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OFFICE ACTION JECLites
in PLAZA SAKASIHITA レポート

2011年7月31日:開催

大阪府 プラザ阪下モーターランド:会場


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関西での本格的開催のオンタイムレース。それはオフィスアクションJECライトです。

この企画が始まったのが2011年初頭。言い出しっぺは「吉川和宏」氏。
「関西で今までに無いレースイベントがやりたい。私が大好きなオンタイムレースがやりたい」
そんな相談を受けたのがきっかけでした。そしてJEC本部からの応援も受けての開催日が決まり、当初は4月初旬を目標に受付けを開始したところあの東北太平洋沖地震により延期となりました。
そして仕切り直しの開催日は真夏の7月31日となり今回の開催となったのであります。

名前のとおりJECライトとは全国展開のJEC(ジャパンエンデューロチャンピオンシップ)の登竜門と位置づけてコースや計測を簡易化したもで、より多くのオフバイクレースFUNにオンタイムEDを知って体験してもらうのが目的です。

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さてさて、そんなコンセプトの元に募集を開始しましたがエントリーが伸びずに40台の参加に留まりました。これは現在の日本の社会情勢が影響してるのか、それとも関西ではまだまだオンタイムレースの熟知度がないのか悩む所ではあります。
逆に言えばそれだけの潜在意識がまだ眠っているのか?それとも関西人気質とでも言うのか、まだまだオンタイムレース需要開拓の余地を残しての開催となりました。


当日は朝からやや薄曇りの天候。路面は昨夜の若干の降雨により湿っている。これはベストコンデションだろうか。
受付けと共に車検後には車両のパルクフェルメが行われる。これは車両を指定の場所に置きスタートまで保管する。本式の場合はパルクフェルメ後はその車両に触れる事は出来ず整備も調整も自身のパドクックで決められた時間に行わればならない。
しかし今回は簡易オンタイムと言う事でその雰囲気を楽しんで頂くのが目的である。

ブリーフィングで吉川氏より競技方法と注意点が述べられるがなんせオンタイム初めての参加者が多くその話しを聞く表情は皆真剣だ。

午前(ファースト)と午後(セカンド)のステージに別れそれぞれの持ち時間は2時間30分である。Aクラスは9周、Bクラスは8周、C&Wクラスは6周で行われる。それぞれのクラスのはその持ち時間の中で規定周回数をこなしトータルのタイムで競う。
計測は光電管方式。1/100秒まで計測する。
1周目はコースの習熟を兼ねての計測無しの下見走行である。全員周回のマーシャルのコースクリアがでれば計測開始の本格的タイムアタックの開始だ。


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今回はモトクロスよりIA#2田中教世選手と#51怪我から4年ぶり復帰の岡田涼選手が招待&賞典外として参戦である。普通このような選手と同じコースを同じ時間に一緒に走るなんて事はありえない!でもそこはEDの醍醐味でもあり特典でもある。
参加された選手の方はいかがだっただろうか。この2人の異次元の走りは!とにかく他を圧倒するその存在感をを楽しんで頂けただろうか・・・


さて、今回も実況はこれまたオンタイム初体験のおやぢちゃんからである。どないして喋るのかな?では今までのよーいどん式レースとは違う実況でドーゾ


昨年開催のRide is LifeのRIDE!RIDE!RIDE!以来、実況としては2回目となる簡易オンタイム。
どうやってMCしようか考えていたところ、とあるライダーから、「Ride!Ride!Ride!のときにタイムを言ってくれていたの、よ かったよ!」との話を聞かせてもらった。
ライバルのタイムを聞けることで駆け引きになるのだ、ということ。それなら、ということで今回もそのスタイルで実況させていただいた。

今回の招待選手、#2田中教世は自らのチームでJMXに参戦、昨シーズンは最後の最後まで熱田孝高とチャンピオン争いを繰り広げた選手。そし て#51岡田涼は2007年にMX-IA昇格後に大腿骨・頸椎を相次いで骨折。長らくレース活動を休止していたが今年ようやく復帰、JMX後 半戦から参戦する。今回のJECLitesにはその復帰への足がかりの意味も込めての参戦。この二人がいったいどんなタイムで走るのか。。。

 
 

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1stステージ、やはりいきなりタイムを出してきたのは#2田中教世。いきなり6分台、格の違いを見せつける。この大会、6分台を出したの は#51岡田涼と二人のみだった。
1stステージを半分ほど終えたところで上位5台が絞られてきた。#2田中教世、#51岡田に加えて7分台で走る昨年の RIDE!RIDE!RIDE!優勝者#3辻谷。そして#11尾仲、#4吉田の3台。

震災の影響で夏の開催となったこのJECLites。まだ午前中というのにぐんぐんあがる気温。パドックをみると休憩中の選手たちはみんな暑 くてタマラナイ、といった様子。上位陣の#11尾仲でさえ集計ポイントで「ぎもぢわるいー」と言い残していく始末。ヘアスクランブル式のレー スだと連続して走るもののペース配分ができる。オンタイム式は休めるが走るときは常に全開。やはり疲れ方が違うようである。

しかし休憩ができることとプールが設置されたことがあってなのか、熱中症もけが人も出ずに1stステージを終える。

1stステージ終了時点の順位
順位
ゼッケン#2#51#3#11#4
 田中教世岡田涼辻谷和伸尾仲敦志吉田浩平


お昼のランチタイムを挟み午後からも同じタスクで競技は始まる。そしてコースはファーストステージの逆回り!なんと1日でW美味しいコース設定だ。
そしてセカンドステージの始まる12時頃には気温もどんどん上昇。この日の最高気温33℃に迫る。そこで競技委員長の判断によりA&Bクラスは1周減のスタートとなる。

午後のセカンドステージも同じくノリノリMCをお願いしますよ、おやじちゃん。そしてなんとこのレースをインターネット中継までこなしたとか!そうそうワイハイってなーに?ワガハイにはさっぱりワカラナイ!?

