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2017 ダートスポーツカップ アクションエンデューロ
第1戦 レポート

2017年2月5日:開催

大阪府 プラザ阪下:会場


 2017年のオフバイクレースイベントのキックオフはダートスポーツカップアクションエンデューロから始まります。
今年もいよいよのレースイベント開始です。今年のダートスポーツカップアクションEDはこの開幕戦と12月の丸太祭、全2戦の開催となりました。どうぞよろしくお願いします。
さてそんな開幕戦は冬真っ直中の2/5の開催となりました。ビシッと冷え込んだ真冬の日曜日の開催を目論んだのですが、なんと当日は雪ならぬ冬の冷たい雨の朝から始まりました。
エントリーは少なめの54台。チョットさびしいかな?でもでもこの日に集まったオフバイクレースFUNは熱い闘志をもって会場のプラザ阪下に集まって来たのであります。

今回のコース設定は昨年秋にオープンした新コースを含むとってもテクニカルなレイアウトである。1時間クラスはそれこそ初心者から老弱男女までのオールマイティなライダーを迎えるべく優しく楽しく周回出来る設定で。
そして3時間は強者どもを迎え打つ超テクニカルなレイアウトであります。今回3時間に採用したのはショートカットコース。これは30秒位の短縮を目論んだつもりであったのですが、試走をしてみればその差は僅か10秒程であったので急遽基本コースの設定を変えるというハプニング付きがあったのはレース直前の土曜日の夕方でありました。今回の3時間クラスに用意した新セクションは「バンザイヒル」と呼ばれるプラザ阪下の激キャンバーな下り設定と新たに切り開いた巨大2段ステアである。そんなコースをどう攻めるかはライダーのチョイスによるのである。楽しみですねー。

朝6時から降り出した雨は雨足を強くするばかりである。ちょっと気分は憂鬱ではあるけれどもこれだけはどうしょうもない。さあ元気を出して1時間レースのスタートだ。

 1H
 スタートしてから雨が降ると仕方ないなと思うのですが朝家を出る前から降ってたら完全に戦意喪失してしまいます。
みなさんのレース前はどんな心境でしたか?どうも、おやじちゃんです。今年も皆さんよろしくお願いいたします。

今年の初レース、まず1時間から行きましょう。

降り続く雨の中のレース。
降っている間は意外と泥は付かないのです。
先行スタートのスーパーレディスは#4太田ただ一人のスタートとなりました。
後から追い上げてくる男性陣からどこまで逃げられるか。ちなみに昨年の第3戦では8周のレースで6周までを楠本菜月が抑えました。

追いかける男性陣。先頭を切ったのは#14山田。続いて#15井上、#22星野と続きます。序盤は動かなかったものの3周目に#17川崎、4周目に#12菱井が上位勢に食い込んでくる。

5周目を終えてトップ#4太田から4番手の#15井上までは10秒の中にいるというなかなかの接戦。
1分の先行スタートを受けていた#4太田、2番手に4秒差にまで縮められる。しかし2番手の#14山田、なんと気づいていない。

6周目、#4太田がエンスト、ここでトップが入れ替わる。#14山田がトップに立つ。
さらに#15井上も2番手に。太田は3番手。

トップに立った山田はいったん後続を引き離したが8周目、ミスをしたのか再び2位と3位がトップにせまる。ここでラスト2掲示。

9周目には#4太田が2位に浮上、さらにトップ#14山田の3秒後ろ。タイムは太田のほうが8秒速い。これはいけるかもしれない、という期待のなかラストラップへ。盛り上がってまいりました。しかし、山田は気づいていない。

先に帰ってきたのは山田でした。太田はエンジンを止めたのか転んだのか、残念ながら逆転ならず。

 

3時間レーススタートの11時になっても雨は止む気配がない。もうこれは開き直ってヤルしかないでしょう。そして3時間レースの為に用意したこの新セクションがこの後のレース展開をどのように面白くするか楽しみです。
それではおやぢちゃん実況よろしくです。

 

3H
使用前。この後雨が上がって・・・・
今回は逆回りのレイアウト。スタートしてすぐに集計地点にライダーがやってきます。最初にやってきたのは#3川口。その川口に続いて#6巽と#8吉田のNARLEEZ勢。

 集計を過ぎると続いてはロックセクションの“阪下ダイナー”。ここで#3川口がストップ。なかなか再発進できずに大きく遅れを取る。ロックセクションでブレーキに問題が発生してしまい12位まで順位を落としてしまう。


 変わってトップに立ったのは#6巽。トップに立つや否やガンガン飛ばしまくる。バンザイヒルは果敢にチャレンジし続ける。

スタート前の放送をしっかりと聞き入ってただけのことはあります。



雨が上がってぬったぬた。
どんどんライダーの体力を奪っていきます
実は巽選手、昨年12月のいなフェス(いなベーモータースポーツランドのイベント)でアクションエンデューロ参戦権を獲得してやってきたのであります。

無料エントリーだと走りが雑になってしまったり、なんてことも聞いたことがありますが彼はそんなことはなく、ガンガン後続を引き離していきます。


スタート前の昼休みに放送したバンザイヒル攻略法、食い気味に聞いていたのが功を奏したのでしょう。勢いはまったくもって止まりません。

ちょうど折り返し点となる13周目、2番手の#11上田を周回遅れにし全車周回遅れに。





その後も上位勢ですらバンザイヒルを回避していく中、トップ巽は最後までチャレンジしていきます。ラップタイムは2番手以降の選手よりも平均30秒くらいは速い。さらに序盤・中盤・終盤とラップタイムが落ちない。


バンザイヒルを下る#6巽 
誰にも手がつけられないまま27周目、ついに全員2LAPを達成。
一般参加の選手(無料参戦権を獲得してのエントリーですがゲストライダー扱いではありません)ではアクション史上初、招待選手を含めても2011年丸太祭の田中太一以来の記録を打ち立て、28周でトップチェッカーを受けた。

無料参戦権を勝ち取り、優勝してタイヤをもらい、抽選会でウェアラブルカメラをゲットするというなんともオイシ過ぎな巽選手、まるで彼のためにあるようなアクション開幕戦となりました。次のイベントには三重からたくさんエントリーを連れてきていただかなければ笑。

【リザルトはこちらから】

3時間レース終了後は雨が止む。全くの皮肉なモンだ。この雨が幸いしたのかどうかは知らないが今回のレースでの怪我人はゼロでありました。打ち身や擦り傷で救護を訪れた選手はありませんでした。

ただ3時間の#117の選手はゴール後に倒れこんでしまったのですが理由を聞けば極度の疲労で動けなくなったとの事。

 そこまで頑張ったのいいのですがこれは気温が高ければ熱中症にもなりかねませんので体調管理はしっかりとお願いします。


2017年のオフィスアクションのスクランブル形式のレースはこの後の丸太祭りまでお休みです。かと言ってレースイベントが少なくなったのではありません。
考え新たにオフバイクの楽しみ方をたくさんの方に知って体験して頂くためのイベントを開催して行きます。

今後次々と告知して行きますのでお楽しみに!


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

文/奥村善武  写真/奥村義武・おやじちゃん  レポート/おやじちゃん