オープニングラップ、トップで戻ってきたのは#25千葉。彼に続くのが#14毛利・#15岸下。#15岸下は1周目の前半はトップを走行していたが、途中で沼にはまり3位に後退したとのこと。この沼で体力を使い果たし、2周目以降大きく後退してしまう。
2周目にトップで帰ってきたのは#14毛利。#25千葉は2位に後退、その後少しずつ遅れてしまう。トップの#14毛利は徐々に千葉を引き離していく。しかし、ひとつ間違えば大きなタイムロスになるのがサバイバル系エンデューロ。4周目に2位に浮上していた#36奥村が6周目にトップに立つ。奥村の5周目までの平均ラップタイムは13分34秒。毛利に対して20秒遅く、約2分の差があったが、6周目に毛利がタイムロス、逆に奥村が好タイムを出し、逆に2分の差をつけての逆転となった。
トップに立った#36奥村はこの後も快調に周回を重ねていく。
6周目終了時点までのトップ5
POS | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
氏名 | #36奥村 | #14毛利 | #25千葉 | #47斎江 | #91藤田 |
タイム差 | | +2:15 | +2:31 | +6:22 | +6:31 |
レースは中盤に入ります。
後方から1台ものすごい勢いで追い上げてくるライダーの姿。#91藤田である。1周目は27位と後方に甘んじていたが2周目には13位、3周目に7位と抜いて抜いて抜きまくる。そして9周目、ついに2位に浮上。前を走るのはただ1台、#36奥村のみとなる。この時点で残り時間はちょうど2時間。タイム差は約4分。ワンミスで簡単に順位が入れ替わる差である。まだまだ逆転可能。#91藤田はさらに全ライダーの中で唯一9分台のタイムを叩き出し、前を行く#36奥村へプレッシャーをかける。そして17周目に3分15秒差まで詰め寄った。
3位争いは8周目に#14毛利を#25千葉がに交わす。しかし12周目に#48小田に交わされる。変わった小田も17周目に#77大場に交わされる、という入れ替わりの激しい争いになった。
#36奥村と#91藤田のタイム差
ラップ | L9 | L10 | L11 | L12 | L13 | L14 | L15 | L16 | L17 |
タイム差 | 0:03:57 | 0:04:39 | 0:04:48 | 0:03:59 | 0:04:53 | 0:04:37 | 0:03:45 | 0:03:41 | 0:03:14 |
17周目終了時点でのトップ10
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
氏名 | #36奥村 | #91藤田 | #77大場 | #48小田 | #25千葉 | #14毛利 | #47斎江 | #10古城 | #93熊谷 | #79岸 |
レースはいよいよ終盤、トップ争いが意外な形で決着がつく。必死に追い上げていた#91藤田のマシンにトラブルが発生。サイレンサーが外れかかって遅れをとってしまう。トップを走る奥村にもサインボードでこのことが伝えられ、これで一気に楽になった
奥村がそのままトップでゴール、3代目優勝者となる。#91藤田はトラブルが起きて遅れたもののわずか5分差で2位をキープ。この2台だけが21周を記録。3位〜5位にはトップから1周遅れで#77大場、#48小田、#25千葉が入った。