そうそう、試験的にやりましたUstream中継。 ここに録画された動画があります。どういうワケか音声が記録されていないのが非常に残念ですがそれでも よければご覧ください。またどこかのレースでやりたいと思います。よかったらそのときもおつきあいください。
さて2ndステージにいきましょう。

と、いうことで午後は逆回り。全体的にタイムは落ちたがそれも最初のうちだけ。3LAP目あたりからは1stステージに近いタイムが出るよう になる。やはり2ndステージも#2田中教世がダントツのタイムを出している。#51岡田涼は#2田中教世のタイムを聞き「ダメだよ、速すぎ る」と苦笑い。それもそのはず、エントリー全選手の全周回タイム(延べ416LAP)中、トップ20のなかに田中教世のタイムが14ランクイ ン(残り6つが岡田涼)しているのである。

1stステージよりさらにあがる気温。プールに飛び込む選手も増えてきた。パドックの選手たちもぐったり。コースマーシャルもぐったり。そんな中テンションが高かったのが、「楽しいわぁー、楽しいわぁー」と連発。それが成績にも出ていたのかゲストライダーの2人に次ぐタイムで#3辻谷が3番手に入り今大会を制した。(田中教世と岡田淳は招待選手のため賞典外)
2位には#11尾仲敦志が入る。「アイツさえいなければ優勝できたのに!!」との弁。さらには表彰式でシャンパンが飛ばないハプニング。「吉川さんにダマされて・・・」と言いながらも楽しんでいた様子の#4吉田が3位に入る。

Bクラスは#62上西が2位と14秒の僅差で、Cクラスは#113本岡がこちらも2位と10秒という僅差で優勝。womensクラスは#202近藤が2ndステージで追い上げるも1stステージ2周目のタイムロスが響き#201硯が逃げ切る。

 
午後3時前には全ての競技を終了!熱中症の方もなし!大きな怪我人もなし!無事終了!
予定通りの表彰式の前に(これもオンタイム!)本日会場に来てくれました世界の田中太一選手のトークショウです。あの2011エルズベルグでの 8/1500人完走の7位入賞を熱く厚ーく語って頂きました。
関西ってほんまにすんごい選手が私達オフバイクFUNのぐっとこんなに近くにいるんですね。これは日本中に自慢していいです。日本の元気は関西から!がんばろう日本!

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いかがでしたかオンタイムレース!なんだか日本の東の方でやってるなー・・・的感じでしたが実際に体験してみると素晴らしくゲーム性の高いオフバイクレースでしたでしょう!?
今回参加された方はきっとこのオフィスアクションJECライトにハマったに違いありません。次回も絶対に参加したくなります。いいや参加しなくてはならないでしょう。


そして今回のオフィスアクションJECライトの仕掛人である吉川氏のレポートをどうぞ



言い出しっぺのプロデュース吉川です。

関西、いや日本発のルートを使わない簡易オンタイムレース(エンデューロスプリント)はいかがでしたでしょうか?

私が人生をかけて取り組んでいる(大げさ)エンデューロ、その中のオンタイムエンデューロが大好きで、この楽しさを何とかオンタイムエンデューロに馴染みのない関西の皆さんに知って頂きたいと思い、オフィスアクション大魔王さんに相談、JECさんをはじめ、沢山の皆さんのお力で開催することができました。

レースの方は、テストタイムが考えていたより長くなり暑さも加わり、少しタフなレースとなったとも思いますが、周回数の多い上級クラスの方には、制限時間の緊迫感も味わっていただけたのではないでしょうか。
初級中級の方は少しコースが難しく感じられたかもしれませんが、エンデューロらしさを演出したかった事もありますのでご勘弁ください。

正式なオンタイムエンデューロと違い、完全なレースフォーマットが確立していないレースでもありますので、ご迷惑をおかけした方もいらっしゃると思いますが、おおむね順調に開催出来たかと思いす。

今回、参加台数は少なかったですが、これもまだ開拓の余地があると思いますので、このレースは単発では絶対終わらせません。2回3回と必ず継続していきますので、今回参加された方も、事情で参加出来なかった皆さんも、オンタイムエンデューロってな皆さんも、ぜひお誘い合わせの上、来年3/25(予定)にお集まり頂き、会場に集まった参加者、スタッフ共々楽しみましょう。
そして出来れば、Litesを経験した方の中から、JEC(MFJ全日本エンデューロ選手権)に参加や興味を持っていだければと思います。

最後にこの場を借りてお礼を言いたいと思います。
7月はイベントレースが多い中、参加いただいたみなさま、熱中症寸前まで動いてもらったオフィスアクションスタッフのみなさま、本格的会場の雰囲気を作っていただいたJECのみなさま、ご協賛企業様本当にありがとうございました。

吉川和宏

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【リザルトはこちらから】

そんな訳で、その次回は2012年に春と秋に2回やると決めちゃいました!
春大会は3月25日(暫定開催日)!これは2011年度スポーツ安全保険が使える最終日曜日。これからオフィスアクションレースイベントに参加される方はその時の保険料1600円が要りませんよ。なんて参加しやすいのでしょうか!
ぜひ仲間を誘って第2回オフィスアクションJECライトにエントリーしましょう!


尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

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文・写真 奥村善武、レポート おやじちゃん