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アクションサバイバル4 レポート


Oh!なんてこったい!
今回の「2008アクションサバイバル 4」は想定外のことばかりから始まりました。

サバイバル系レースFUNの皆様。
年に1度のハードMな祭典です。
今回で4回目の開催となりいよいよ関西の冬の定番イベントになってきたかな?

そうです今回は予想すら出来なかったことから始まったのです。
今回のレポートテーマは 「Oh!なんてこったい!」で行きましょう。

Oh!なんてこったい! その壱
昨年の3月のとある日。
私の携帯電話に「グライドライド」の薮田氏から着信が・・・

「奥村さん、今度、猪名川サーキットでEDのイベントやるんですか?」
???えっ???

あそこはミニバイク&カートのロードサーキットぢゃないのですか?
確かに回りの山林には全日本トライアルのコースはあるのですが周回コースの取れる地形じゃないはず。
でも「火の無い所に煙は立たず」でそれがどんな情報であれ真偽の程を確かめなければと言う事で次回からの開催コースに悩んでいた実行委員会メンバーを集めて視察に繰り出す。

しっかしこの地は私にとって忘れもしないトコロ。
なんせ私のエンデューロレースデビュウのコースなんです。勿論その時にはサーキットは無かったのです。
あれは1986年。バイクはXL200Rでしたよ。結果は・・・
その、あの、 散々でした・・・


実行委員会全員(4名)でぐるっと一回り。
オーナーにあそこの斜面は?側溝の階段は?この川は?使えます?の質問攻め。
で答えはすべてOK!
実行委員全員が声をそろえて「イケルやん・」
この時点であの最悪?いやいや最強のコースが誕生することとなったのです。

結局、薮田氏の電話は勘違いだったのですがナニが幸いしてこうなるかはほーんと世の中わからないものです。

Oh!なんてこったい! その弍

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コース開拓は昨年の9月から始まりました。
既存のトライアルコースは使わずに新たに伐採&開拓です。
すなわち誰も走ったことのないコースです。ゼロからの始まりです。おまけにここの土質がわからない。
幸いにと言うか開拓日には雨が降らない。試走での結果は普通にクリア出来る。
さあ困った。雨の想定を考えるとライン取りがまるで違うし、何本も作る時間も労力もない。

今回のコース設定監督の中村氏はOKと言う。
でも私は心配。100台近い台数が走ればこの新しく作ったセクションは最後まで持つのだろうか・・・
1週間前からの週間天気予報にヤキモキ。
当日は晴れから曇りになり雨になった。

そして前日の土曜日朝からはなんとドカ雪。20センチも積もったやんか!
Oh!なんてこったい!


Oh!なんてこったい! その参
今回のエントリー受付開始は年明け1月1日ちょうどからと告知したらば一番乗りは0時0分12秒!
Oh!


エントリー台数は87台。そのうち近畿外からが33台。そんなに遠くからこんなに参加があるとは! 
Oh!Oh!


今回のゲストライダーはトライアル界からスーパーA級#4 田中太一選手。バイクはCRF250X
そして前日の土曜日に参戦決定したモトクロス界のスーパーヒーロー高濱龍一郎選手
こんなローカルアタック系レースにこのような超大物選手が出場してくれるなんて
Oh!Oh!Oh!なんてこったい!

これは出場選手にしたら同じコース上でこの2人の走りを間近に見られて体感出来る!
見学者にしてみれば体操競技と短距離スプリンター競技の選手が同じ土俵で闘っているのを見てるのと同じやんか!
まさに夢の競演だ!ほんとにええの?のすんごいことになりました。
ぢゃ次回はエンデューロ界からJNCC2009#1の選手も招待してもっとすんごくしましょうか?

Oh!なんてこったい! その四
この想定外の積雪で予定していたピット&駐車場が使えない。
ちょっとした坂道が登れない。せめてノーマルタイアにはチエーンの装着をお願いします
そんなこんな早朝のドタバタで全てのタイムスケジュールが1時間遅れになってしまいました。
不手際をお詫び申し上げます。

でも雪のせいで会場に辿り着けなかった選手はなし!
さすがにこの手のサバイバル系レースに参戦する選手はすんごいわ。
しかも当日参加まであったのには驚き!

ではそんな雪だらけ会場&コースのレポートはそのコロコロした体は雪に強いでしょ、のMC oyajichan こと川辺のレポートでどんぞ
甘いッ!
どこまでも転がってユキダルマになるのだ(笑)

と、言うわけで極寒の車中泊を決行し他の二人にいびきで大迷惑をかけたMCおやじちゃんがレポートをお伝えしていきましょう。

レポートの仕立て具合が若干ブログ風ですがご了承下さい。

ほんとに皆さん会場への移動からアクサバは始まってましたね。チェーンが切れてしまった人、前日にスタッドレスを買った方もいらっしゃったようですね。
オイラもせめてチェーンくらいは用意しておこうと心に誓いました。

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肝心のレースのほうですが1時間遅れでのスタートでした。3台ずつ15秒ごとに出てもらいましたが、誰一人スタートの斜面を転ばなかったのに驚きました。
じつは階段に落ちてしまう人がいやしないかドキドキでした。一斉スタートだったら一体どうなっていたことか・・・・コワイコワイ。

スタートして約7分、賞典対象選手全員がスタート。そこから1分後に招待選手がスタートしました。先頭とのタイム差はおよそ8分。どんな感じになってくるんでしょうかねぇ。

