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アクションサバイバル3 レポート


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今年、2007年も冬の定番イベントになってきました「アクションサバイバル3」の開催です。
このサバイバル系のレースで一番頭を悩ませるのが会場の確保です。
1年に1回の開催といえ、準備にトンデモナイ時間と労力をついやします。「出来るだけ新しい会場で参加者の度肝を抜ぬくようなセクションを作りたい」をモットーに実行委員会一同頑張っております。ですがもう一回だけと言う事で今回も「三木アネックスパーク」での開催となりました。
今回のコースデレィクターは「sam」こと西田氏。そこに千種氏と私が加わり従来のコースに新セクションを追加しての開催となりました。 今回のレポートテーマはで 「トンデモナイ」いってみよう。

トンデモナイ その壱

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この三木アネックスパークでの開催は2年連続2回目ということもあり、トンデモナイコース作りから入りました。
sam氏の当初の構想は「逆回り」だったのですが、どうしても周回上、登りラインが複数取れない所がありこれは断念となりました。
ぢゃ、走る人、見る人、両方トンデモナク楽しんでもらおうと言う事であの「おしながき」各セクションが出来上がりました。
このコース設定ですが、走れるsam氏ならではのコト、その微妙なセッティングに驚くことばかり。しかも当日の天候がどうなるか解らない状態での設計にはおみそれしました。
上位10名ぐらいは周回を重ねてその他のライダーが満足?するコースですか?ウーム私の想定外のことがいっぱいです。トンデモナイ感性ですな。

トンデモナイ その弍
今回で3回目。エントリーがずごかった。前々回が46台、前回が59台、そして今回96台。 当初は108台(煩悩の数)の予定だったのだがコースのキャパシティを考えると100台までにとどめるのが最良という判断になり事前締め切りとさせていただきました。 締め切り後もお問い合わせを多数いただきましたことをここにお詫び申し上げます。 次回の会場はそれこそトンデモナイ台数が押し寄せても大丈夫な場所で開催したいです。デキルカナ?

トンデモナイ その参

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このようなサバイバル系のレースの掟として、スタートして最初のどの段階で押し寄せるバイクをいかに散らせるかと言うのが後にレースがスムーズに進行するための鍵である。
そして今回のその場所が「ギャラリー蛭」として用意しました。
案の定である。こちらにしてみればしてやったりで、しかも観客には大受け!だがライダーには地獄!
普通のぐるぐる系のレースであればトンデモナイ事が、このサバイバルレースでは当たり前!きっと存分に楽しんでもらえたのではないだろうか。
そんな「ギャラリー蛭」もスタートから1時間もすれば強者どもが夢の後?の如く普通の坂道になりました。
しかし、ここでちょっと考えてみて下さい。もし?雨だったら・・・
それは思い出したくもないトンデモナイ地獄絵図だったでしょうなぁ・・・

トンデモナイ その四
開催日3日前には雨が降りました。でもちょっとだけ。
もう少し降ってくれてればここまでの周回数と完走者にはならなかったかも?
優勝者は21周。これは前回の第2回大会で高濱龍一郎選手(招待賞典外)が出したコースレコードと一緒。しかも2位も同じ。
入賞者の10位が18周となりトップ周回数の60%である完走台数は39台(賞典外含む)というトンデモナイ結果となりました。
いやはやドライコースとはこうなるものかと改めて思います。でも雨だったら・・・

そんなレース展開を本部から見ていたMC oyajichan から見てみればこうなります 。
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オープニングラップ、トップで戻ってきたのは#25千葉。彼に続くのが#14毛利・#15岸下。#15岸下は1周目の前半はトップを走行していたが、途中で沼にはまり3位に後退したとのこと。この沼で体力を使い果たし、2周目以降大きく後退してしまう。

2周目にトップで帰ってきたのは#14毛利。#25千葉は2位に後退、その後少しずつ遅れてしまう。トップの#14毛利は徐々に千葉を引き離していく。しかし、ひとつ間違えば大きなタイムロスになるのがサバイバル系エンデューロ。4周目に2位に浮上していた#36奥村が6周目にトップに立つ。奥村の5周目までの平均ラップタイムは13分34秒。毛利に対して20秒遅く、約2分の差があったが、6周目に毛利がタイムロス、逆に奥村が好タイムを出し、逆に2分の差をつけての逆転となった。

トップに立った#36奥村はこの後も快調に周回を重ねていく。

6周目終了時点までのトップ5
POS
氏名#36奥村#14毛利#25千葉#47斎江#91藤田
タイム差 +2:15+2:31+6:22+6:31

レースは中盤に入ります。後方から1台ものすごい勢いで追い上げてくるライダーの姿。#91藤田である。1周目は27位と後方に甘んじていたが2周目には13位、3周目に7位と抜いて抜いて抜きまくる。そして9周目、ついに2位に浮上。前を走るのはただ1台、#36奥村のみとなる。この時点で残り時間はちょうど2時間。タイム差は約4分。ワンミスで簡単に順位が入れ替わる差である。まだまだ逆転可能。#91藤田はさらに全ライダーの中で唯一9分台のタイムを叩き出し、前を行く#36奥村へプレッシャーをかける。そして17周目に3分15秒差まで詰め寄った。
 3位争いは8周目に#14毛利を#25千葉がに交わす。しかし12周目に#48小田に交わされる。変わった小田も17周目に#77大場に交わされる、という入れ替わりの激しい争いになった。

#36奥村と#91藤田のタイム差
ラップL9L10L11L12L13L14L15L16L17
タイム差0:03:570:04:390:04:480:03:590:04:530:04:370:03:450:03:410:03:14

17周目終了時点でのトップ10
順位10
氏名#36奥村#91藤田#77大場#48小田#25千葉#14毛利#47斎江#10古城#93熊谷#79岸

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リザルトはこちらから
レースはいよいよ終盤、トップ争いが意外な形で決着がつく。必死に追い上げていた#91藤田のマシンにトラブルが発生。サイレンサーが外れかかって遅れをとってしまう。トップを走る奥村にもサインボードでこのことが伝えられ、これで一気に楽になった 奥村がそのままトップでゴール、3代目優勝者となる。#91藤田はトラブルが起きて遅れたもののわずか5分差で2位をキープ。この2台だけが21周を記録。3位〜5位にはトップから1周遅れで#77大場、#48小田、#25千葉が入った。

そんなこんなで今年のアクションサバイバルも大好評??のうちに開催終了することができました。
これも参加者やサバイバル系オフバイクフアンに支えられてのことと思います。
アクションサバイバルもこれで3回目。そろそろ関西のアタック系レースとして根付いたのではないでしょうか?

こうなればやはり4回目も開催しなくてはならない義務と責任があるでしょう。
ということでアクサバ実行委員会は次回に向けて開催候補地の現地調査に出かけます。
もし?関西のどこかの「トンデモナイ」山の中でこの実行委員会の4人に出会うことがあればそこは「絶対怪しい」と思ってくださいな。
では次回開催地は誰も知らない「下呂道との遭遇」でお会いしましょう。

2008年2月にデキルカナァ・・・

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

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文・写真 奥村善武