけん来年に向けての一言に目が留まりました。
「今年の鈴鹿8耐で予習を」か。んふふふふ。


次回ロクフェス10、先の2人も書いていますがやっぱりスペシャルなイベントにしたいですよね。
いろいろ考えていきますのでぜひ期待してください。

以上、おやじちゃんレポートでした。


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次回は10回目記念大会です。やはりケジメの付く数字というか10回も良く続いたなぁと思い返す記念か、それともこれからに繋げる回数なのか、とにかく今回の反省を基に次回開催をビックイベントにする為に今から考えよう。


そしてロクフェス名物になりかけのゴール直前爆豪雨を避ける為にも開催日は夏の終わりの8月下旬か9月の頭ですね。そしてやっぱりロクフェスは夏の回願録としてのその夏の締めくくりなんですね。

うん、それで行こう!


じゃ、9月1&2日の土日ツーデイズ希望で。


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

        

文 奥村善武・川辺浩和・藤岡建一
写真 モーターサイクルショップニュートン