その答えはわずかその15分後に出たのでした。

先頭は#12ハマー。今回も彼にしてやられました。最後尾からのスタートでわずか1周で全台抜き。。。。恐れ入ります。
しかも、そのタイムがスゴイんです。公式にはハマーの2周目、19分10秒ですが、1周めのラップタイム24分51秒からスタートでの遅れ8分を引くと・・・・

Oh!なんてこったい!(笑)

その後ろには#73田中が走行。3番手は#11田中太一。

1周40分(上級者での試算)で組み立てられたコースレイアウト、その半分で走り抜けたアナタタチはすばらしい!
コレで来年はさらに難易度が増すかな?(笑)

#12ハマーは3周目までトップを守りました。ここで給油+休憩。スタートから約1時間が経過しています。
そこへ#11田中太一選手が2位で戻ってきたのです。しかしハマー、慌てるどころか田中の元に笑顔で歩み寄り、手を振っています。そして何か言葉を交わしています。

以下、オイラの想像

ハマー「タイチくーん、がんばってる〜?」
太一 「何してますのん!!走らへんのですか?先行きますよ?」
ハマー「どーぞどーぞ、ちょっと休憩するわぁ。ま、がんばって!」

と、いうやり取りがあったのかなかったのかは定かではありませんがココでトップが入れ替わりました。

後ろはぐんぐん引き離されていきます。ナンと5周目には全車周回遅れにしてしまいました。スタートが最後尾だったので、全員2回抜いた計算になります。

スゴイデス。

ゆずったハマーはこのあと7周目に残念ながらマシントラブルでリタイヤとなりました。

 ちょうどその頃オイラは今回は初の試みで(うまく電波が飛んだので)セクション1から現場実況レポをお送りしましたが聞いていただけてましたでしょうか?
本部近辺ではけっこうしっかりと聞こえたようですが結局ロードコースのほうにはFM電波もうまく飛んでなかったようで聞き取れなかったという話も聞きました。
次回の課題です。アンテナの向きをよく考えてみたいと思います。
セクションからオイラが戻ってきたときにはレーススタートから2時間半が経過していました。集計地点ではすでにゴール待ちのマシンがスタンバイしていました。

トップをひた走る#11田中太一、独走のしかたがハンパない。圧巻は9周目。集計のログNo(通過延べ台数)86で通過した彼が1周回って帰ってきたときにNo90でした。要は彼が1周回る間に集計を通過したマシンは80数台中3台しかいなかった、ということなのです。スバラシイ。

 そんなこんなでレースはいよいよ大詰めに入っていきます。チェッカー待ちの台数もカナリ多くなってきました。次の周回に出るかどうかの判断がムズカシイところ。
まず賭けに出た一人目。4位を走行していた#56山本。3:48:58で次のラップに入って行きました。
そしてもう一人。山本を追っていた5位の#51鍋倉。なんと3:59:22で次のアタックへ突入。
今走ってきたラップのタイムは二人とも75分かかっていました。セクション5がカットされたもののセクション4が大渋滞。果たして間に合うのか?

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リザルトはこちらから
その後すぐに4時間が経過、チェッカーが振られます。トップの田中太一は4:14:46でゴール。平均ラップタイムは25分30秒でした。
#11田中太一が賞典外のため、ひとつづつ順位が繰り上がり、
優勝は#72九州男塾・早川。平均ラップタイムは31分53秒でした。
2位は#71こちらも九州男塾・高木。平均48分9秒。なんと御歳60歳!オソレイリマス。
3位は#5“ちばてつ”こと千葉。平均48分10秒。
そしてこのTOP3だけが「完走認定」となりました。

賭けに出た二人はどうなったかというと、残念ながら2台ともタイムアウトとなってしまいました。
しかし!そのチャレンジングスピリットに拍手!なのです。

以上、MCおやじちゃんのれぽーとでした。

いかかでしたか。
そのコロコロの体は白い服着たらまんま雪だるま?の MC oyajichan でした

Oh!なんてこったい! その五
もう!ほんとにどうなるかわからんので思いっきり楽しんで!
のレースが終わってみれば、出走台数85台のうち1周が26台。0周が33台もありました。
完走者はトップ周回数(招待選手除く)の60%なので3台という結果に。

ほんとに過酷なレース展開となりました。
参加選手のみなさまほんとうにお疲れさまでした。

この会場の「猪名川サーキット 特設 MUD GATE」なんですが、オーナー様の特別な配慮で使わせて頂くことが出来ました。
このアクションサバイバル開催日以外は走行する事が出来ません。
トライアル車でもチーム以外には貸出されてません。決して無断で走行しないように願います。
次回開催が出来なくなります。

今回の雪&泥でここのコースの性格がわかりました。
これ以上の最悪のコンディションは無いでしょう。
だったら新しいセクションはもっっっと凶悪に出来る?いやいや楽しく出来る?ですよね。
名前もMUD(泥)ぢゃなくてMAD(狂気)にしたほうがいいかも?

次回のコースの監修&監督はsamこと西田氏です。
とっってもたのしい「マッド」なコースにしてくれるに違いありません。

2009アクションサバイバル5は・・・
連休に開催して遠方から参戦のマッドライダーを迎えるのなら1月の11日かしらん?ってまだ正月やん!
Oh!なんてこったい!



追記
今回、このコース開拓に当たり、大変多くのボランテア開拓団の方々にお世話になりました。
ほんとうにありがとうございました。
ここに深くお礼申し上げます。
で、次もよろしくお願いします



尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

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文・写真 奥村善武